過去の記事 |
2011年 >
10月 >
Packers - Broncos Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年10月 4日
- マイク・マッカーシーHC。 「我々は向上していかなければならない。ディフェンスはもっとよくなっていくだろう。今はケガを押してプレーしている選手が何人もいるし、代役が慣れてきている時期でもある。本当のところ、我々はまだチーム全体を理解しきったわけではない。4勝0敗といってもチームとして向上しなければ」
- QBアーロン・ロジャースのパス408ydsは昨季NYG戦を上回るキャリアハイ。(ただしプレーオフでは2009年のARI戦で423ydsを投げている)
- 「いま僕らはいいリズムに乗ってると思う。昨年の今頃よりよいオフェンスができている。よい準備ができているし、作戦もみな的中している。ランニング・ゲームが好調なのも役立っている」
- キャリア最高のゲームかとの質問に。 「自分ではわからないけど、たぶんもっといいプレーをしたゲームはあったと思う。インターセプトには失望している。今日の相手はTEフィンリーを止めることに集中していた。かわりに他の選手が勢いに乗ってくれた」
- マッカーシーHC。 「アーロンはスペシャルなプレーヤーだ。その彼が今日はきわめて良いプレーをした。パスで4タッチダウン、ランで2タッチダウン。私がこれまで関わった中でも、スタッツ的には最高クラスと言っていい」
- WRドナルド・ドライバー。 「みなさんも彼について、史上最高のQBの1人という評価を与え始めなきゃいけないと思うね」 「彼は相手が与えてくれるものを受け取る(相手の弱いところを的確に突く、の意)。これができるQBは多くない。僕が以前一緒にプレーしたあの”gunslinger”(ファーヴのこと)はそういうことと関係なしに投げていた。相手が何人いようと関係ない、思ったところに投げ込むんだと。アーロンは相手の与えてくれるものを取る。常に落ち着きを保ち、わざわざゲームを難しくしない」
- 第2Q末、ブロンコスが2連続TDを決めて4点差とした残り3分21秒からのパッカーズオフェンスが試合を決定づけた。ロジャースはパス6/7、最後はWRジェニングスに17ydsTDパス成功。10yds台のパスがこのシリーズだけで4本、20yds以上はなし。
- パッカーズ史上、1試合で3TDパス・2TDランを決めたQBはこれまで1人もいなかった。1試合で2TDランを決めたQBは、1995年第5週@DAL戦のブレット・ファーヴ以来16年ぶり。
- パッカーズ史上、パス400yds以上はプレーオフを含めてこれが6回目。1位はロジャース423yds(2010年1月10日ARI戦)、2位リン・ディッキー418yds(1980年10月12日TB戦)、3位ドン・ホーン410yds(1969年12月21日)、4位が今回のロジャース、5位ロジャース404yds(2010年12月26日NYG戦)、6位ブレット・ファーヴ402yds(1993年12月5日CHI戦)。
- なんとWR4人がタッチダウン。ブロンコスは明らかにTEフィンリー封じに集中していた。
- WRグレッグ・ジェニングス。 「全員がタッチダウンなんて究極の達成感だよね。でもランドール・コブはチャンスを逃したから叱ってやらないと。わかったかい? これが僕らの求める水準なんだ。僕らはアンストッパブルなチームになりたい。いま僕らがアンストッパブルだとは言いたくないけど、お互いをすごく信頼しているし、僕らがボールを手に持ったら必ず得点できるつもりでいる」
- 第2Q末のWRジェニングスへのTDパスは、同じ右サイドのワイドにセットしたTEフィンリーに相手がつられ、スロットのWRジェニングスががら空きに。(ビデオ) 「スタジアムの誰よりも僕が驚いたよ。相手は僕とジャーマイケルのカバーを厚くするから、それ以外を狙おうとアーロンは最初に思ったんじゃないかな。でもむこうはジャーマイケルに飛びついて、スロットの僕を忘れたみたい。ジャーマイケルのような強力な武器がいる贅沢さだよね。どれか1人を消しに行くと、僕らがその代償を支払わせる」
- TEジャーマイケル・フィンリー。 「典型的なのはグレッグのタッチダウン。コーナーとセーフティが2人とも僕に来て、グレッグがワイドオープンになった。誰かをダブルチームしたら誰かがオープンになる例だ。たぶん相手の最大の懸念は僕を止めることだったんだろう。でも40点以上取られてちゃ、何がしたかったんだか」
- 今日のところはデコイ役に満足、とTEフィンリー。 「率で言えば80%ぐらいでダブルチームされてた。手前にコーナーバック、奥にセーフティ。相手が毎試合こうしてくるなら、ウチにはグレッグやジョーディやジェームズのような選手たちがいる。僕は自分の役割を果たすだけだよ。たしかに毎回こんな成績だとつらい。僕はセルフィッシュな選手じゃないけど、次はもっと頑張りたい。接戦になるほどプレイメーカーにボールを持たせなきゃいけなくなる。他が上手くいかないとき、僕がなんとかできる」
- WRドナルド・ドライバーはヒザの負傷を押してゲームに復帰、今季タッチダウンを決め、痛みをこらえながらランボーリープ。 「ドクターは休ませたがったけど、僕の頭が固いことは彼らも知ってる」 と本人。WRジェニングスは、「僕らは泣きそうになったよ。彼は究極のグラディエイターだ。昔気質のグラディエイター。ボクシングでもグローブを着けずにやるのさ」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解も前半末のWRジェニングスへの17ydsTDパス。こちらは1バックの3WRでショットガン。TEフィンリーが右ワイドにセットし、WRジェニングスとWRネルソンがスロットに入ってほぼ左右対称形。ブロンコスはカバー2でLBたちもカバレッジに下がり、短いパスしか許さない構え。しかしSドーキンズはTEフィンリーのアンダーニースのコースをカバーに行き、CBヴォーンはディープに。シームを走ったWRジェニングスにSムーアの反応は間に合わず、らくらくタッチダウンとなった。
- ブロンコス守備の中心、LB D.J.ウィリアムズ。 「フォーメーションの問題じゃない。むこうもとくにトリッキーじゃないんだ。あちらの選手がこちらより優れているわけでもない。ただあちらはタイミングが素晴らしく、プレーがとても正確だ。すごくいい選手が揃っているうえに、彼らはすごーーく正確。すべてのパス、起きることすべてが。そしてお互いをよく理解してる。あの連携のよさは、たぶん僕が経験したどの対戦相手より優れてる。優秀な武器が揃ってはいるけど、彼らを優秀にしているのは連携のよさだ」
- 先週まで3rdダウンバックを兼ねていたRBジェームズ・スタークスだが、先発出場の今回それを続けると出ずっぱりになるため、3rdダウンではFBジョン・クーンが出ることも多かった。
- RBアレックス・グリーンはNFL初出場したプレー(パントリターン)でイリーガル・ブロックの反則。
- かろうじて400yds未満に抑えたものの、開幕4試合のトータルディフェンスは計1627yds。単純に4倍するとシーズン6508ydsとなり、球団記録の6403yds(1983年)を上回ってしまう。NFL最悪記録は1981年コルツの6793yds。
- 4試合で97失点はシーズン388失点のペース。球団史上最悪はヤーデージと同じく1983年の439失点。
- CBチャールズ・ウッドソンが挙げた通算INTリターンTD11回、ディフェンスTD12回(ファンブルリカバーTD1回)はどちらもNFL史上最多記録まであと1つ。 「記録の意味? すべてだよ。僕がプロ・アスリートとして長く活躍したことを意味するんだから。プロ入りするとき、『引退しても記憶に残る選手になりたい』 と僕は言った。いずれそうなればいいと願ってる。史上最高の選手の1人に数えられるようになりたい」
- 今回CBウッドソンがセーフティに入ったのはわずか1プレーだけ。(つまりSSペプラーがほぼフル出場)
- 今季初インターセプトを決めたCBサム・シールズ。 「リターンはタッチダウンまで行けると思ったんだけどね。あと1人だった。(今季初めてだが)ようやくだね。これからまだまだ来るよ。自分にも言い聞かせていたけど、チャンスはいずれ来るんだ。自分の責任を全うし、忍耐強くチャンスを待つだけ。来たらボールにアタックする」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「一番大事なときに、僕らディフェンスは頑張って大きなプレーを生み出した。ただ、ディフェンス全体として僕らはもっと締まったプレーをしないと」
- パスラッシュはQBオートンにプレッシャーをかけられず1サックに終わったが、相手は常に6メン・7メンのプロテクション(そのぶんレシーバーが少ない)だったことも大きい(先々週のパンサーズと同じ)。ブロンコスは前半それが上手くいき、QBオートンはこちらのDB陣のアグレッシブなスタイルを利用した。ケイパースDCは多人数プロテクションの相手にブリッツは効果が薄いと判断し、あまりブリッツをコールしなかった。
- 第2Q、FSモーガン・バーネットがブロンコスのフリー・フリッカーにまんまと引っかかって44ydsパス成功を許した。 「お膳立てがすごく上手かった。ランニングバックのフェイクが上手く、実際に(ラインにぶつかる手前で)カットバックを切るように見えたんだ。そこで急に振り返ってボールを投げ戻した。でも僕らはもっと規律正しいプレーをしないと。今日は後ろに抜かれすぎだ」とCBトラモン・ウィリアムズ。
- おなじみ1DLの”サイコ・パッケージ”だが、今回は6人のDL・LBが片サイドに固まるイカレた隊形があった。
- NFL初出場の新人OLBヴィック・ソートは、試合の決まった最終盤に初出場。
- ブロンコスのOGクリス・クーパーは、「ウチは過去数週はインサイド・ゾーンのランが主体だったけど、今回は相手のバランスを崩すためアウトサイドのランに注力した」と振り返っている。
- 第1Qのサプライズ・オンサイドキック成功についてKメイソン・クロスビー。 「チームすべてが完璧に遂行できた。みんなブロッキングをしっかりやり、ジョーディ(WRネルソン)は高く飛んで捕ることができた」 「ジョーディは何度もあのポジションに入ったことがあるから、とくに(オンサイド向けの)異常な配置というわけじゃない。ゲームプランのときからよく検討し、最初の2回のキックオフで相手のラインナップと動きを見極めた。そしてあの時も、上手くいきそうな相手隊形だったから、そこにつけこむことができた」
- Kクロスビーにとってはキャリア4回目のオンサイドキック成功。最初は2009年第2週CIN戦、2回目は同じく2009年シーズンのプレーオフARI戦、3回目は昨季第15週NE戦だった。
- 開幕4連勝は球団史上10回目。そのうち最初の7回(1929、30、31、44、62、65、66)はNFL制覇を果たしている。
- 開幕4試合での148得点は球団新記録。これまでの最高は1945年の140得点だった。
- トータルオフェンス500yds超はマッカーシーHC時代に入って2回目。前回は昨季16週NYG戦だった。
- 今回のゲーム・キャプテンは、TEフィンリー、ILBビショップ、CBリーの3人。(写真)
- 土曜にはウィスコンシン大が名門ネブラスカ大(今年から同カンファレンスに移籍)に圧勝して開幕5連勝。日曜にはパッカーズが勝って開幕4連勝。ブリュワーズもMLBプレーオフでダイヤモンドバックスに土日2連勝。 「ウィスコンシンのスポーツにとって最高のウィークエンドになった。我々もその一助になれて何より。あとはブリュワーズが仕上げてくれれば」とマッカーシーHC。
- 今回からセキュリティチェックに金属探知機を追加したため、ゲート外にはたいへんな行列ができ(写真)、ファンは口々に不満や怒りを口にしている。試合開始15分後にもまだ数百人が入場を待たされていた。 「9-11直後のゲームにも行ったけど、もっとずっと手際がよかった」とあるファンは言う。「払い戻してほしい。あと無料のビールも」というファンも。