グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2012年3月 3日

ストックセールが成功裡に終了

昨年12月6日に始まった球団史上5回目の株式発売が2月末をもって終了した。当初の予定(25万株)を上回る26万8000株以上が売れ、球団は約$67ミリオンの調達に成功した。この資金はすべて、進行中のランボーフィールド改修に利用される。総工費$143ミリオンのうち、今回の株式だけで約47%が確保できたことになる。

前回1997年の株式発行は29年ぶりの優勝直後だったが、売れたのは12万株(1株$200ドルで計$24ミリオン)。今回はその2倍以上となった。 「最大の違いはオンライン販売の力だ。今回は90%以上がオンライン購入だった。我々は当初、$20ミリオンから$25ミリオンと控えめな数字を予想していたのだが」とマーク・マーフィ社長は振り返る。

ウィスコンシン大グリーンベイ校のフィリップ・クランピット教授は、球団のブランド力と社会意識と購入の容易さが完璧に融合し、今回の成功につながったと分析する。 「オンラインで購入できるのは大きかったと思う。それに我々の社会はモバイル文化へと移行してきた。ウィスコンシンで購入できるならどこででも購入できるようになったのだから」

クリスマスシーズン(家族へのプレゼントにする需要も多い)に合せての発売、しかも優勝直後の全勝街道真っただ中だったこともあり、最初の2日間でなんと18万5000株(全体の69%)が売れた。終了直前には法的問題のクリアされたカナダでも発売され、約2000株が売れたという。

球団によると、ウィスコンシン州民による購入は全体の半分にすぎず、前回1997年よりも比率が大幅に下がったとのこと。イリノイとカリフォルニアが8.5%ずつで続き、ミネソタとテキサスが5%ずつ。

これまでパッカーズの株主は約11万2000人だったが、今回25万人以上が新株主となったことで、合計した株主は36万人を超えることになった。7月の株主総会への出席も、今夏は史上最多となることが確実。例年は1万人から2万人の間だったが、スタジアムに収容しきれるのか懸念する声も出てきている。 「何人が出席を希望するかにもよるが、球団としてはどのように開催するか、さまざまな要素を検討しているところだ」とマーフィ社長。

「このオーナーシップ構造のために、我々のファンは忠誠心が非常に強く、球団と強いつながりを持っている。株主数が3倍になることで、より多くのファンがパッカーズとつながりを持つことになる。球団の未来にとって今回の成功は、ファンからの将来的なサポートという点で非常に重要なことだ」

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