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Day 1: ウッドソンにSSの出番多し
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年7月27日
トレーニングキャンプ初練習が行われ、レイ・ニチキ・フィールドには約1500人ものファンがつめかけた。前夜の雨で芝が濡れていたが、なんとか屋外で行うことができた。朝8時過ぎで気温23℃とうらやましい涼しさ。フィールドにホーンの音が響き渡り、2012年夏のトレーニングキャンプがいよいよ幕を開けた。
- 初日・2日目はパッドなしと労使協定で規定されているので、当然軽めのスタート。PUPリストに入った7人以外は全員参加している。「練習のテンポが非常によかったため、6分早く切り上げた。初日にしてはとてもよい練習ができた」とマッカーシーHC。
- オフェンス情報は以下のとおり。
- リバースでWRランドール・コブがボールキャリー。今年はこれが増えるかもしれない。
- LTシェロッド(ヒザ)の回復が遅れているためLT争いはなく、LTニューハウスが1stチーム。2ndチームのインサイドOL陣は、LGドン・バークレー(ドラフト外)、Cディートリック=スミス、RGレイ・ドミンゲス(OTは情報なし)。
- RBアレックス・グリーンも前十字靭帯断裂から8か月半、ぶじ初日に間に合った。「動きになんの制限もないように見える。あとは明後日からのフルパッド練習に注目」と記者たち。
- 新加入Cジェフ・サタデーとのコンビについてQBアーロン・ロジャース。 「感触をつかむだけだ。実戦でスナップを重ねれば問題ないと思う。彼は経験豊富だからさほど練習しなくても準備はできるだろうけど、僕らが実戦で(相手陣形の認識など)同じものを見られるようにしていかないと」
- QBグレアム・ハレルは安定したパスを投げているが、TEへのアクロス・ザ・ミドルなど10yds以下ばかり。7巡指名QB B.J.コールマンの方がアグレッシブにダウンフィールドに投げていた。
- この日のオフェンス最高のプレーは、TE D.J.ウィリアムズの30ydsキャッチ。QBロジャースがややビハインドに投げてしまったボールに見事にアジャストした。WRジェームズ・ジョーンズも、QBロジャースからのサイドライン際のロングパスをCBブッシュに競り勝って素晴らしいキャッチ。
- ディフェンス情報は以下のとおり。
- 3-4のベース隊形ではチャールズ・ウッドソンがストロングセーフティに入った(3CB/1Sの"Corner Okie"パッケージとも言える)。もう1人のセーフティは当然FSモーガン・バーネット。ウッドソンはニッケル隊形ではいつものスロットに入ったが、個人ドリルでもセーフティ組に加わっていた。
- CBジャレット・ブッシュが1stチームの右CBに入り、CBサム・シールズが外れたことも注目を集めた。シールズは昨季タックリングの悪さ(あるいはやる気の欠如)が批判の的となった。シールズは実力で奪い返すしかないのだろう。
- ニッケル隊形(5DB)でウッドソンがスロットCBに戻ると、SS M.D.ジェニングスが1stチームに。 「ジェニングスは昨季スペシャルチームで頭角を現した。基礎のしっかりしたところを何度も見せてくれている。よいオフシーズンを過ごし、ダレン・ペリーSコーチも彼の進歩を喜んでいる」とマッカーシーHC。
- 珍しいことにDB陣がスレッドを使う練習(写真)。課題のタックリング強化の一環なのだろう。
- ベース隊形の1stチームDL陣はNTピケット、DEラジ、DE C.J.ウィルソン。
- ニッケル隊形(2-4-5)での1stチームDL陣はB.J.ラジと2巡指名DEジェレル・ウォージー。2ndチームは4巡指名DEマイク・ダニエルズとDEウィルソン。
- ドラフト指名以来練習できていなかったDEマイク・ダニエルズ(肩)が初めてチーム練習に参加。肩にブレースを着けている。 「ここまで長かったからね、とてもいい気分だ。正直言って練習の初めはちょっと緊張したけど、流れに乗れてからはすごくいい感じだった」
- 11on11練習ではDEアンソニー・ハーグローヴもDEマイク・ニールも出番が少ない。出場停止の者のために他の選手の出番を削る余裕はない、ということだろうか。
- 先発ILBビショップがケガで欠場中のため、2年目のD.J.スミスが1stチームに。昨季代役スターターとしてよくやったので見ている方も安心感はある。この日もいきなりQBロジャースのパスをインターセプトし、ディフェンスのチームメイトを大いに盛り上げた。
- OLB陣は1stチームがOLBマシューズと1巡指名OLBペリー。2ndチームがOLBウォルデンとドラフト外ルーキーのデズマン・モーゼス。ただしヴィック・ソートやブラッド・ジョーンズも頻繁にローテーションしていた。
- ブラッド・ジョーンズは今オフシーズンはインサイドLBに移っていたが、この日はアウトサイドに戻っていた。ジャマリ・ラティモアはインサイドのまま。
- 1巡指名OLBニック・ペリーへの期待についてNTライアン・ピケット。 「そりゃあ大きいよ。 『お前が頑張ってくれなきゃいかん。ウチには必要なんだ』 と僕らは言ってるんだ。それは新人みんなそうだけどね。ウチは新戦力みんなを頼りにしてる。D-ラインも、セカンダリーも。君たちはルーキーでいる時間などない、そんな余裕はこちらにはないんだと」
- SSチャーリー・ペプラー解雇についてマッカーシーHC。 「彼の後任になれる若手が何人もいる。春からペプラーの状態を観察し、先日診断を受けたあと、あらゆる選択肢を我々は検討した。今日はインストールが最重要で、(選手の競争より)練習の進め方のほうを私は注目していた。このポジションは激しい競争になるし、キャンプを通して評価を進めていく」
- スペシャルチーム情報は以下のとおり。
- パントチームが早出をしてブロッキングとカバレッジのアサインメントを確認していた。
- パントリターナーはWRランドール・コブ、WRジョーディ・ネルソン、CBトラモン・ウィリアムズ。
- A.J.ホークがパンターの直前のブロッカー役"Upback"に入った。かつてなかったことではないか。
- FGのホルダーとしてWRランドール・コブが練習。彼は大学でもホルダーを務めており、昨季も2番手ホルダーだった。
- 2番手ロングスナッパーのC/Gイヴァン・ディートリック=スミスがスナップミスを連発。本職LSブレット・グードの有能さが逆に浮き彫りになった。
- マッカーシーHCによると、練習終了後の選手たちのスケジュールは以下のとおり。 「ウェイトルームでのトレーニング、昼食、練習内容のレビュー、ディナー、明日の練習のためのインストール。すべてのミーティングはランボーフィールドで行う」
- タレントがありながらミス連発で敗れた昨季プレーオフのような自滅は決して繰り返してはならない、というのが前夜のミーティングでのマッカーシーHCの話の内容だった、とQBアーロン・ロジャース。 「大事なのは常に良いプレーを続けること。昨季起きたことを理解し、その経験を活かすことだ。僕らは15勝1敗の素晴らしいレギュラーシーズンを過ごした。グリーンベイでさえ過去にあまりなかったことだ。なのにプレーオフ初戦で敗退。大事なのは優勝することだけだと身に染みて理解したよ。プレーオフで勝たなければ」
- 朝8時過ぎからの練習にQBロジャースがちょっと愚痴。 「ゆっくり寝ていたい。2時間時差があるウェストコーストから来て、慣れるのはちょっと時間がかかるんだ。先週末にレイク・タホのゴルフトーナメントに出たばかりで、数日前にこちらに来て慣れるということが今年はできなかった」
- ケガ人情報は以下のとおり。
- 練習に参加できなかったのはPUPリストに入っている以下の7人。FBクーン(ヒザ内側側副靭帯)、TEクウォレス(ヒザ前十字靭帯)、LTシェロッド(スネ骨折)、ドラフト外のOGジェイムズ・ブルックス(ハムストリング)、NTジョニー・ジョーンズ(ヒザ)、ILBビショップ(ふくらはぎ)、OLBゾンボ(ハムストリング)。
- ILBデズモンド・ビショップは先週末の個人トレーニング中にふくらはぎを痛めたとのこと。昨季も同じケガで3試合出場しているのが気になるところだ。 「昨年は両ふくらはぎに問題があったから、治療スタッフも非常に慎重になっている」とマッカーシーHC。
- 昨季肩を負傷したCBトラモン・ウィリアムズは、まだ神経に問題が残っていると先月語っていたが、スレッドをハードにヒットする練習では、肩をかばう様子はみられなかった。
- 「体作りが特に悪い選手は見当たらないが、練習が進んでいけばさらにはっきりするだろう」とマッカーシーHC。
- 引退した元RTマーク・タウシャーが、WTMJなどウィスコンシンの地元テレビ/ラジオ局でパッカーズの解説をすることになった。プリゲーム番組やポストゲーム番組に出演するようだ。
- 元プロボウル・センターでラジオ解説やテレビ司会でもおなじみ、ラリー・マッカレンがパッカーズ公式サイトに加わることが発表された(記事)。オンラインビデオでのキャンプリポート、選手・コーチへのインタビュー、ゲームプレビューや、ゲーム分析など。