グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年9月 5日
選手たちはプレシーズン最終戦後の2連休を終え、土曜朝から再始動している。ゲームが木曜のため、日曜は通常の水曜のような練習を行い、主力4選手が復帰した。
- WRジェームズ・ジョーンズ(ヒザ打撲)、WRランドール・コブ(ヒザ打撲)、TEジャーマイケル・フィンリー(足首捻挫)、DEマイク・ニール(ヒザ)が日曜の練習に復帰した。開幕戦出場が確定ではないものの、めでたいニュースだ。
- 7巡指名TEライアン・テイラー(股関節屈筋)はユニフォームを着ていたが、フィールド復帰は見送り。
- OLBフランク・ゾンボ(肩甲骨)に加えてCBデヴォン・ハウス(足首)はまだ練習に参加できず、開幕戦は欠場となりそう。
- 最終ロースターカットで解雇された他球団選手に対し、パッカーズは1人も獲得希望を出さなかった模様。これで4年連続だ。
- 先週の会見でテッド・トンプソンGM。 「誰もがファイナル53というが、これはまだファイナル53じゃない。スターティング53だ。リーグのルールに従って53人にするが、53人ロースターはシーズンを通して変化していく。(ケガ人続出の)昨年ほどではないことを望んでいるが、変化していくのは歴史が示しているとおりだ。さまざまな状況しだいで、100万通りものシナリオがある」
- インサイド3ポジションの控えを兼ねるC/Gイヴァン・ディートリック=スミス。キャンプでは主にセンターと左ガードをプレーした。 「キャンプ序盤には右ガードも何度かやったよ。しっくりするスタンスを見つけなきゃいけない。インサイドのポジションについていえば、左でも右でもテクニックはさほど変わらない。ちょっと違うのはセンターだけ」と彼は言う。昨年は開幕前に放出されてシーホークスに移ったが出場機会はなく、12月末にパッカーズに戻ってきた。 「昨年の経験で学ぶものは多かった。選手として成長したよ。今年はよりプロフェッショナルになった。11月に初めて父親になり、より集中して仕事に取り組むようになった」
- トレーニングキャンプで同室だったOLBヴィック・ソートとOLBジャマリ・ラティモアがめでたく2人ともロースター入り。 「数日前の時点だって、こうなるとは想像してなかった。たぶんどちらかが53人に残り、もう1人はプラクティス・スクワッドだろうと思ってた。僕ら2人のドラフト外選手が入ったなんてすごくいいね」とOLBソートは喜んでいる。 「今日のチームミーティングでマッカーシーHCから、今は祝っている場合じゃない、仕事があるんだからと言われた。でも金曜になったら少しはお祝いしてもいいよね」
- ジェッツにトレードされた6巡指名OGケイレブ・シュローダロフ。午前中に解雇通告を受け、プラクティス・スクワッド契約したい意向を球団から伝えられた。午後になってそのことを記者と話している最中に電話が鳴り、今度はトレードを告げられた。 「グリーンベイ滞在を楽しんだけど、これもビジネスなんだろう。今日はそれを学んだよ。解雇されたと思ったらトレードされ、いまだにどうやってそうなったのか見当もつかない。でもこれが仕事だし、僕は喜んでる。フットボールをプレーするチャンスだから」
- 解雇されたC/Gニック・マクドナルドはペイトリオッツのプラクティス・スクワッド入りに合意、と報じられている。複数球団からオファーがあったとのことで、おそらくパッカーズもその1つだったのだろう。
- プロ3年目で解雇されたS/CBブランドン・アンダーウッドが長時間のインタビューに応じ、率直な心情を話している。これはなかなか評判がよかった。
- 「こうなるような気はしてた。フィールド外のトラブルは必ず考慮の対象になるものだ。自分ではプレシーズンで十分な力を見せたと思うけど、そうでなかったのかもしれない。ああしておけば、こうしておけば、と振り返らないよう努力してはいる。もう決断は下った。このビジネスは回転ドアのようなもので、入ってくる者もいれば出ていく者もいる。過去2年に起きたこと(不祥事)を考えると、他所でフレッシュなスタートを切るのも悪くない考えだ」
- 退団にあたって、彼はジョー・ウィットCBコーチ、ケイパースDC、マッカーシーHCとも話をしたという。「ここはファーストクラスの球団だ。僕がフィールド外でもっとしっかり行動できていたら、このような立場にはならなかった。この球団について、ポジティブな点を挙げればきりがない。球団全体が素晴らしいし、みな退団したがらないのも当然だ。僕にとっては悲しい日だ。とても傷ついているけど、神様には計画がおありなのだとわかっている」
- 「僕のことを記事に書こうとすれば、どうしてもポジティブなものにはならない。ネガティブなエピソードがいくつも出てくるさ。しばらくはそれを変えられない。でも僕はこのネガティブなキャリアのスタートを、明るい未来に変えることはできる」
- WRチャスティン・ウェストは2年連続でロースター入りを逃した。以下はプラクティス・スクワッド契約前のコメント。 「全然ハッピーじゃない。自分が開幕ロースターに残れなくてちょっと驚いてる。プラクティス・スクワッドも嫌ではないけど、他で試合に出たいんだ。プラクティス・スクワッドってことは練習だけだから」 「正直言って、プレシーズンではもう少しいいプレーができたはずだ。自分を責めるしかない。大きなプレーのチャンスを与えられながら、決めることができなかった。ディープボールをいくつか。スペシャルチームでのタックリングやブロッキングのミス。そういったことすべて」
- QBアーロン・ロジャースは会見場での会見予定をロッカールームでの合同インタビューに変更。かつてQBブレット・ファーヴは会見場でしか話さず、彼専用ロッカールーム(通常のロッカーのスペースはダミーだった)を使い、(現役続行と引き換えに)ミニキャンプを欠席するなど特別扱いの要求が目立った。ロジャースはファーヴを反面教師とし、自分はあくまでチームの1人に過ぎないという姿勢を保とうとしているように見える。
- 手駒豊富なレシーバー陣についてQBロジャース。 「グレッグ(WRジェニングス)はJ-Mike(TEフィンリー)が抜けたあと大きな役割を果たした。序盤はスロースタートだったけど、爆発して1300ydsシーズン、プロボウルシーズンになった。主役を担った彼がいるところにJ-Mikeが戻ってきて、相手ディフェンスがどうしてくるか興味深いね。グレッグかJ-Mikeをダブルチームしようとするなら、ジョーディ(ネルソン)やジェームズ(ジョーンズ)やドナルド(ドライバー)やランドール(コブ)が1on1の戦いに勝たなければならない」
- WRグレッグ・ジェニングスは昨季TEフィンリーがいたときには、ディープを走るデコイの役割が多かった。 「(パスを配分する)アーロンはものすごく難しい仕事になるね。僕は(機会が減っても)問題ない。これほど武器の多いオフェンスは経験したことがないよ。LBたちを悪く言うわけじゃないが、ジャーマイケルにマッチアップできるほどアスレチックで才能あるLBは見たことがない。彼はミスマッチ機会を作り出すんだ。僕らは正しい方向に進歩している。この木曜には全ての歯車がかみ合うようにしないと。本番でやってみるまではわからないから」
- QB2人体制となったことで、実戦で2人負傷した場合の緊急時QBはおそらくWRランドール・コブではないか。
- ESPNの集計によると、最終ロースターカット終了時点の平均年齢でパッカーズはNFLで2番目に若いチームとのこと。開幕戦時点で計算するのが普通なので、これはまだ暫定順位のようなもの。昨年パッカーズは若い方から6番目だったが、その前は4年連続でNFL最年少チームだった。マイク・シャーマンGM最終年の2004年が27.00歳で22位。トンプソンGM時代に入ってからはずっと25歳台が続いている。
- ランボーフィールド周辺ではNFL開幕イベントの準備が始まっている。(写真1・写真2・写真3)。例年とは違い、NFL全体のオープニングイベントなのでかなり華やか。