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2012年6月15日
ミニキャンプ最終日の練習がレイ・ニチキ・フィールドで行われた。ウィークデーながら400人以上のファンが集まっている。2時間04分間の練習を終えると、観客席からは温かい拍手が湧き起こった。これにてオフシーズン練習はすべて終了し、選手たちは7月26日のトレーニングキャンプ初日まで6週間の休暇となる。
- この日はチーム・ドリルの時間が短く、ポジション・ドリルやスペシャルチーム練習に重点が置かれた。
- 一昨日と同じく、ニッケル隊形ではDEマイク・ニールが2巡指名DEジェレル・ウォージーとともにインサイドからラッシュ。
- マシューズ不在の右OLBでは、ドラフト外のデズマン・モーゼス(テュレーン大)が1stチーム。まがりなりにも昨季スターターだったOLBエリック・ウォルデンを早くも追い抜いたということなのか。この日もサックを複数回決め、非常に目立っているのはたしか。インサイドからラッシュする場面もあった。
- がけっぷちのブラッド・ジョーンズは今春ずっとILBをプレーしてきたが、この日はOLBでプレーする時間もあった。ジャマリ・ラティモアもまったく同様。
- 昨季は肩の負傷がスランプにつながったCBトラモン・ウィリアムズ。もう痛みはないが、神経の方はトレーニングキャンプまでに100%に戻らないと思う、と不安を語っている。
- QBロジャースがほとんど出ず、QBグレアム・ハレルと7巡指名QB B.J.コールマンだけに投げさせるチーム・ドリルがあった。ミニキャンプ練習であっても控え組にこれだけプレー機会が与えられるのは稀なことだ。先輩2人と比べると新人コールマンはスパイラルが不安定。
- ボールセキュリティ・ドリルでボールをこぼしたRBは腕立て伏せ25回。この日はRBブランドン・セインが腕立て伏せをしていた。(写真)
- Kメイソン・クロスビーは弱い追い風を背に56ydsのFGを成功。
- 前々日の練習を途中で退いたWRランドール・コブとLG T.J.ラングが新たに見学組に加わっている。
- 練習後のマイク・マッカーシーHCの会見から。
- 「今年のトレーニングキャンプは非常に激しい競争となるだろう。それは間違いない。春のオフシーズン練習はトレーニングキャンプとは比べ物にならない。春の練習は学習と個人の向上のためのもの。トレーニングキャンプは自分の仕事を賭けた本当の闘いだ」
- 今年大きく伸びた選手としてCBデヴォン・ハウスとWRディオンドレ・ボレルの名前を挙げた。
- 「QBグレアム・ハレルは進歩している。練習での目標地点はクリアしているので、あとはプレシーズンゲームが最大のチャレンジとなるだろう」
- 「QB B.J.コールマンは質問が多く、常に話し続け、エネルギーに満ちている。才能に恵まれているが学ぶべきことは多い。彼ら2人の控えQBには、私は良い感触をもっている」
- 「ILB D.J.スミスは(プロ2年目を迎え)ディフェンスにも慣れてきた。非常に嗅覚に優れている。ディフェンスでは最も嗅覚のよい選手の1人だろう」
- 「昨日のチーム・ビルディング(親睦イベント)はかなりユニークなものだった。仲間意識の醸成のためにとても有意義な一日だった。非常に重要なことであり、練習を休んだ甲斐はあった」
- この日は冗談好きのOLたちがジャージの選手名を変更し、LGディートリック=スミス(ラングは見学)が "Friday" 、RGシットンが "Sunday" に。新加入のCジェフ・サタデーと合わせ、インサイド3人で金曜・土曜・日曜となった。(写真)
- ユニットごとに分かれての時間帯、華やかなQB&WR組でなくディフェンス組を見ているファンが多かったのが驚き、とある記者。優勝への課題はディフェンス強化だと誰もが分かっているからだろう。
2012年6月14日
マッカーシーHCはミニキャンプ2日目の練習をキャンセルし、選手たちをクレー射撃へと連れ出した(写真集)。パッカーズではマイク・シャーマンHC時代から、ボウリングやゴルフやペイントボールなど親睦のためのイベントをミニキャンプ時に行うことが恒例のようになっている。イベントを終えたLGラングは、「よし誰も撃たれなかった。#success」とツイート。
明日のミニキャンプ練習最終日は、予定を変更してファン公開とすることが発表されている。
- ドム・ケイパースDCはこれまでパスシチュエーションではほとんどニッケル隊形(5DB)しか使わなかったが、今年はダイム隊形(6DB)を活用していくようだ。4WRなどのスプレッド隊形の隆盛に加え、アスレチックなTEのカバーにLB陣が苦しむ場面が昨季は目立った。
- ケイパースDC。 「フィールドによりスピードを、と試みているところだ。(ドラフト補強の成果もあって)昨年より選択肢がずっと増えている」
- ジョー・ウィットCBコーチ。 「ダイムを増やさなければならないと思う。4WRや5WRを使うチームとの対戦が多く、相手はミスマッチを突いてくる。それにまるでWRのようなTEたちがいて、サンフランやニューオーリンズのTEは彼らのベストレシーバーだ。そうした選手にこちらのベストプレーヤーのウッドソンを付けることができれば役に立つ」
- 現状でのダイムバック最有力候補はCBジャレット・ブッシュ。ウッドソンに次ぐサイズがあり、ブリッツやランサポートもいいので、代役出場時にはウッドソンと同じような使われ方をしてきた。ウッドソンとブッシュがインサイドに入り、アウトサイドのWRはこれまで通りCBトラモン・ウィリアムズとCBサム・シールズが担当するだろう。
- ケイパースDC。 「ニッケルバックやダイムバックはラインバッカーのようにプレーしなければならない時もある。ランに対してギャップを守ったり、RBをタックルする機会も増える。ブリッツをしてRBとの1on1に勝たなければならない。だからインサイドではフィジカルな選手が必要なのだ」
- 2巡指名CBケイシー・ヘイワードもニッケルやダイムに向いたタイプ。 「彼は非常に賢く、物事がよく見える選手だ。決してプレーを諦めないところも際立っている。入団後の練習ではまだビッグプレーがないが、諦めないところがいい。アサインメントミスも少ない。振る舞い方もプレーもルーキーらしからぬところがある」とウィットCBコーチ。
- OTAやミニキャンプでは、CBウィリアムズとCBシールズに加えてCBデヴォン・ハウスが常にアウトサイド。CBブッシュ、2巡指名CBヘイワード、4巡指名SSマクミリアン、CBブランディアン・ロスがインサイドCBとして練習している。
- 今年はオフェンスのコーチ陣に人事異動が多かったことについてマッカーシーHC。 「私にとって今年最大のチャレンジは(選手でなく)スタッフ・ミーティング・ルームだ。先日はベン・マカドゥー(TEコーチ→QBコーチ)にTEのことを尋ねてしまった」
- 昨季プラクティス・スクワッドで過ごしたWRディオンドレ・ボレルの成長についてQBアーロン・ロジャース。 「1年目から2年目の成長という点でディオンドレがいちばん大きな飛躍をしてる。彼は昨季スカウトチームでの機会をよく活かした。素晴らしいチームメイトだしハードワーカーで、QBの経験(ユタ州立大ではQBだった)からフットボールをよく理解してる」
- WRジェームズ・ジョーンズがトレード候補、との噂が一部で出ている。信憑性のほどはわからない。
2012年6月13日
3日間のミニキャンプ練習がスタート。オフシーズン練習の中で選手に参加を強制できるのはミニキャンプだけで、無断欠席者には球団が罰金を科すことができる。1日休むと1万ドル、2日休むと3万ドル、3日すべて休むと6万ドル。
労使協定で許される先週内容は先週までのOTAとほぼ同じで、OL対DLのブロッキングなどは禁止。どの程度までのコンタクトなら許されるのか基準があいまいなことが最近問題となっている。フィールドでの練習は1日3時間半までと定められているが、実際の練習は2時間半程度のようだ。
- 欠席者やケガ人情報は以下のとおり。程度の軽い選手は別メニューでコンディショニング・ドリルに汗を流している。今の時期は少しでも違和感があれば休ませるので、いちいち心配する必要はない。
- OTAで公開練習に姿を見せなかったCBチャールズ・ウッドソンがぶじ参加。FBジョン・クーン(ヒザ)も復帰している。TEジャーマイケル・フィンリーは軽めの参加。どこか100%でないのだろう。OTA第2週の途中で退いたOLBクレイ・マシューズは今週もチーム練習を自重しているが、ドリルによってはOLB組に合流していた。
- OLBマシューズはどこがどの程度悪いか明言しなかったものの、毎年ハムストリング問題に悩まされるので、今年はディカルスタッフと相談して疲労がたまらないように違ったアプローチをとっている、と説明。 「僕は自分の限界がわからず、疲労の限界を超えてプッシュしてしまうタイプだ。精神には限界がなくても体には当然あるのだから、今は慎重に進めているところ」
- DEローレンス・ガイ(昨年7巡指名)が練習の序盤で途中退場。LG T.J.ラングが途中で退いてディートリック=スミスが代役に。
- その他の見学者は以下のとおり。RBアレックス・グリーン(ヒザ前十字靭帯)、TEクウォレス(ヒザ前十字靭帯)、LTシェロッド(すねの骨折)、ドラフト外ルーキーのOGジェイミー・ブルックス、4巡指名DEマイク・ダニエルズ(肩)、DLジョニー・ジョーンズ、FSバーネット(太もも)、SSペプラー(ヒザ)、Sアンソニー・レヴィーン。
- ラインナップ関係。
- 2巡指名DEジェレル・ウォージーとともにDEマイク・ニールがニッケル隊形(2-4-5)のDLに入る機会があった。いつも出ずっぱりのB.J.ラジの負担を減らしたいのは当然だろう。
- マシューズ不在の右OLBでは、ドラフト外のデズマン・モーゼス(テュレーン大)が1stチームに入る場面も。
- FSバーネットとSSペプラーが見学組のため、先発の座をプッシュする若手セーフティたちが経験を積むチャンス。4巡指名SSジェロン・マクミリアンとFS M.D.ジェニングスが1stチームに入った。
- CBチャールズ・ウッドソンははセーフティ転向の可能性も取り沙汰されてきたが、個人ドリルもふくめすべてコーナーバック組。いつもどおりスロットを守るが、ベース隊形(3-4)のディフェンスには加わらなかった。今日ニッケル守備だけに留めたのは、久しぶりのチーム練習だったので徐々に体を慣らすため、と本人。
- CBウッドソンについてマッカーシーHC。 「今でもエヴリダウン・プレーヤーだが、彼の役割は6%から8%の間でこれまでと変化するかもしれない」
- ベース隊形でCBトラモン・ウィリアムズとコンビを組んだのはCBシールズでなくCBジャレット・ブッシュだった。
- 昨季ディフェンスの反省点はミスタックルの多さ。この日もタックリング練習にいろいろと工夫を取り入れていた。
- この日のベストプレーは2ミニッツドリル。CBウィリアムズに競り勝ったWRジョーディ・ネルソンがQBロジャースからの28ydsTDパスをきれいにキャッチした。
- DEマイク・ニールは強迫性障害の治療のため、NFLからアデロール使用の許可を得たとのこと(先日の記事参照)。再度の不服申し立てが可能かどうかはわからない、としている。
- DEジャリアス・ウィンは軽度の顔面神経麻痺のためバイザーで目を保護し、練習後もサングラスを着けている。顔の片側の筋肉のコントロールがおかしくなり、顔半分が垂れ下ったようになり、目が閉じられなかったりする病気。2週間前にチームメイトとレストランで食事中に発症し、いまはかなり回復したが、まばたきのスピードが遅いため、目を保護する必要があるとのこと。数週間で自然に治癒していくものらしい。
- WRドナルド・ドライバーの契約は総額$2.3ミリオンの1年契約と判明。ロースターボーナス(すでに支払われた)が$1.2ミリオン、ベースサラリーが$1.1ミリオン。半額以下への減俸を受け入れ、すでにボーナスも支給されたことから、今年のチーム残留は事実上確実、という見方が増えている。
- FAとなったRBライアン・グラントのロッカーはもはや残っていない。
2012年6月 6日
Organized Team Activities(OTA)の第3週、公開練習3日目(OTA練習7日目)が行われた。OTAの公開日はこれが最後。今月12日から3日間行われるミニキャンプ練習のうち、今年は12日の練習だけが公開されることになった。(これまでは3日間すべて公開だった)
- コルツから解雇されたドラフト外ルーキーのSマイカ・ペレリン(ハンプトン大)をウェイバーで獲得し、代わりにWRマーカス・リヴァースを解雇した。Sペレリンはサザンミシシッピ大からハンプトン大に転校し、CBで3年間先発。昨季は4INT、15ブレークアップ(カンファレンス最多)を記録している。
- ラインナップ関係。
- 先週休んでいたLTマーシャル・ニューハウスが復帰し、1stチームOLは現状のベストメンバーに。7巡ルーキーのアンドリュー・ダトコは右タックルの2番手に回った。ハーブ・テイラーが左タックルの2番手。
- 今回もマシューズが休んでいるため、右OLBではウォルデンとともにデズマン・モーゼス(ドラフト外ルーキー)がたっぷり出番をもらっている。
- ウッドソン不在のなか、CBサム・シールズは常に1stチームでプレーしている。2年目のデヴォン・ハウスや新人ケイシー・ヘイワードに脅かされる様子はまだない。CBジャレット・ブッシュがニッケルバックとしてスロットに入っている。2ndチームはヘイワード、ハウス、ブランディアン・ロスの3人。
- 見学組および欠席者の詳細は省略。先週までいた選手の中では、WRグレッグ・ジェニングスとTEジャーマイケル・フィンリーが新たに休んでいる。FBジョン・ヘイジー、LTマーシャル・ニューハウス、Cサンプソン・ジーナスは復帰。
- QBグレアム・ハレルはプレーアクションやポケット外での動きが以前よりずっと滑らかになった、との評あり。 マッカーシーHCは、「彼の球速が増したことは誰の目にも明らかだと思う。彼が今オフシーズンに重ねてきた努力の成果だ」と話している。
- 2年目のTE D.J.ウィリアムズがSS M.D.ジェニングスを抜き、QBロジャースからのロングボムをワンハンドキャッチ。この日のベストプレーだった。
- WRランドール・コブはアクロス・ザ・ミドルで鋭いパスを何度もキャッチ。今年はこうしたプレーが増えそうで、彼をサイドラインに留めるのが難しくなるだろう、と記者たち。
- 1巡指名OLBニック・ペリーがLTニューハウスを抜き去ってサック(倒さないが)を決める場面も。
- DEマイク・ニールは、ドーピング違反で4試合出場停止処分を受けたことについて異議申し立てをするつもりだと語っている。すでに一度申し立てを却下されていて(そこまで済んでから処分が発表されるのが普通)、再度の申し立てが可能なのかどうかはわからない。
- 本人によると陽性反応が出たのはアデロールであり、強迫性障害の治療のため医師から処方されていたものだとのこと(注意欠陥障害にもよく用いられる)。 「アデロールを服用したからってパスをブロックしたりサックしたりできるわけじゃない。僕の見方では、自分はまったく悪いことはしていない。必要としている助けを求めただけだ。ただ、チームを通さずに外部の医師から処方された。それが過ちだというなら、結果は受け入れるよ。でも僕に言わせれば、アデロールが能力向上薬だというなら、誰もが仕事をクビになってしまう」 (乱用が問題になるほど普及しているため)
- 治療が必要なほど状態が悪化したのは昨季のこと。 「それまでは投薬が必要だと思ったことはなかった。僕の母もよく似ているしね。夜ほとんど寝ずに6時半にトレーニングに来て、午後もまだここにいる、と人に指摘されるけど、それも症状の1つなんだろう。自分に満足できず、やがてそれが自分を蝕んでいく。昨季は大きな期待をかけられ、ケガから慌てて復帰を強いられた形だった。なのにヒザが思うように回復しない。そうしたことが重なって、神経が参ってしまった」
- 彼は今もチームのプランに入っている、とマッカーシーHC。 「もちろんだ。昨季トレーニングキャンプでのヒザ負傷から復帰したときの状態と比べると、今はまったくの別人といっていい。体作りができていて、より瞬発力がある。意欲に満ち、謙虚に取り組んでいる。いくつもの困難を経験したからね。私は期待をしているし、過去を乗り越えて成長していく兆しがいくつも見て取れる。今は100%の状態になり、とてもよく見えるよ」
- DEアンソニー・ハーグローヴについてマッカーシーHC。 「彼は(オフシーズンプログラム開始以来)ずっとここにいるから、システム習熟のために特別なコーチングは必要ないと思う。ただ、今は状況を注視しているところだ(下記参照)」
- DEハーグローヴなど"Bountygate"で処分を受けた選手たちに対し、特別裁定官は不服申し立てを却下。「新労使協定締結前の事件についてコミッショナーには処分を下す権限がないはず」という主張は認められなかった。しかしハーグローヴだけは、「参加していた証拠をコミッショナーはもっとしっかり示すように」との指示が付け加えられた。処分軽減の望みはまだ残っている。
- RTマーク・タウシャーがNFLの"Broadcast Boot Camp"プログラム(4日間)に参加している。解説者・アナリストに転身するための短期集中講座で、テープ分析、編集、番組の準備、ラジオ番組制作、コントロールルーム・オペレーション、スタジオでの準備、制作会議、フィールドレポート、ゲーム準備など、内容は多岐にわたる。全選手がスタジオ撮影やテレビ局重役とのネットワーク会議を行い、実際のラジオ番組にもゲスト出演することになっている。
- RTタウシャーは昨季解雇されたあと正式な引退表明をしていないが、今回のNFL発表の中では引退選手として分類されている。参加している23人の現役選手・元選手の中には元パッカーズのOLBブレイディ・ポピンガも。2007年に始まった同プログラムには昨年までで105人が参加し、うち44人が放送関係の仕事を手に入れている。
- 先日のソフトボールゲーム後に少年からWRドライバーのシューズを奪い取った女性は、少年とその家族に謝罪。放課後にアップルトンのスタジアムに呼ばれた少年は、WRドライバー自身からたくさんのサイン入りプレゼントをもらってハッピーエンドとなった。全米放送のテレビ番組にも出演するおまけつき。(写真)
- パッカーズとベアーズの選手・OBがチャリティー・ゴルフで対決する第1回”Rivalry Cup" がイリノイ州メディナ(シカゴ近郊)で今月18日に開催されることになった。詳しくはこちら。
2012年6月 4日
爽やかな晴天のもと、毎年恒例WRドナルド・ドライバー主催のチャリティ・ソフトボール・ゲームが開催され、過去最高となる8743人ものパッカーズファンがつめかけた。パッカーズ主力選手のほとんどが参加し、Cジェフ・サタデーやDEアンソニー・ハーグローヴといった新戦力もファンとの交流を楽しんでいる。昨年に続いてチケットは完売となり、地元では30分のダイジェスト版が夜に放送されるという人気ぶりだ。
同イベントは2008年にQBファーヴからWRドライバーに引き継がれて以来5回目。QBファーヴ時代から数えると通算13回目の開催となる。会場はアップルトン市のFox Cities Stadiumで、ブリュワーズ傘下のウィスコンシン・ティンバーラトラーズ(シングルA)がここを本拠地にしている。外野の仮設フェンス外の芝生部分も観客席にしているため(写真)、本来のキャパシティ5500人を3000人以上も上回っている。
メインイベントのオフェンス対ディフェンス戦では、3回にWRドライバーのランニングホームランを含む10得点を挙げたオフェンスが、22-10で今年も勝利。QBロジャースも4打数4安打2本塁打6打点の活躍で貢献した。
- 主役のWRドナルド・ドライバーがスピーチに登場するとスタンディングオベーション。
- ウォームアップ代わりのホームラン・ダービーでは、巨漢たちを押しのけてCBデヴォン・ハウスが3HRを放って勝利。彼は高校2年まで野球に打ち込み、フットボール部に加わったのは高校3年になってからだった。
- メインイベント、オフェンス対ディフェンスの試合では、ダンス番組でWRドライバーのパートナーを務めたピータ・マーガトロイドが始球式を行った。試合前には2人揃って記者会見も行っている(写真1・写真2)。引退後もこのイベントは続けていきたい、とWRドライバーは明言。
- ダンス番組の採点を真似て、「10点」のカードを持ってきたファンが今年は多い。
- WRランドール・コブは外野を守りながら写真をツイート。(写真1・写真2)
- 今回も一番人気はWRドライバーの長男クリスチャン(8歳)で、アウトにした選手たちには容赦なくブーイングが浴びせられた。
- 最終回には、塁に出た5巡指名ILBテレル・マニングが「隠し球」でアウトに。
- イベント終了後もWRドライバーは最後までスタジアムに残ってファンにサインをしていた。彼が投げ込んだシューズをキャッチした少年(7歳か8歳ぐらい)から、女性がシューズを奪い取って立ち去るという酷い場面があった。記者たちの多くが目撃し、映像にも残っているため、女性はネットで散々に叩かれ(すでにそうなっている)、少年にはもっと豪華なプレゼントが届けられる、という展開になるのは確実だ。
ファンに”ミラーボール”を掲げて優勝報告する WRドナルド・ドライバー
マイナーリーグのスタジアムがこの日は超満員に
巨体を揺らして内野安打を稼ぐ RGジョシュ・シットン
QBアーロン・ロジャースは4安打2本塁打6打点の活躍で勝利の立役者に
WRドライバーがホームイン後にWRコブやWRジョーンズからタックルされる
主催者WRドライバーはイベントの前も後もサインに熱心