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Notebook: RBスタークス優勢
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年9月11日
選手たちは試合翌日の金曜にミーティングや体の手入れを行ったあと2連休となっている。
- 3年総額$9.6ミリオンで再契約しながら、WRジェームズ・ジョーンズには1回しかパスがこなかった。 「彼は大丈夫。ゲームをあまり計画しすぎるのは我々のやり方じゃない。ある程度、流れに任せなければ。たしかに我々はプレイメーカーたちにボールを持たせたい。それはプランに入っている。しかしある程度は、ゲームの展開とか相手ディフェンスのやり方に左右されるものだ。これは一晩だけのこと。シーズンは長いよ。彼が取り残されたとは思わないし、彼もそう感じてはいないだろう」とジョー・フィルビンOC。
- QBアーロン・ロジャースがオフシーズン・ワークアウト問題で過剰とも思える反応をしたことについてマッカーシーHC。 「私はすごくいいことだと思うね。自分をモーティベートするために彼が使った事柄の1つだ。彼はきわめて意欲の強い若者だから。しかし実際のところ、彼のコメントはユーモラスであるとともに、ゲーム間隔が開きすぎたことの副産物でもあると思う。オフシーズンがあまりに長く、(メディアを介して)いろいろなストーリー展開や見解の相違が作り出されてしまう」
- セインツのブリッツ多用ディフェンスへの対応についてジョー・フィルビンOC。 「あちらはいろいろと織り交ぜてきた。ブリッツやヘビーブリッツもあったが、(3メンラッシュで)8人下げるときもあった。全体としてオフェンシブラインのプロテクションは良かったと思う。こちらは比較的よくスクリメージをコントロールできた」
- 同じくオフェンシブラインについてLG T.J.ラング。 「あちらは多様な隊形を見せてきた。3メンライン、4メンライン、5メンライン。スコッティ(Cウェルズ)がすごくいい仕事をして全員の呼吸を合わせ、コミュニケーションを取ってくれた。僕らにとって良いスタートが切れたよ」
- 代役スターターのDEジャリアス・ウィンはキャリアハイの4タックル、1サック、1ロスタックル、1QBヒットを記録。昨年の今ごろは解雇されて家におり、DEジャスティン・ハレルの負傷で再契約となった。 「解雇されるまでは、今と比べて細部への注意が行き届いていなかったように思う。できることをすべてやったとはいえない。今はコーチの言うこと全てに集中し、持てる力すべてを出し切ろうと取り組んでる。おかげでよりよい選手になったと感じてる」
- DEウィンはオフシーズンにスキルを磨くため指導者を探し、元DEチャック・スミス(主にATLで通算58.5サック)の元でトレーニングした。 「厳しかった。真夏の空の下、畑地でドリルを繰り返したりね。でもこのオフシーズンがすごく重要だった。ハードにトレーニングし、これが役に立つんだと自分に言い聞かせた」
- ボディーブローを繰り出して罰金確実のCBチャールズ・ウッドソンについてマッカーシーHC。 「過ちを犯したことは本人も認識している。明らかに間違った判断だ。彼はベテランでありキャプテンの1人であり若手のお手本となる中心選手だ。彼は過ちを犯し、我々はもうそれを乗り越えている。いま我々にできることはあまりない」
- 以下は地元両紙のセインツ戦レビューから。Journal Sentinel紙はQBとWR/TE陣に5点満点、OLに4½点をつけている。LBとDBはそれぞれ1½点だった。
- セインツのグレッグ・ウィリアムズDCは数か月の準備期間があり、QBロジャースを混乱させるべくあらゆる手を尽くしてきたが、スティーラーズのディック・ルボウDCと同じ結果に終わった。パスは常に正確でタイトなスパイラル。スクランブル機会に早めにスライディングしたのもいい。
- QBロジャースが相手ブリッツをカモにしているのは周知のとおり。今回ドロップバック40回のうち、パスラッシュは3人が8回、4人が10回、5人が9回、6人が7回、7人が6回だった。つまりブリッツ率55%、ヘビーブリッツ(2人以上ブリッツ)率32.5%となる。昨季これほどヘビーブリッツが来たゲームはなかった。(たとえばPITはブリッツ率58.5%、ヘビーブリッツ率7.3%)
- RB陣の出場スナップ数はスタークスが45回(ラン12回)、グラントが16回(ラン9回)。グラントは最初の10スナップのうち8スナップ出場したが、その後の出番はわずか8回だった。キャンプおよびプレシーズンの出来を反映したものか。RBグラントはまだかつてのビジョンを取り戻していない。45対16というのは(建前はともかく)現在の評価を表しているのでは。
- RBスタークスの鋭い加速と馬力、力強いカットバックがある。ただブリッツのピックアップでは頼りない。第4Q半ばの被サックの場面では、プレーフェイクを中断してSSローマン・ハーパーのブリッツを止めに行くべきだった。
- WR/TE陣の出場スナップ数は、WRジェニングス(52)、WRドライバー(44)、WRネルソン(27)、WRジョーンズ(19)、WRコブ(7)、TEフィンリー(51)、TEクウォレス(15)、TEクラブトリー(14)、TE D.J.ウィリアムズ(9)。
- TEフィンリーは全51スナップのうち、ワイドにセットしたのが29回(57%)、インライン(通常のTE位置)が13回、バックフィールドが9回。パスキャッチ3回53ydsのうち20、18ydsのパスキャッチはインラインにセットしてSSハーパーにマンカバーされたとき。その他もフリーになるときが多く、QBは投げようと思えば15回は投げられたはず。第1シリーズでQBがサックとヒットされた2プレーはどちらも、バックフィールドでパスプロに残ったフィンリーに一部責任がある。
- TEクウォレスは昨季ブロッキングに不熱心と思えることもあったが、今季は別人。体が分厚くなりフィジカルになり、密集でしっかりブロックできている。激しい競争のなせるわざか。
- TEをバックフィールドにモーションさせてHバックにすることも多く、まずまず成功。これならば2人目のフルバックは不要に見える。
- 新左ガードのT.J.ラングは2つのフォルススタートこそあったものの、前任者のLGダリン・カレッジよりも力強く、フィジカルにブロックする。フットワークは改善の余地があるが、初戦としては十分。Cウェルズは相手センターのCオーリン・クルーツ(元CHI・プロボウル6回)を明らかに上回る働き。RTブラガは1巡指名DEキャメロン・ジョーダンをシャットアウト。LTクリフトンはDEターク・マクブライドにプレッシャーを1回しか許さず合格点。
- 全76スナップのうちDL陣の出場スナップ数は、NTラジ(70)、DEピケット(37)、DEウィン(32)、DEウィルソン(6)、NTグリーン(3)。
- 2-4-5のニッケル隊形を多用(昨季は全体の65%)するのは相変わらずだが、今回は相手がベース隊形のときを含め(ショートヤーデージ以外では)ほとんどニッケルで通した。2DLといっても両OLBがラッシュ・エンドのような働きをするので4-2-5のようなもの。B.J.ラジとライアン・ピケットのコンビは強力で、2人のプロボウル・ガード相手に非常によい働きをした。
- NTラジは最初の38スナップ連続を含め、全体の92%に出場。スタミナとパワーは驚くべきものがある。DEピケットは苦手な右サイドをプレーすることも3回。パスラッシュもふだんより効果的で、スクリーンパスに素早く反応したファインプレーも。DEウィンはビジョンと判断がよくなって、好プレーが何度もあった。NTグリーンは4-4-3の"Hippo"隊形のみ。
- OLBマシューズは新先発RTザック・ストリーフ相手にサックを挙げられず、プレッシャー4回、ノックダウン2回。相手QBのドロップバック51回のうち、シングルブロックされたのが23回、ダブルチームが13回、スタントでラッシュしたのが6回、カバレッジに下がったのが9回。それは主にTEジミー・グレアム対策のため。
- OLBウォルデンはラン守備で力強く頑張ったが、LTブッシュロッド相手のパスラッシュでは進歩を見せられなかった。ILBホークは20回ブリッツに入り、プレッシャー4回。タイミングやアングルが非常によく、(以前は効果的でなかった)ブリッツァーとしてこれまでで最高の出来かも。ILBビショップはRBトーマス相手に彼らしからぬミスタックルがあったが、Cクルーツのブロックをうまくかわして仕事ができた。
- タックル数上位4人のうち3人がDB、というところがディフェンスの苦戦を示している。
- 第1Qに許した31ydsTDパスの際、CBトラモン・ウィリアムズがWRミーチェムのアウトサイド側についていたのはセーフティのヘルプがあると思っていたからではないか。(しかしFSコリンズは3rdダウン1のランストップのためボックスに)
- 新先発SSバーネットはカバレッジをしっかりこなし、タックリングもDB陣で最もよかった。FSコリンズは最初のファンブルフォースで大きく貢献したが、ポジショニングのミスも何度かあった。タックルミスが2回、ブリッツ(4回)も効果的でなかった。CBウッドソンは自陣レッドゾーンでWRコルストンへのパスを叩き落とした好プレーがあったが、最後の21ydsパスは防げず。ブリッツ8回はまったく効果がなかった。CBシールズは不安定なプレーがキャンプから続いている。
- 72ydsTDを喰らったPマステイのパントは52yds・ハングタイム4.58秒と合格点だが、ど真ん中に蹴ってしまったのがよくない。次のパントもラインドライブ(ハングタイム2.83秒)のミスパントで20ydsリターンを許した(ILB D.J.スミスの好タックルで事なきを得る)。最後のプーチパントは素晴らしかったが、CBブッシュが1yds地点で押さえられずタッチバックに。
- RBスプロールズの72ydsリターンTDで、キーになるブロックを成功させたのは元パッカーズのFBコーリー・ホール。FBクーンがきれいに料理されてしまった。