グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年7月28日
2日目の練習は雨のため屋内練習場ドン・ハトソン・センターに。この夏グリーンベイではほとんど雨が降っていなかったのに、遠くから訪れたファンには気の毒なかぎり。この日の練習は2時間32分だった。
- マッカーシーHC。 「ロースター入りできるかできないかは、精神的な取り組み方で決まることもある。必ずしも 『最も才能ある53人』 になるとは限らない」
- オフェンス情報は以下のとおり。
- QBアーロン・ロジャースは練習後半に好プレーを連発。WRジェニングス、WRジョーンズ、WRコブたちもナイスキャッチで応え、おかげで1stチームオフェンスは好調だった。この日最高のプレーはWRコブへの55ydsTDパス。
- QBグレアム・ハレルはコーナールートを走ったWRコブに30yds強のロングパスをヒット。新人SSジェロン・マクミリアンが手前でカットしようとしたがわずかに届かない。ハレルの安定性は明らかに新人QBコールマンを上回っているが、時おりまずいプレーもある。
- 7巡指名のQB B.J.コールマンは正確さを欠くパスがこの日は目立った。新人QBには珍しくないこと。
- トップ3WRはジェニングス、ネルソン、ドライバー。
- フィンリー(脳震盪)不在のTE陣で最初に1stチームに入ったのはトム・クラブトリー。しかしD.J.ウィリアムズとライアン・テイラーの2年目コンビもたっぷり出番をもらっている。
- TE D.J.ウィリアムズはこの2日間好プレーを続けている。昨年はフルパッド練習の開始とともに精彩を欠いたが、今年はどうなるか。 「非常によくやっている。より力強くなり、オフェンスにも慣れてきた」とマッカーシーHC。
- オフシーズンのトレーニングについてTEウィリアムズ。 「鍛えるために毎日、牛と格闘してた。アーカンソーでは他にやることもないしね。どう格闘するか? とにかくケガしたり死んだりしないようにするだけ。地面に倒すのはすごく難しい。後足を前足と一緒に抱え込めればチャンスが出てくる」 冗談だろうと記者から繰り返し確認されても、本当だと言う。なお、ロデオはやらないとのこと。
- いっぽうTEライアン・テイラーはワイドオープンでイージーな落球があった。
- 2ndチームOLの両タックルはLTハーブ・テイラー、RTアンドリュー・ダトコ。左右が入れ替わることもある。
- 新加入Cジェフ・サタデーについてLG T.J.ラング。 「実績のある年上の選手が加わった。彼はルーキーよりもずっと早くウチのオフェンスに習熟すると思う。控えセンターたちを悪く言うわけじゃないが、彼は多くの知識をここにもたらしてくれる。過去の実績、プロボウル回数を見れば明らかなことだ。素晴らしい選手だよ。スコッティ(Cウェルズ)と比べて戦力ダウンだとはまったく思わない」
- 新たにサイドラインに2.5秒のクロックが置かれた。スナップとともにカウントダウンが始まり、ゼロでブザー音が鳴って点滅する(写真)。基本は2.5秒以内にパスを投げるということらしい。 「オフェンスとディフェンスの両方のためになる。プロテクション・ユニットにとっては、いつスクランブルのフェーズに移るのかという指標になる。これはいつも我々が練習で重点を置いていることだ。ディフェンスでは、これはパスラッシュ・ユニットのためのものだ。クロック内にQBに到達すること。パスカバレッジにとっても、この時間はもたせなければならない」とマッカーシーHC。
- ディフェンス情報は以下のとおり。
- ディフェンスのラインナップは昨日と同じ。DB陣はベース隊形でFSバーネット、SSウッドソン、CBウィリアムズ、CBブッシュ。ニッケル隊形でFSバーネット、SSジェニングス、ニッケルCBウッドソン、アウトサイドCBがウィリアムズとブッシュ。
- 今のところ、チャールズ・ウッドソンのSS起用は恒久的なものに見える。スピードの衰えた彼をアウトサイドCBで使うことはもうしない、という考えなのだろう。
- セーフティ兼任となったチャールズ・ウッドソン。 「僕にとっては新しいチャレンジだ。じっさい、僕はこうした機会がもらえて感謝してるんだ。NFLで35歳ともなれば、どこだって球団はその選手を放り出そうと努めるものだ。でもパッカーズは、素晴らしいことに僕の仕事量を増やし続けている。だから僕は新しい章を書くのを楽しみにしているんだ」
- 2巡指名CBケイシー・ヘイワードがこの日は好調。QBコールマンからWRボレルへのパスをインターセプトしたほか、好プレーが目立った。プレーアクションからのロールアウトに引っかからず、WRジョーンズにぴったり付いてパスを叩き落としたプレーも。
- 2ミニッツ練習ではアンソニー・レヴィーンがM.D.ジェニングスに代わって1stチームのSSに入ることもあった。
- CBジャレット・ブッシュに先発の座を奪われたCBサム・シールズ。 「ただの競争だよ。僕も経験してるし、誰もが経験してる。だいいち、競争がなければ楽しくない。僕は競争が大好きだし、ジャレットもそうだ。大きな競争だけど、これがフットボールというもので、毎年それの繰り返しだよ。リラックスなんてしてられない。努力を続けるだけだ」
- 「DEジェレル・ウォージー(2巡指名)はチームに大きな活気をもたらしてくれている。フットボールをよく理解し、アサインメントもしっかりしている」とマッカーシーHC。
- QBロジャースについて新人DEウォージー。 「今日だけでも、信じられないようなパスをたくさん通していた。彼の素晴らしいパスを見ていたいけど、やるべき仕事があると自分に言い聞かせなければいけなかった」
- スペシャルチーム情報は以下のとおり。
- この日のパントリターナーは、WRコブ、WRディオンドレ・ボレル、WRシェイキー・スミソン。
- この日のキックオフリターナーは、WRコブ、WRスミソン、CBシールズ、WRボレル、CBメリル、CBウィリアムズ。
- キックオフリターンユニットは、CBブッシュ、TEウィリアムズ、OLBジョーンズ、TEテイラー、RBセイン、TEクラブトリー、SSジェニングス、NTミューア、C/Gディートリック=スミス、WRネルソン、そしてリターナーのWRコブ。
- WRジョーディ・ネルソンは昨季もスペシャルチームに加わることが多かったが、スターWRを使うのはもったいないとの声も多い。 「彼を使うかどうかは他の選手の状況しだいだ。スターターがスペシャルチームでプレーしてもいい、というのが私の考えだ。ジェームズ・ジョーンズもスペシャルチームでプレーできる。誰がロースターに残るかによる」とマッカーシーHC。
- QBロジャースからWRコブに55ydsの美しいロングパスが通った瞬間、スクリメージラインでは今キャンプ初めての小競り合いが起こっていた。中心にはやはりTEライアン・テイラー。
- ケガ人情報は以下のとおり。
- 新たにTEジャーマイケル・フィンリー(前日に軽い脳震盪)が練習を休んでいる。
- TEフィンリーは前日に低いボールを捕ろうとしてCBウィリアムズにヒットされて軽い脳震盪を起こしたらしい。数日休む見込み、とマッカーシーHC。コートニー夫人がTwitterで「ごくごく軽い脳震盪」と第一報を伝えてくれるところが現代的だ。
- DEアンソニー・ハーグローヴは個人的理由で欠席を許された。家族に(病気とか不幸とか)何かあったのだろう。明日には戻る予定、とマッカーシーHC。
- PUPリストの7人は引き続き見学。FBクーン(ヒザ内側側副靭帯)、TEクウォレス(ヒザ前十字靭帯)、LTシェロッド(スネ骨折)、OGジェイムズ・ブルックス(ハムストリング)、NTジョニー・ジョーンズ(ヒザ)、ILBビショップ(ふくらはぎ)、OLBゾンボ(ハムストリング)。
- 昨季プレーオフでヒザ内側側副靭帯(MCL)を痛めたFBジョン・クーンは、6月のミニキャンプの後でヒザの関節鏡手術を受けたことを明らかにした。 「少し問題が残っていたんだ。シーズン中ならそのままプレーしていたかもしれないけど、すべて完璧にしておきたいから手術を選んだ。自分の予想ではあと数日で復帰できそうだ」
- あるファンのまとめによると、現在Twitterのアカウントを持っているパッカーズ選手は57人。ただしQBロジャースのようにキャンプインからシーズン終了までTwitterを休止する選手もいる。