グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年7月31日
休養日明けの月曜は今夏2回目のフルパッド。2時間40分にわたって練習が行われた。月曜にもかかわらず1800人ほどのファンが観客席を埋めている。
- マイク・マッカーシーHC。 「今日はレッドゾーンに重点を置いた。期待したほどキレのよい内容ではなかった。まだスキームのインストールの段階でもあるし。オフェンス・ディフェンス・スペシャルチームとも、インストールに9回の練習を予定している」
- この日最後のチーム・ドリルでは、人工クラウドノイズを流していた。
- TEデマルコ・コスビーと契約。セントラルミズーリ大から昨年ドラフト外でラムズに入団、1週間だけプラクティス・スクワッドにいた。身長6フィート3、体重245ポンド。大学4年時には71回970yds・10TDと素晴らしいレシービング成績を残している。
- オフェンス
- QBアーロン・ロジャースは引き続き好調で、鮮やかなTDパスを連発。DEハーグローヴは、「僕はクォーターバックがあんなパスを通すのを見たことがなかった。2年間ドリュー・ブリーズと一緒にやったのにだよ。A-Rodがバックショルダーのパスを通すのを見ると、『ディフェンス選手はどうやって止められるんだ?』 と思ってしまう」と感嘆している。
- QBロジャースのこの日唯一のミスは(というより今キャンプ最初の大きなミス)、練習の最後近くに起きた。TEウィリアムズへのチェックダウンをCBウッドソンがインターセプト。
- 長身WRトリ・ガーリーはジャンプボールをことごとく競り勝ってキャッチしている。 「僕はオールラウンドな働きを目指しているけど、とくにレッドゾーンで頑張って、Kメイソン・クロスビーにエクストラポイントを蹴らせたい。このチームに残れればと願っているけど、そうならなくても、開幕戦には他のチームで出場できる気がしてる」
- TE陣はクラブトリー、ウィリアムズ、テイラーの3人とも好プレーが目立った。
- 新人FBニック・クーパーが4ydsTDランを決めると、オフェンスのチームメイトから "Coooop." のチャントが起こった。クーーーーンの代わりらしい。
- 新人Cトミー・ドレイハイム(サンディエゴ州立大)は1on1練習でセンター、ガード、タックルのすべてをプレー。大学では左タックルだったが今のところセンターがメインのはず。
- 「RTブライアン・ブラガはリーグトップクラスの右タックルの1人というレベルに達している」とマッカーシーHC。
- プロ入り2年間はOLBマシューズに鍛えられてきがRTブラガだが、今年は新人OLBニック・ペリーが主な相手。 「ルーキーイヤーのキャンプではかなりやられたけど、僕も次第に賢く、強くなり、対抗できるようになった。昨年はクレイと毎日やり合えるのが楽しかった。彼が僕をよりよい選手にしてくれた。ニックはクレイとはまた違うタイプだけど、非常に才能ある選手だ。彼も僕をよりよい選手にしてくれる。瞬発力があり、すごく速く、力強い。彼ら2人と対戦できることが僕の役に立つはずだ」
- エース格のRBジェームズ・スタークスについてマッカーシーHC。 「ジェームズは非常に才能あるアスレチックな選手だ。大型バックで、多彩な才能がある。インサイドもアウトサイドも走れる。今後は進歩を続け、(穴を選ぶ)判断をもっと安定させる必要がある。ここ2回のフルパッド練習ではその点もよくなっていたと思う。大きな飛躍のためにはケガをしないことだ。出場を続けられるかが最大のチャレンジになる」
- ディフェンス
- ダイム隊形の1stチームは先週と同じく、CBウィリアムズ、CBブッシュ、CBウッドソン、CBシールズ、FSバーネット、SSジェニングス、ILBスミス。
- CBサム・シールズはこの日最初のダイム隊形に加わり、ベース隊形では引き続き2ndチーム。先週土曜は不振だったが、この日はWRジョーンズを完封するプレーなど今夏最高の出来だった。
- 逆に先週好調だった2巡指名CBケイシー・ヘイワードは、WRドライバーに完全に置いていかれるなど新人らしさを露呈する場面も。しかし最後の2ミニッツドリルではCBブッシュに代わってダイムの1stチームに加わった。
- この日は2年目CBデヴォン・ハウスが好プレーを連発。QBハレルからWRデイル・モスへのパスをインターセプト、WRトリ・ガーリーへのパスを叩き落とし、終盤にはQBコールマンからのパスをインターセプト。それが認められてか、最後の2ミニッツドリルではダイム隊形の1stチームに加わっていた。(外れたのはシールズ)
- ウィットCBコーチからの指摘もあり、今年のキャンプは真剣さが違うとCBハウス。 「ニューメキシコ大の頃は、悲しいけどそれが事実だった。(今ほど競争が激しくないので)流していてもやっていけたんだ。昨年入団したときは練習のやり方を知らず、全プレーをフルスピードでやる、という本当の意味がわかってなかった。プレーの最後まできっちりやらず、惰性でやってるように見えたんだろう。練習でも試合のつもりでやらなきゃいけない」
- 2番手CB争いについてマッカーシーHC。 「ジャレット・ブッシュ、サム・シールズ、デヴォン・ハウスの3人がみな競争に加わっている。ケイシー(新人ヘイワード)はまだ1試合もしていないしね。デヴォンは今日大きなインターセプトがあったし、ドリルでも非常によくやっている。彼は昨季終わりごろかなりよくなっていたんだ。スカウトチームでもそれが見て取れた」
- ドラフト外ルーキーのOLBデズマン・モーゼスはずっと2ndチームで右OLBに入り、左OLBウォルデンとコンビを組んでいる。OLBブラッド・ジョーンズやOLBヴィック・ソートよりも扱いが上だ。2ミニッツドリルではオフサイドを犯したものの、好パスラッシュも2回ほどあった。
- パスシチュエーションではDEジェレル・ウォージーとDEマイク・ダニエルズの新人コンビがラッシュする場面があり、インサイドから十分にプレッシャーをかけていた。4巡指名DEダニエルズは6フィート0の小兵ながら、力強いパスラッシュで評価を上げている。姿勢の低さを活かし、手の使い方、体のバランスや角度がいい。
- 2巡指名DEウォージーはアサインメントミスでもあったのか、自分に対して激しく怒る場面あり。チームメイトになだめられていた。プレーの出来不出来にまだ波があるのは事実のようだ。
- DEハーグローヴとDEニールについてマッカーシーHC。 「(出場停止の彼らよりも)優先しなければならない状況がある。(開幕の)53人を準備させるのが優先事項だが、彼ら2人も準備を整える必要はある」
- スペシャルチーム
- Kメイソン・クロスビーは今キャンプでまだフィールドゴールを失敗していない。この日も50ydsと53ydsを含む5本すべて成功させた。
- センターラインからのパント練習でPティム・マステイは9本中7本をレッドゾーンに。最後は3本連続で5yds以内だった。通常のパントも滞空時間が非常に安定している。
- ケガ人情報
- ドラフト外ルーキーのTEエリック・レイア(ミネソタ大)がヒザを負傷して退場。
- WRシェイキー・スミソン(胸部打撲)とTEブランドン・ボスティック(指)が復帰。
- TEジャーマイケル・フィンリー(軽い脳震盪)が復帰したが、コンタクト練習の許可は出ておらず、ヘルメットは着けているがパッドはなし。参加は一部のドリルだけだった。 「脳震盪後の通常のプロセスを踏んでいる」とマッカーシーHC。
- WRグレッグ・ジェニングス(ヒジ打撲)はまだ見学組のまま。土曜に臀部を負傷したOTマイク・マッケイブも当然休み。「当初心配したほどではなく、おそらく4日か5日で復帰」とマッカーシーHC。
- PUPリストの7人は変化なし。FBクーン(ヒザ内側側副靭帯)、TEクウォレス(ヒザ前十字靭帯)、LTシェロッド(スネ骨折)、OGジェイムズ・ブルックス(ハムストリング)、NTジョニー・ジョーンズ(ヒザ)、ILBビショップ(ふくらはぎ)、OLBゾンボ(ハムストリング)。
- 個人の事情で2日間休んだDEアンソニー・ハーグローヴは復帰。
- FBジョン・クーン(ヒザ)はサイドラインで用具係を手伝っている。RBのキャッチング練習でQBに代わってチェックダウン・パスを投げる場面もあった。
- アレックス・ヴァンペルト新RBコーチが欠席。個人的事情によるもので、今夜には戻ってくる見込み、とマッカーシーHC。
- 今週金曜に開催されるパッカーズ・ファミリーナイトのチケットが完売となった。過去12回の歴史で6回目、4年ぶりの売り切れとのこと。最近は(ケガの心配から)フルタックリング練習がなくなるなど魅力が下がったから売り切れないのでは、という声もあったが、今年は売り方に工夫でもしたのだろうか。