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Day 17: LGラングがわずかにリード
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年8月16日
先週発表されたスケジュール変更により、今夏初めての昼の練習。現地時間午前11時15分から、2時間16分にわたって練習が行われた。「気温24℃だが日差しのせいでけっこう暑い」と記者はぜいたくなことを言っている。
- OLBダイレル・ブリッグスが解雇された。昨季半ばにブロンコスから解雇されたところを、OLBジョーンズらが戦線離脱したためパッカーズがウェイバーで獲得。主にスペシャルチームで優勝に貢献した(写真)。今夏はキャンプ前にハムストリングを負傷したためフィジカルに合格せず、一度も練習できていなかった。(今更でたいへん恐縮だが Diyral はダイレルと発音するのこと)
- 3月にパッカーズから解雇されたFSデリック・マーティンはジャイアンツと契約。
- この日のスケジュールは以下のとおり。夕食後の自由時間が大幅に長くなった。
- 06:30 メディカル・トリートメント(必要な選手のみ)
- 07:30 スペシャルチーム・ミーティング
- 08:00 チーム・ミーティング。その後ポジション・ミーティング
- 11:15 練習開始
- 13:30 昼食。メディカル・トリートメント。ワークアウト(ウェイトルーム)
- 15:00 ミーティング
- 17:30 夕食
- オフェンス
- LTクリフトン休養時の1stチームはLTデレク・シェロッド、LG T.J.ラングで始まり、やがてLT/LGを交代。プレシーズン初戦と同じようにローテーションしている。ラングの左ガードでのプレー数がやや多い。「あえて点をつけるなら、ブラウンズ戦の左ガードではラングの方がシェロッドより少し上だった。しかし先発争いはまだこれからだ」とマッカーシーHC。
- 2年目のRTブライアン・ブラガの成長についてマッカーシーHC。「昨年と今年では大きな違いがある。よいスタートを切っているし、素晴らしい年になると期待している」
- この日最初のパスをキャッチしたのはTEジャーマイケル・フィンリー。6日ぶりの復帰にもかかわらず、たっぷりプレー機会があった。「次は出場するつもり。いい感じだよ。尻から落下してしまって、ただ痛みがあっただけ。念のため休んでいただけだから」
- この日はWRランドール・コブがQBロジャースからのパスをナイスキャッチする場面が目立ち、存在感はさらに増している。ジェニングスやドライバーとともに1stチームの3WRセットに加わるプレーも。 「テクニック的にはまだいろいろ学ぶべき点が多いが、彼は結果を出している。スロットがとても合っているようだ。リターナーとしては天性のものを持っている。自信を持ってキャッチングしているし、リターナーの基本ができている。キックオフでもパントでも安心してリターナーを任せられる」とマッカーシーHC。
- 3rdダウンバックの人選について聞かれたマッカーシーHCは、「スタークスがよい仕事をしているが、他にも選択肢は多い」
- ディフェンス
- ベース隊形(3-4)ではほとんどがNTライアン・ピケット、DE B.J.ラジの組み合わせ。後述の"Eagle"隊形で、ラジがウィークサイドの”3テクニック”としてパスラッシュ力を活かす。
- 昨季ベース隊形を使ったのは全体のわずか25%(それ以外はほとんどがニッケル。ダイムはごくわずか)。ベース隊形でもDLの配置に"Eagle"と"Okie"の2通りのアラインメントがあるが、昨季も今夏も"Eagle"が多い。
- ”Eagle”では、ノーズタックルが相手センターのストロングサイド(つまりTEのいる側)の肩のあたりにセット。ストロングサイドDEは"5テクニック"つまり相手OTとほぼ正対(やや外側)。ウィークサイドDEは”3テクニック”つまり相手ガードの外側にセットする。ウィークサイドのOLBをDEと考えれば4-3ディフェンスの配置に近いといえるかも。
- "Okie"ではノーズタックルが相手センターに正対し("0テクニック"とも)、両DEが”5テクニック”つまり相手OTとほぼ正対する。DL3人とも2ギャップを担当しなければならない。
- この日はフランク・ゾンボが1stチームの右OLBに。先日のブラウンズ戦でも彼が先発し、OLBエリック・ウォルデンの出来がよくなかったこともあり、先発争いでゾンボが一歩リードか。2ndチームは右OLBウォルデン、左OLBジョーンズ。
- 復帰のCBサム・シールズはさっそく元のニッケルバックをプレーしている。
- スペシャルチーム
- ブラウンズ戦で50yds超を連発したPティム・マステイは今日も好調。16回蹴ってハングタイム4.1秒未満が2回しかなかった。
- パントリターン練習ではWRチャスティン・ウェストもリターナーに加わった。
- IDを忘れて大統領と会えなかったILBデズモンド・ビショップ。「本当にがっかりだった。いつか子供や孫に話して聞かせるような、歴史的な瞬間だったはずなのに。その機会を逃すのはやっぱり傷つくよ。でも終わったことはどうしようもない。来年も行けるように頑張り続けるだけ。チームメイトにからかわれるかと思ったけど、それほどじゃなかった。あまりに大きな出来事だし、たぶん気の毒に思ってくれてるんだ。僕が自分を憐れむ以上にね」
- ケガ人情報は以下のとおり。
- ともにでん部打撲のTEジャーマイケル・フィンリーとCBサム・シールズが練習に復帰。フィンリーは先週火曜以来6日ぶり、CBシールズは先週木曜以来4日ぶり。
- ブラウンズ戦で足首をひねったRBジェームズ・スタークスはパッドを着けて数プレーだけ参加したが、すぐに退いてパッドを外した。同じく初戦で負傷したTEアンドリュー・クウォレス(鼠蹊部)とTEトム・クラブトリー(肋骨)も休んでいる。
- WRシェイキー・スミソンが肩の問題で序盤で退場。もともと悪かったが、フィールドで動いてみてやはりダメだった、ということらしい。
- 引き続き休んでいるのは、RBアレックス・グリーン(太もも)、WRスウェイン(ハムストリング)、OTクリス・キャンベル(肩)、OGエイドリアン・バトルズ(アキレス腱)、DEクリス・ドナルドソン(肩)、CBデヴォン・ハウス(ハムストリング)、CBブランディアン・ロス(ハムストリング)、S/CBアンダーウッド(ヒザ)。
- RBアレックス・グリーンは明日にも復帰できるかもしれない、とマッカーシーHC。
- 元社長のボブ・ハーラン名誉会長が次男ブライアンとともにサイドラインを訪れた。(ブライアンは以前ベアーズの広報部長だったが、一昨年ギャンブル(自らのチームの勝敗に賭けた)でNFL規定違反に問われ、辞任に追い込まれている)
- いっぽうロン・ウルフ元GMはブラウンズのキャンプ地を訪れ、マイク・ホルムグレン社長と旧交を温めている。(写真)