グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2012年1月21日

フィルビンがドルフィンズHCに就任

ジョー・フィルビンOCがドルフィンズの新ヘッドコーチに選ばれ、3年連続でプレーオフを逃しているチームの再建に取り組むことになった。声明の中でフィルビンは、ドルフィンズのオーナーとGMに加え、パッカーズらのサポートにも感謝の意を表している。また先日次男マイケルを喪ったことについても、精神的な準備はできている、とドルフィンズ側に確言したようだ。

マイク・マッカーシーHCにとって、部下がNFLヘッドコーチとなるのはこれが初めてのことだ。 「私はジョーとダイアン(夫人)のためにとても喜んでいる。(就任決定後)彼らと短時間会うことができたが、みなすごく興奮していた。彼はこのチャンスをつかむためにハードに頑張ってきたのだから」 

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ジョー・フィルビンはマサチューセッツ州スプリングフィールド出身の50歳。マイク・シャーマンが若き高校教師(英語)だったときの教え子でもあった。ワシントン&ジェファーソン大を出るとテュレーン大の院生助手としてコーチのキャリアを始め、いくつかのスモールカレッジで主にOLコーチを務めた。

ハーヴァード大のOCを経て、1998年から強豪アイオワ大のOLコーチへ。何人もの優秀なラインマンを育てたのが評価され、恩師マイク・シャーマンHCの誘いで2003年からパッカーズのアシスタントOLコーチとなった。2005年かぎりでシャーマンHCが解任された際もマッカーシー新政権に残ってOLコーチに昇格。翌年ジャゴジンスキーOCが退団するとコーディネーターに昇格し、5年間にわたってマッカーシーHCを支えてきた。

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問題の後任OCはトム・クレメンツQBコーチの昇格が有力、と関係筋はJournal Sentinel紙に話している。マッカーシーHC自身は、フィルビンの退団は予想していたし、さらなる流出があってもおかしくない、とだけ語っている。 「我々スタッフはジョーがチャンスをモノにするつもりで準備をしてきた。空席ができたことは、他のスタッフにとってチャンスだ」

もう1つ注目されるのは、フィルビンが誰かパッカーズのコーチを連れて行くのではないかということ。クレメンツQBコーチ(それがダメならエドガー・ベネットWRコーチやベン・マカドゥーTEコーチ)をOCに選ぶのではという話もあるが、まだすべては憶測にすぎない。パッカーズではOCといってもプレーコーラーではないので(マッカーシーHCが兼任)、プレーコール権をもらえるならドルフィンズがいい、と考えるコーチがいてもおかしくない。

2000年にマイク・シャーマン(当時シーホークスのOC)がパッカーズのHCに就任した時、行ってもいいがコーチを連れて行くのはまかりならん、というのがシーホークスのホルムグレンHCの指示だった。2年前にはパッカーズも、クレメンツQBコーチをOC候補として面接したいとのベアーズの要請を拒否している。しかしマッカーシーHCは「スタッフの出世を助けたい」と口癖のようにしていて、しかも今回は相手がAFC球団なので、OC昇進のチャンスを妨げないかもしれない。

カテゴリ : Coach/Front Office