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Notebook: 地元紙レビューから
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年10月28日
Journal Sentinel紙によるヴァイキングス戦のポジション採点はこちら。
- QBロジャースは試合開始後1プレーか2プレーで相手守備のプランを見抜き、アンダーニーならいつでも通るとわかっていた。欠場者の多いヴァイキングスDB陣はクッションを大きくとったソフトなカバレッジを使わざるをえず、レシーバーは試合を通してたっぷりスペースをもらえた。
- DEアレンのサックは2回とも真後ろからだったがQBロジャースはファンブルせず。何年ものトレーニングの成果で、手首、手、指の力がきわめて強くなっている。残り2つのサックは、ボールを持ちすぎた彼に責任あり。前週までの6試合では、彼に責任のあるサックは12回のうち1回だけだったが。ただ、サックを受け入れることでインターセプトのリスクを回避していることは付け加えておく必要がある。
- WR陣の出場スナップ数は、ジェニングス(41・手の打撲のため少なめ)、ネルソン(35)、ドライバー(27)、ジョーンズ(25)、コブ(14)。
- 好調キープのWRジョーンズは63ydsのうち31ydsをランアフターキャッチで稼いだ。唯一の落球はWRコブ。10スナップ目(第2Q)でイージーなボールを落とすと、その後は4スナップしか出番をもらえなかった。
- TEクウォレス(23スナップ)はブロッカーとして立派な働きを続け、時間を使い切る最後のシリーズでは6回とも(TEクラブトリーでなく彼が)出場していた。最高のプレーは第2Q、左サイドでDEアレンをアオテンしたあと、逃げ回るQBロジャースに合わせてパスコースに出て21ydsのキャッチ。TEフィンリー(50)はターゲット2回のみ。TEクラブトリー(13)は最初のランプレーで派手にブロックミス。
- 今回も先発はRBグラント(18スナップ)だが、重要なところではRBスタークス(35)。スタークスは最後の6回55ydsが素晴らしく、ギャップの規律が崩れたミネソタにその代償を支払わせた。かつてのグラントのように全プレーで力を出し切り、エクストラヤードを稼ぐためにより多くのハードヒットを受けている。RBというのは入団から数年経つとそうした意欲がなくなってくるもの。
- FBクーンはゴール前でランが出なかった他は、ブロッキングで非常によい仕事をした。レシービングTDは頭の良いプレー。
- DEジャレッド・アレンが素晴らしい出来だったとしても、LTニューハウスはもっとよいプレーをしなければ。被サック2回の他にも3回の”Bad Run”。内訳は、DEアレンに惨敗、LBグリーウェイにインサイドを抜かれた、プル・ブロックしようとしてつまずいた。ランプレーのバックサイドでカットブロックをしくじったのも3回か4回あった。
- サイドラインではコーチたちの間に、LTニューハウスを下げるべきかという話し合いもあった。(短時間だが)
- LGラングは10月に入ってからのベストゲーム。プレッシャーを0.5回しか許さず、”Bad Run”(1yds以下のラン)は一度もなし。姿勢が高くなる傾向はあるが、手の使い方がよかった。股間を蹴られてもやり返さない落ち着き。
- 足首とヒザの悪いRGシットンは方向転換や動きながらのブロックに苦しんでいる。それでも何とか頑張り、DTケヴィン・ウィリアムズ相手にまずまずの内容。RTブラガはDEロビソン相手に互角。Cウェルズはプロテクションではシャットアウトに成功したが、ランブロックでは”Bad Run”2回。
- DEラジは全66スナップ中60スナップ(91%)に出場。しかし今回も結果は芳しくなく、プレッシャーはQBをサイドラインに追い出した(記録上はサック)の1回のみ。ラン守備でもLGハッチンソン相手に不振。昨季のインパクトとは程遠い。今季は1on1にさせてもらえないこともあるが、毎週出場スナップ数が多すぎてパフォーマンスが下がっているのではないか。
- NTピケットはラン守備で今回もDEラジを上回る働き。もし最後のシリーズで彼がMINディフェンス側にいたらあれほどランは出なかったかも。DEウィンは出場わずか13スナップに留まり、それはすべてニッケルでのもの。NTグリーンは今季最多の24スナップに出場したがタックルはゼロ。
- 2-4-5のニッケルが多いパッカーズだが、RBピーターソン対策のため66スナップ中20スナップで3-4隊形を使い、4-4(つまりショートヤーデージ用)も4スナップあった。
- OLBマシューズは今季最高のゲームかもしれない。全体の52%でダブルチームされていながら、パスラッシュで大きな成果。序盤はブーツレグに騙されたプレーもあったが、その後はリバースを察知したり、QBのロールアウトを読んでプレッシャーをかけたり。同じカウンターのランプレーでも、左へのランはOLBウォルデンの反応が遅れてロングゲインを許したが、右へのランはOLBマシューズが素早く読んでしっかり止めている。第4Qにはダブルチームでいったん倒されながら追い続けてプレッシャーをかけた好プレーも(馬鹿げたラフィングザパサーを取られたが)。唯一彼が休んだ(代役OLBジョーンズ)プレーで24ydsTDを許した。
- OLBウォルデンのプレッシャー4.5回は今季最高。OLBジョーンズが出場した5回はすべてQBポンダーを”スパイ”する役目だった。
- ILBビショップがハードヒットを続けるのに対し、ILBホークはビッグヒットもなく、反応も遅く、サイドラインへ追うスピードもわずかに遅い。QBスクランブルで走り負ける場面さえあった。RBピーターソンの1ydsTDランは彼の正面に来てくれたが止められず。
- RBピーターソンの175ydsランの多くはDB陣の酷いタックルミスによるもの。CBウッドソン3回、SSペプラー2回、FSバーネット1回。今回に限らず今季のDB陣はタックルミスが多く、ポジショニングが悪く、アングルがよくない。CBシールズの代役に入ったCBブッシュはその点で最も効果的なプレーをした。
- CBウッドソンのインターセプトはどちらも美しかった。正しい読みをしてレシーバーの前をアンダーカットし、キャッチングも見事。WRジェンキンズへの24ydsTDパスは腕の使い方が拙く、またTEシャンコーへの22ydsパスでは読みが失敗。CBトラモン・ウィリアムズも試合最初のロングパスで読み誤り、72ydsパス成功を許した。
- FSバーネットの大きなギプスはタックリングに影響しているだけでなく、プレーのスピードをかなり鈍らせているように見える。SSペプラーは(ラン警戒のため)ほとんどをボックスでプレーしたが、内容は芳しくない。
- キッカー/パンターにJournal Sentinel紙は5点満点。Kクロスビーは58ydsを余裕をもって成功させただけでなく、他の3本もど真ん中。キックオフも滞空時間が長く、タッチバック4回、MINの(キックオフ後の)平均フィールドポジションは21.7yds地点だった。Pマステイも3回平均59.3yds、ハングタイム4.27秒と文句なし。64ydsのパントは23yds転がったことに助けられたが、ブロッキングミスでパントブロック寸前だったことを考えればナイスパント。
- WRネルソンはCBシールズの代役としてキックオフカバレッジに加わり、WRハーヴィン相手にお手本のような好タックル。OLBジョーンズはパントの際にDEグリフィンをブロックしそこね、あと数インチでパントブロックされるところだった。CBリーは素晴らしい内容。