グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年7月29日
キャンプ3日目は今年最初のフルパッド練習となり、選手間の競争が本格化してきた。とくにOL対DLのパスラッシュドリルは注目を集めている(ビデオ)。この日は気温20℃で快晴、しかも最初の週末とあって、およそ2500人ものファンが集まった。ランボーフィールドの外では選手を待ち受ける子供たちがびっしりと並んでいる。
- 練習後の会見でマッカーシーHC。 「内容はまあまあだった。ややミスが多かったが」
- オフェンス
- WRドナルド・ドライバーが好プレーを決めるたびに大きな歓声。相変わらずのファン・フェイバリット。
- WRランドール・コブが右サイドライン際でCBシールズをかわし、QBロジャースからのロングTDパスをキャッチ。ただし今日は2回ほど落球あり。また、ノーハドルオフェンスではテイルバックに入る場面もあった。「彼はヴァーサタイルなプレーヤーだ。その能力を活かせる機会を与えたい」とマッカーシーHC。
- TE D.J.ウィリアムズはQBロジャースからのパスを肩越しにワンハンドキャッチ。その他にも手の届くボールはすべてキャッチする勢いで、好調をキープしている。
- 2年目のRBブランドン・セインはブリッツのピックアップで安定したブロッキングを見せている。
- 10月末の前十字靭帯(ACL)断裂から9か月、RBアレックス・グリーンは順調に練習を重ねている。以前のキャンプならば午前か午後のどちらかを休んでいたところだが、今は練習が1日1回なのでその必要もないのだろう。この日もスクリーンパスなどで彼らしい鋭い加速を見せていた。
- RBグリーンについてマッカーシーHC。 「練習量に注意している。大きな負担をかけすぎないようにね。制限付きのモードで、スナップ数をカウントしている。しかし最初の3日間の内容はとてもよかった」
- RBのパスプロテクションについてRBジェームズ・スタークス。 「それができなければ使ってはもらえない。コーチの求めることは何でもやるつもりだし、ブロッキングは問題ないと思ってる。自分に向いていると思うし」
- 最初の1on1のパスラッシュドリルで、7巡指名OTアンドリュー・ダトコは3戦全敗の厳しいスタート。相手はDEフィリップ・マーリング、OLBマシューズ、OLBペリー。2巡目の出番ではOLBヴィック・ソートをしっかり止めたものの、OLBペリーにはまたも抜かれている。
- おなじくパスラッシュドリルでRTブライアン・ブラガはNTピケットとOLBウォルデンを完封。
- ディフェンス
- 今キャンプ初めてのダイム隊形(6DB)は、CBウィリアムズとCBシールズがアウトサイド、CBウッドソンとCBブッシュがインサイド、あとはFSバーネット、SSジェニングス、ILB D.J.スミス、パスラッシャー4人。ILBホークが外れたことに注目が集まった。(ILBビショップは欠場中)
- CBサム・シールズはダイム隊形で今夏初めて1stチームに入ったとたん、WRコブにロングTDパスを許した。WRジョーンズに高さ負けしてロングパスを許すプレーも。後の練習でダイムの1stチームから外れたのは不振のせいかもしれない。
- 2巡指名CBケイシー・ヘイワードが2日連続のインターセプト。QBハレルからWRボレルへのクイックスラントのコースに飛び込んだ。 「ディフェンスによく習熟し、大きなプレーも決めている。こうしたプレーを続けていれば、間違いなく上位を脅かすよ」とCBウィリアムズ。WRジョーンズも、「一番いいのは、スキームをよく理解して、相手が何を自分に仕掛けてくるか理解していることだろうね。ルーキーとしてはすごく頭がいい。優秀なCBになるよ」と称賛している。
- 2年目のCBデヴォン・ハウスはダイム隊形でシールズに代わって1stチームに入り、最初のプレーでいきなりWRジョーンズへのパスを叩き落とす好プレー。 「昨年からは大きく進歩している。オフシーズンの体作りが非常によく、それがフィールドにも表れている」とマッカーシーHC。
- CBトラモン・ウィリアムズは肩の状態もよく、”2010年バージョン”のプレーを続けている。
- ベース隊形のDB陣はこの日もSSウッドソン、FSバーネット、CBウィリアムズ、CBブッシュ。
- 1巡指名OLBニック・ペリーはチームドリルで2サックを決めたほか、1on1のパスラッシュドリルでも同期のOTダトコをスピードで圧倒した。
- OTAの頃からそうだったが、新人OLBペリーはサイドラインでOLBマシューズと一緒にいることが多い。同じUSC出身で同ポジションの先輩から少しでも知識を吸収したいのだろう。
- パスラッシュドリルで、2巡指名DEジェレル・ウォージーと4巡指名DEマイク・ダニエルズはどちらも鋭い出足から好プレーを何度も見せた。 「彼ら2人は今日はたしかに目立っていた。彼らの個性はチームへの刺激になっているが、ラインでの激しいプレーぶりも同様だ」とマッカーシーHC。
- ケガ人情報
- ドラフト外ルーキーのOTマイク・マッケイブ(ホーリー・クロス大)がパスラッシュドリルで負傷、カートで退場した。4巡指名DEダニエルズに一気に押し倒された際に臀部を痛めたらしい。 「まだショックを引きずってる。早い回復を祈ってるよ。明日は教会に行って彼のために祈るつもりだ。彼はすごくいいヤツだし、このチームにふさわしいタフな選手だ」とDEダニエルズ。
- TEフィンリーは軽い脳震盪による休養が2日目。休日をはさんで月曜から復帰できることを期待している、とマッカーシーHC。
- DEハーグローヴ(私用)もまだ合流せず。マッカーシーHCによると、旅程上の問題(グリーンベイは飛行機の乗り換えが多い)によるもので、今日中には戻ってくるだろう、とのこと。
- あらたにWRグレッグ・ジェニングス(ヒジの打撲)、WRシェイキー・スミソン(胸部打撲)、ドラフト外のTEボランドン・ボスティック(指)が休んでいる。
- ふくらはぎの肉離れで休んでいるILBデズモンド・ビショップ。 「開幕戦への影響なんてとんでもない。(3試合休んだ)昨年ほど悪くはないんだ。僕も早く走り回って誰かをヒットしたいよ。でも気持ちを落ち着けて慎重にいかないと」
- PUPリストの7人は引き続き見学、または屋内練習場で別メニュー。FBクーン(ヒザ内側側副靭帯)、TEクウォレス(ヒザ前十字靭帯)、LTシェロッド(スネ骨折)、OGジェイムズ・ブルックス(ハムストリング)、NTジョニー・ジョーンズ(ヒザ)、ILBビショップ(ふくらはぎ)、OLBゾンボ(ハムストリング)。
- ドラフト外ルーキーのRBマーク・タイラー(USC)が背番号を27から26に変更。先日までSSチャーリー・ペプラーが着けていた番号だ。