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Packers 17 - 27 Browns
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年8月14日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (0-1) |
7 |
10 |
0 |
0 |
17 |
Browns (1-0) |
7 |
7 |
10 |
3 |
27 |
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天気は晴れ、気温は28℃、空席の目立つブラウンズ・スタジアム(有料入場者数57077人/キャパシティ73200人)。ブラウンズとの対戦は通算23回目。プレシーズン初戦で当たるのはこれが3年連続となる。パッカーズがプレシーズン初戦をアウェーで迎えるのは2007年以来4年ぶり。
QBアーロン・ロジャース率いる1stチームが2シリーズで7得点、QBマット・フリンが3シリーズで10得点を挙げ、オフェンス的にはまずまずの内容。前者はノーハドルオフェンスで、後者も前半2ミニッツでTDドライブを成功させた。しかし後半まるまる出場したQBグレアム・ハレルはかなり不満の残る内容。ファンブルロストからブラウンズに逆転を許し、何度もあった敵陣でのチャンスをモノにすることができなかった。
ディフェンスはCBに欠場者が多く、パス守備が大いに苦しんだ。先日から話題になっているDL陣の配置転換(NTピケット、DEラジ)もかなり試していた。新人では1巡指名LT/LGデレク・シェロッドがまずまずの働き、2巡指名WRランドール・コブもレシービングやキックオフリターンでキレのよいプレーを見せてくれた。
第1Q
- GB陣28から。RBグラントへの5ydsパスで3rdダウン5、WRジェニングスへのパスは通らず。
- 3rdダウン7からWRクリブスへの10ydsパスで1stダウン。WRリトルへの12ydsパス、WRロビスキーへの15ydsパスでFG圏内へ。WRクリブスが27ydsTDパスを見事にキャッチして先制。
- GB陣27から、ノーハドルオフェンス。RBスタークスの5ydsラン、TEクウォレスへの6ydsパスで1stダウン。RBスタークスの9ydsラン、WRドライバーへの21ydsパスでFG圏内へ。TEクウォレスへの5ydsパスのあと、WRジェニングスに21ydsTDパス成功。
- CLE陣21から。TEムーアへの8ydsパスのあと、SSバーネットが好タックル2連発で1stダウンならず。
- QBマット・フリン率いる2ndチーム登場。TEクラブトリーへの5ydsパス、WRネルソンへのロングパス失敗、CLEホールディングで1stダウン。サック、WRネルソンへの6ydsパスのあとWRジョーンズへのパスが通らずパント。
- GBは2ndチームへ。CLE陣39から。RBヒリスの7ydsランで3rdダウン3となって第2Qへ。
第2Q
- TEワトソンへの19ydsパス、37ydsパスでゴール前に進み、RBヒリスが3ydsTDラン。
- フォルススタートとRBグラントの6ydsランで1stダウン。RBグラントの5ydsラン、WRジョーンズへの14ydsパスでCLE陣へ。3rdダウン5はQBマット・フリンの6ydsスクランブルで1stダウン。RBナンスの6ydsランで3rdダウン5、WRコブの18ydsナイスキャッチでレッドゾーンへ。ラン2回で3rdダウン5、WRウェストにパスが通らず、31ydsFG成功。
- CLE反則でCLE陣10から。ブラウンズはQBセネカ・ウォレス率いる2ndチームに。RBブランドン・ジャクソンの3ydsランと7ydsパスで1stダウン。11ydsのQBラン、3rdダウン8からWRリトルに8ydsパスでさらに1stダウン。3rdダウン9からのパスは4ydsどまり。2ミニッツ明けにパント。
- GB陣11から。3rdダウン10、WRコブに19ydsパスが通って1stダウン。WRガーリーへの10ydsパス、WRコブへの28ydsパスでFG圏内へ。RBセインへの13ydsスクリーンパスでレッドゾーンに入り、42秒でタイムアウト#2。WRボレル落球のあと、WRボレルに16ydsパスが通ってゴール前3yds。WRガーリーの弾いたパスをTEヘイヴナーがキャッチしてタッチダウン。
- 残り21秒、CLE陣20から。WRウィリアムズに21ydsパスを通して最後のタイムアウト。パス失敗で残り6秒、ヘイルメリーはエンドゾーンに届かず。
第3Q
- CLE陣15から。引き続きQBウォレス出場。RBジャクソンの7ydsラン、WRノーウッドへの16ydsパスで1stダウン。WRウィリアムズへの7ydsパスなどで3rdダウン1、WRノーウッドへの4ydsパスでGB陣へ。RBジャクソンの8yds、5ydsランでさらに1stダウンのあと、3rdダウン8からTEキャメロンに6ydsパスが通るが2yds足りず。46ydsFG成功で同点に。
- QBグレアム・ハレル登場。3rdダウン4からWRウェストに7ydsパスが通り、TE D.J.ウィリアムズへの18ydsパスでロングゲイン。連続パス失敗で3rdダウン10となるが、CLEパスインターフェアでCLE陣へ。RBナンスの3ydsランのあと背後からQBサックされてファンブル、LBタイタス・ブラウンが拾って43yds独走してタッチダウン。
- GB陣20から。RBセインのノーゲイン、3ydsラン、パス失敗で3&アウト。
- リターン時のGB反則でGB陣49から。ロングパス失敗、RBポーターの6ydsラン、WRノーウッドへの16ydsパスでFG圏内へ。RBポーターの1ydsロスのあと、M.D.ジェニングスがインターセプト。
- GB陣14から。RBセインの4ydsランのあと連続パス失敗で3&アウト。
- サック(CBゴーディ)が響いて3&アウト。
- 3rdチームOLが登場。RBセインの4ydsランで最終Qへ。
第4Q
- TEライアン・テイラーへの18ydsパス、WRケリー・テイラーへの14ydsパス、RBセインの7ydsランでFG圏内に入るが、連続GB反則とサック大きく下がってでけっきょくパント。
- 好パントとCLE反則でCLE陣03から。3番手QBジャレット・ブラウン登場。RBクラッツの3ydsランのあと、CBゴーディがインターセプト。
- CLE陣23からのチャンス。RBセインのラン2回で3rdダウン4、WRスミソンのキャッチはレビューで覆るが、4thダウン4ギャンブルはRBセインへのパスで成功。フォルススタートやTEライアン・テイラーへの12ydsパスでふたたび4thダウン2のギャンブルとなり、今度は失敗。
- CLE陣05から。RBスミスのラン2回で1stダウン。ラン2回とFBクラッツへのパスで1stダウン。ラン2回で3rdダウン4(GBタイムアウト#2)、WRカスティールのエンドアラウンドで20ydsゲインして1stダウン。2ミニッツ明けにようやくランが止まってGB最後のタイムアウト。44ydsFGが決まって10点差。
- 残り1分52秒、GB陣20から。WRテイラーへの7ydsパスのあと、WRガーリー落球、WRテイラーへの10ydsパスで1stダウン。スパイク。連続で惜しいパス失敗で4thダウン、サック&ファンブルで万事休す。
- ケガ人は以下のとおり。
- 試合後のマッカーシーHC会見で報告のあったケガ人は、RBジェームズ・スタークス(足首)、TEアンドリュー・クウォレス(鼠蹊部)、TEトム・クラブトリー(肋骨)。
- RBスタークスの足首は軽くひねった程度であまり問題なさそう。腫れもなく、ロッカールームを普通に歩けている。心配なのはTEクウォレスか。
- 欠場したのは、RBアレックス・グリーン(太もも)、WRスウェイン(ハムストリング)、TEフィンリー(でん部打撲)、OTクリス・キャンベル(肩)、OGエイドリアン・バトルズ(アキレス腱)、DEクリス・ドナルドソン(肩)、OLBダイレル・ブリッグス(ハムストリング)、CBウッドソン(休養)、CBサム・シールズ(でん部)、CBデヴォン・ハウス(ハムストリング)、CBブランディアン・ロス(ハムストリング)、S/CBアンダーウッド(ヒザ)。
- チームのパス成績は28/48、300yds、2TD、0INTのレーティング90.6。5サック37yds。
- 先発QBアーロン・ロジャースは2シリーズ出場し、6/8、74yds、1TDのレーティング142.7。最初は3&アウトだったが、2シリーズ目はパッカーズにしては珍しいノーハドル・オフェンスを敢行し、TDドライブを成功させた。被サックゼロ。
- 2番手QBマット・フリンは3シリーズ出場し、11/18、126yds、1TDのレーティング100.7と上出来。しっかりプレッシャーに対処でき、彼らしい安定感がある。前半2ミニッツでの89ydsTDドライブは(最後こそラッキーなTDキャッチだったが)非常によかった。
- 3番手QBグレアム・ハレルは後半まるまる出場し、11/22、100yds、0TD、0INTでレーティング62.7。インターセプトがなかったことだけは褒められるが、全体にバタバタした内容だった。OL陣のパスプロが悪かったこともあるが、彼のスナップ前のアジャストやパスラッシュへの対応が悪かったのもたしか。被サック3回、ファンブル3回、ロスト1回(タッチダウン)。
- チームラッシングは19回78yds(平均4.0)、0TD。
- 先発RBライアン・グラントは3回13yds(平均4.3)。レシービングは1回5yds。
- RBジェームズ・スタークスは2回14yds(平均7.0)。レシービングはなし。足首をひねらなければもう少し出場させる予定だっただろう。
- RBディミトリ・ナンスは2回6yds(平均3.0)。
- ドラフト外入団ブランドン・セインが10回35yds(平均3.5)。スクリーンパス13ydsを含め、パスキャッチ3回19yds。
- FBジョン・クーンは1回4yds。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- 1stチームの3WRセットはジェニングス、ドライバー、ネルソン。
- 2ndチームはネルソン、ジョーンズ、コブ、チャスティン・ウェストといったあたり。
- WRグレッグ・ジェニングスは2回27yds、1TD。WRドナルド・ドライバーは1回31yds。この2人は2シリーズで退いている。
- WRジョーディ・ネルソンは1回6yds。WRジェームズ・ジョーンズは1回14yds。
- 2巡指名WRランドール・コブは3回60ydsと今日の稼ぎ頭。最初が3rdダウンでの13ydsダイビングキャッチ、第2Q末のTDドライブでは19yds、28ydsとTDドライブに貢献した。
- 「その他大勢」のWRたちの中ではWRケリー・テイラーが3回31ydsと頑張った。WRチャスティン・ウェストは4回ターゲットになって1回7ydsのみ。WRディオンドレ・ボレルやWRトリ・ガーリーはイージーな落球でQBハレルの足を引っ張った。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスは2回11yds。TEスペンサー・ヘイヴナーは目の前で弾いたパスをキャッチする幸運なタッチダウン。
- 5巡指名TE D.J.ウィリアムズは1回18yds。7巡指名TEライアン・テイラーは2回30yds。どちらも出場時間は長く、ブロッカーの仕事も多かった。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGシェロッド、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。2シリーズ目はLGラングが入った。
- 2ndチームOLは、LTシェロッド、LGラング、Cマクドナルド、RGシュローダロフ、RTニューハウス。第3シリーズから第3Qの終わり近くまでプレー。
- 2ndチームでのデレク・シェロッドとT.J.ラングはシリーズごとにLT/LGを入れ替えた。2人とも大きなアサインメントミスや反則もなく及第点か。
- マーシャル・ニューハウスは不慣れな右タックルをプレーさせられたせいでパスプロに苦しんだ。出足が遅く、簡単に押し込まれる。
- 3rdチームOL陣は、LTテオ・シャーマン、LGシュローダロフ、Cディートリック=スミス、RGサンプソン・ジーナス、RTレイ・ドミンゲス。第3Q末から試合最後までプレー。
- 被サックは5回37yds。後半はパスプロテクションが不安定だった。
- トータルオフェンスはパッカーズ341ydsに対してブラウンズが364yds。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが31分47秒。
- フィールドポジション争いは、パッカーズが平均で自陣27yds、ブラウンズが自陣26ydsとほぼ互角。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが5/14の36%。ブラウンズは8/13の62%。ここも敗因の1つ。
- オフェンスの犯したターンオーバーは第3QのファンブルリターンTD。
- サック&ファンブルロストリターンTDは、LTラングとTE D.J.ウィリアムズが同じパスラッシュDEに行き、左サイドからのブリッツをフリーで入れてしまったもの。誰の責任なのか今ひとつわかりにくく、相手プレーコールが完璧だったのもたしか。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはインターセプト2つ。
- 第3Q残り3分29秒、自陣FG圏内に入られたがQBウォレスのパスが明らかなオーバースロー。FS M.D.ジェニングスがジャンプしてうまくキャッチした。
- 第4Q、QBジャレット・ブラウンが登場して最初のパスを、左サイドライン際でCBジョシュ・ゴーディがレシーバー前に回り込んでインターセプト。ここに投げるQBの判断が拙かった。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 1stチームは2シリーズプレー。左DEニール、NTピケット、右DEラジ、左OLBマシューズ、右OLBゾンボ(またはウォルデン)、ILBホーク、ILBビショップ、CBトラモン・ウィリアムズ、CBブッシュ、FSコリンズ、SSバーネット。先日書いたように、従来のDLセットと、ラジとピケットを入れ替えるセットを併用していたようだ。
- 2ndチームは、左DEウィルソン、NTハワード・グリーン、右DEウィン、左OLBウォルデン、右OLBジョーンズ、ILBフランソワ、ILB D.J.スミス、CBブッシュ、CBリー、SSペプラー、FSレヴィーン。
- 3rdチームは、左DEローレンス・ガイ、NTジェイ・ロス、右DEイーライ・ジョセフ、左OLBヴィック・ソート(またはエルモア)、右OLBリッキー・エルモア(またはジャマリ・ラティモア)、ILBカーディア・ジャクソン、ILBイライジャ・ジョセフ、CBパット・リー、CBジョシュ・ゴーディ、FS M.D.ジェニングス、SSアンソニー・ブラットン。
- OLBクレイ・マシューズはわずか4スナップしか出場せず。
- ケガ人とウッドソン休養のためCBをわずか4人しか登録できず、先発CBトラモン・ウィリアムズも2シリーズでお役御免。そのため、CBジャレット・ブッシュとCBパット・リーとCBジョシュ・ゴーディの3人が最初から最後まで出ずっぱりだった。
- ディフェンス第2シリーズの2ndダウン2の場面、先発SSモーガン・バーネットはラン守備とパスカバレッジで好タックルを2連発(RBヒリスを1ydsゲイン、TEムーアへのパスを1ydsロスに)してパントに追い込んだ。ディフェンス最大の見せ場は彼のこの2プレーかもしれない。
- パス守備はQB3人に対して21/29、247yds、1TD、2INTのレーティング80.7。
- エースQBコルト・マッコイ(3シリーズ)を9/10、135yds、1TD、0INTのレーティング152.1とまったく止められず。CBたちの苦戦に加え、OLBウォルデンがTEワトソンのカバレッジで苦しんだ。
- 2番手QBセネカ・ウォレス(第3Q末まで5シリーズ)を11/17、99yds、0TD、1INTのレーティング55.8。
- 3番手QBジャレット・ブラウンは1/2、13yds、0TD、1INTのレーティング31.2。
- パッカーズ守備のサックはCBジョシュ・ゴーディによる1回7yds。フロント7でプレッシャーをかけられなかったのが敗因の1つ。
- ラン守備は32回124yds(平均3.9)。
- エースRBペイトン・ヒリスは5回16yds(平均3.2)
- 3番手以降のRBたちにコンスタントに走られ、終盤のボールコントロールを許した。
- パッカーズからFA移籍したRBブランドン・ジャクソンがラン8回28yds(平均3.5)、レシービング1回7yds。GB時代と似たようなスタッツを残している。
- 反則は6回50ydsとやや多めだが、ディフェンスは1つもなかった。ブラウンズは反則7回43yds。
- 前半のパッカーズ反則はCスコット・ウェルズのホールディングだけ。
- パントカバレッジでガンナーを務めたWRアントニオ・ロビンソンが「アウトオブバウンズに出たあと速やかに戻らかなった」とアンスポーツマンライクコンダクトで15yds。
- RGサンプソン・ジーナスのイリーガル・ダウンフィールド。
- WRシェイキー・スミソンのオフェンシブ・パスインターフェア。(インターセプトを逃れた)
- パントの際にILBイライジャ・ジョセフがフォルススタート。
- WRシェイキー・スミソンのフォルススタート。
- キックオフリターンはWRランドール・コブが32yds、26ydsの平均29yds。縦への突っ込みが鋭く、あとわずかなスキがあれば大きく抜けそうな感じがある。2番手WRシェイキー・スミソンは3回平均23.7yds。
- パントリターンはWRランドール・コブが1回0yds、2番手WRシェイキー・スミソンが1回3yds。3番手WRディオンドレ・ボレルは1回23ydsの好リターンがあった。
- Kメイソン・クロスビー(足首)はぶじ出場。フィールドゴールは31ydsを成功させ(1/1)、キックオフも4回蹴って平均71.8yds。自陣35ydsからなので、エンドゾーン6.8ydsまで飛んでいることになる。
- Pティム・マステイのパントは5回平均52.2yds、ネット平均40.2yds、ハングタイムも平均4.48秒と申し分なし。敵陣ゴール前に落とすプーチパントもうまく決まった。
- カバレッジチームはパントカバレッジが4回平均15.0ydsリターンを許す不振。パントがよく飛ぶ分カバレッジチームから遠くなるので、ある程度リターンされるのは仕方がないが。
- 球団の伝統により、キャプテンはゲームごとに変わる。この日はオフェンスがQBロジャース、ディフェンスがFSコリンズ、スペシャルチームがPマステイ。