過去の記事 |
2011年 >
09月 >
Notebook: バックショルダー・パス
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年9月16日
この日の練習時の気温は15℃。試合のあるノースカロライナ州シャーロットの気温は26℃。さいわい週末はもう少し下がる見込みだ。暑い地域のチームは(暑さに強い)白ジャージを選ぶので、今週はアウェーでもパッカーズは緑ジャージを着ることになる。
- 昨日復帰したOLBヴィック・ソート(背中)だが、この日は再び休んだ。NFL初出場はおあずけとなりそうだ。
- CBトラモン・ウィリアムズも休んでいるが、リハビリ・トレーニングの量を増やしている。
- 現代NFLで猛威を振るうバックショルダー・パス。振り向いたレシーバーの外側に投げるパスで、相手DBがマンカバーである限り(QBの方を向けないので)、防ぐのは難しい。たとえ密着カバーができていても、気が付いたときにはボールが来ているからだ。(ビデオ1・ビデオ2)
- すでにバックショルダーの名人といえるQBアーロン・ロジャース。 「すべてはタイミング。タイミングさえよければ成功の確率は高いし、守るのは難しいよ。でもタイミングが遅れ、ディフェンダーに振り向く時間があれば、守るのはたやすくなってしまう。小出しにして使うべき手段だと思う」
- 苦い経験もあるとQBロジャース。 「昨年マイアミ戦でインターセプトを投げたんだ。右サイドライン際のWRジェームズ・ジョーンズへのパスで、おそらく頭の上を越すパスを投げるべきだった。相手コーナーがバックショルダーを予測していて、ジェームズをサイドラインに追い込んだ。だからあまり頻繁にやりすぎないようにしないと」
- WRグレッグ・ジェニングス。 「すごく相手DBの意表を突くんだ。完全に守ることはできない。いつも言ってるように、パーフェクトなボールを投げ、パーフェクトなルートを走れば、どうやったって守るのは難しい。とくにバックショルダーでその2つができれば、完全に不可能だよ」 「WRとしては、ボールがあっという間に来るし、体を変な風にひねらなきゃいけない場所に必ず来る。望ましい場所にQBは投げなきゃいけないけど、ウチはすごく優秀な人が投げるからね。おかげですごく簡単になる」
- トム・クレメンツQBコーチ。 「あらかじめ決められたプレーではない。相手ディフェンダーのプレーを読むことが基本だ。相手DBがレシーバーに後れをとっているなら、頭の上を越すパスを投げる。レシーバーの奥についているなら、ビハインドに投げる。相手の不利な場所に投げるだけだ」
- マイク・マッカーシーHC。 「バックショルダー・スローについては、正直あまり詳しい技術的な解説はしたくない。人によって違った見方や教え方をするしね。選手にも話すことだが、どこでこれを使うべきか、注意深くなければならない。レシーバーとDBの関係次第だ。アーロンはきわめて効果的なバックショルダーを投げる。肩の強さ(とくにディープ・アウトは最も肩の強さが必要とされる)と正確さがあり、非常に安定したパスを投げる。使いすぎないよう注意が必要だが」
- WRジェームズ・ジョーンズ。 「完全に相手を抜いていれば、その上を越すパスを投げる。ぴったりつかれていれば、頭の中のクロックで、オーバー・ザ・ショルダーかバックショルダーかがわかる。ちらっと覗いて、バックショルダーなら向きを変える。これが簡単なら、誰もがやるだろう。ウチはQBとWRの間にいい呼吸ができてるんだ。僕らは特定のルートでアーロンが何を考えてるか理解しなきゃいけない」
- WRジョーディ・ネルソン。 「プラクシコ・バレス。僕は当時大学生だったけど、ちゃんと見てたんだよ」 (2007年NFC決勝でCBアル・ハリスがこれに散々やられたことを指す)
- WRジェームズ・ジョーンズは昨季100ydsゲームが2回あったが、どちらもその前週はキャッチゼロだった。
- 開幕戦を休んだ7巡指名TEライアン・テイラー(股関節屈筋)は今週の練習にフル参加。スペシャルチーム主要ユニットの1stチームに参加しているので、今週はNFL初出場となりそう。故郷ノースカロライナでのゲームなので、親族や友人15人を招待しているとのこと。
- 出場スナップ数で自分とRBスタークスに16対45と差がついた意味についてRBライアン・グラント。 「わからない。ウチはゲームに勝ち、僕はそれを楽しんでる。僕ら2人ともよい結果を出して貢献できたことが嬉しいよ。このオフェンスは武器が多いし、本番でどんな展開になるかはわからない。どんな展開になろうと、戦力を最大限に活かそう、といつも話し合っている」
- CBジャレット・ブッシュはセインツ戦終盤でCBウィリアムズが退場した後、代役として堅実なカバレッジを見せた。次ももしCBウィリアムズが欠場すればニッケルバックに入る。彼は2006年ドラフト外でパンサーズに入団、開幕前に解雇されてパッカーズに拾われた(当時の記事)。 「そう、僕にとっては古巣だけど、いまのチームに集中しないと。僕の番号が呼ばれたら、入ってプレーをするだけだ。ドム(ケイパースDC)に任された役割を全うし、いいプレーを決めなきゃいけない」
- 元パッカーズのTEドナルド・リーはベンガルズと契約。3月にパッカーズから解雇された彼は今夏イーグルスと契約し、開幕前に解雇されていた。
- 最終ロースターカットで解雇されたRBディミトリ・ナンスはドルフィンズでワークアウトを行ったが契約には至らず。
- 同じくC/Gニック・マクドナルドはペイトリオッツのプラクティス・スクワッドにいたが、解雇となった。
- 開幕時点でのNFL各球団平均年齢ではバッカニアーズ(25.17歳)が最も若く、シーホークス(25.72歳)が2位。3位はパッカーズとベンガルズ(25.74歳)が並んでいる。