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Notebook: SSバーネットの成長
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年8月15日
ゲーム翌日で練習が休みなので、ここ数日の話題から。
- マイク・マッカーシーHC。「選手評価が今回のゲームの最大の目的だった。それからサイドラインのマネジメント。選手交代のマネジメント。いつだって試合に勝ちたいのは言うまでもないが」 「タックリングはおそらく十分なレベルだったとは言えないだろう。(今夏キャンプではライブ・タックリング練習をしていないので)今回は初めてのライブ・アクションだった」
- これまでSSモーガン・バーネットは、「守備範囲の広さとカバレッジのセンスは素晴らしいが、ラン守備やタックリングでフィジカルさに欠けるかも」という評判が多かっただけに、ブラウンズ戦での活躍は嬉しいところ。2ndダウン2からの鋭いランサポート、1on1で大型TEのエヴァン・ムーアを仕留めたタックルはどちらも見事だった。「もちろん自分にはそれだけの強さがあると思ってるよ。でも今の最大の目標は昨年より進歩すること。少しずつ知識を増やして成長していくことだ」
- OLBクレイ・マシューズはパスカバレッジの動きを良くするため、今年は体重を絞ってキャンプに参加している。昨年のプレー体重は255から257ポンドだったが、今夏キャンプイン時は250ポンド。「自分のフットボールの細部を磨きたいからね。減量がどう影響するか様子を見ているところ。結果がよくなければ、5ポンドほど増やすだけだよ。ワークアウトは毎日やったし、昨年より強くなっているのは間違いない。ただ、悪いウェイトを落としただけ。ラン守備だって、よりよくなるはずだ。体重が重いからといってラン守備がよくなるわけじゃない」
- 控えILB争いではプロ3年目のロバート・フランソワが一歩抜け出し、カーディア・ジャクソン(昨年ドラフト外からプラクティス・スクワッド)とD.J.スミス(6巡指名)が4番手を争っているところ。練習でもフランソワの相棒をジャクソンとスミスが交互に務めている。
- 6巡指名OLBリッキー・エルモアはここまで全くいいところがなく、現時点では今年のドラフト最大の失敗と言えるかもしれない。OLBヴィック・ソートやOLBジャマリ・ラティモアといったドラフト外入団選手の方が期待が持てそう。
- 新人OLBトリオの中で出身大学が3-4ディフェンスを採用していたのはヴィック・ソート(ブリガムヤング大)だけだが、その彼もOLBでなくDEだった。ロックアウト中(つまり契約前)には、パッカーズのOLBブラッド・ジョーンズやILBブランドン・チラー(先日解雇)らとともにサンディエゴでトレーニングしていたという。「チラーはおそらくNFL最高のカバー・ラインバッカーの1人だし、ブラッドと一緒にやるのもすごくいい経験だった。ただ、今の僕に重要なのはスペシャルチーム。(チームに残るには)優秀なスペシャルチーマーで、頭のよいポジションプレーヤーでなきゃいけない」
- もともとCBジャレット・ブッシュは「練習ではいいのに本番になるとダメ」というのが定評だった。今夏は練習内容が非常によかったため、これは一皮むけたかと地元記者たちも記事を書いていたが、プレシーズン初戦の内容は過去の評判を立証するもの。それでも、パット・リーに成長がなくアンダーウッドもセーフティにコンバートされたので、開幕ロースター当選圏内ではある。
- 残念なのは4巡指名CBデヴォン・ハウス(ハムストリング)がしばらく休んでいること。負傷前のプレー内容が非常によかったので期待は大きい。現時点ではトップ3人に加えてブッシュとハウスまでは当選圏内と見られている。
- ゲーム中に最もバテていたのが2ndチームでノーズタックルを務めたハワード・グリーン。本人によると、キャンプイン以来10ポンド体重を落とし、今は360ポンドとのこと(それでも十分巨大だ)。 「僕とピケットは練習の合間に屋内練習場で一緒にワークアウトしてる。10ポンド絞るぐらい何でもないよ。コーチの求めるどんな体重でも僕はプレーできる。大したことじゃない」
- ブラウンズ戦の第2シリーズで珍しくノーハドルオフェンスを使ってTDに成功。ノーハドルは相手ディフェンスの選手交代を妨げるのが眼目だが、オフェンス全員の理解度や呼吸も試される。 「オペレーション全体が素晴らしかったと思う。アーロン(QBロジャース)もスクリメージ上での指揮ぶりやプレー選択など、あのシリーズは非常によかった」とマッカーシーHC。
- オフェンスが72スナップもプレーでき、控えQBたちが経験を積むには理想的なゲームだった。「クォーターバック指導の観点からいえば、これ以上は望めないね。グレアム(QBハレル)に2クォーターもプレーさせられたことに満足している。彼にはとても明るい将来があると思う。マット(QBフリン)は彼らしい内容だった。2番手として、この2年ほどはあのようなプレーができている。前半最後の2ミニッツ・ドリルは素晴らしかった」とマッカーシーHC。
- 3シリーズで10得点を挙げたQBマット・フリン。「以前から、冷静さを保つことが僕の長所だったように思う。高校でも大学でも、常に冷静さを保ち、ハドルでチームメイトに自信を示そうと努力してきた。(2ミニッツオフェンスで)それが実行できたのはよかった」
- スペシャルチームで最も出番の多かった新人は7巡指名TEライアン・テイラー。キックオフ、キックオフリターン、パントのそれぞれ1stチームでプレーしていた。
- 初めて自陣35ydsからのキックオフを蹴ったKメイソン・クロスビー。 「必死で走って追いかける心配をせずに蹴れるのはいいね。あと1週かそこらで足首が完全に回復し、エンドゾーンの外に蹴り出せるようになるといい。そしたらカバレッジチームを出す必要さえなくなるし」
- 肋骨を痛めたTEトム・クラブトリーだが、X線検査の結果、骨には異状がないとのこと。
- 先日ILBデズモンド・ビショップは飛行機に身分証明書を忘れたため、ホワイトハウス入場を許されなかった。自ら第一報を伝えた彼のツイートは、「さらなるモティベーションの元を見つけたよ。飛行機にIDを忘れたから、バラク・オバマに会えない・・・今回はね! でも来年がある」というものだった。「ポケットに入れた携帯と財布の感触が普段と同じで、それを確認したから大丈夫だと思ったんだ。でもそうじゃなかった」 「セキュリティの人が警備主任に連絡し、僕はバスから降りる前に拒否されてしまった。大統領(@barackobama)に直接ツイートしようかとも思ったけど・・・(笑)」
- オバマ大統領と面談した感想についてテッド・トンプソンGM。「人間としての彼に非常に感銘を受けた。彼はこちらの目をじっと見て話を聞いてくれる。(人を惹きつけることが重要な)政治家であることはもちろんわかっているが、直接会った人々がなぜ彼を好きになるのかよくわかるよ。心から感銘を受けた」
- 春にホワイトハウス訪問が実現できていたら合衆国最高裁も訪問していただろう、とトンプソンGM。最高裁長官のジョン・ロバーツ判事は熱心なパッカーズファンであり、彼から球団に招待があったからだ。「ロバーツ判事から招待があったと承知しているし、判事席に座らせてくれるとか、いろいろなイベントができたはずだ。他にも(首都で)やりたいことはあるから、春ならば2日ほどの旅行になっただろう。他球団と契約した選手を含めて全員を連れてね」とトンプソンGMは残念がっている。
- ホワイトハウスでのセレモニーに出席した招待客の中には、ジム・ドイル前ウィスコンシン知事や州議会議員、グリーンベイ市長ジム・シュミットなどウィスコンシンの政治家も含まれていた。先週ウィスコンシン州上院のリコール選挙で当選したばかりの議員など、民主党が多いのは言うまでもない。