過去の記事 |
2011年 >
08月 >
Day 11: 初デプスチャート公開
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年8月10日
若手に出番を与えるためもあって、この日はベテラン8人にオフが与えられた。休んだのはQBロジャース、WRドライバー、LTクリフトン、Cウェルズ、DEピケット、NTグリーン、CBウッドソン、FSコリンズといったNFL経験6年以上の選手たち。
- 練習開始直後、グリーンベイの空をダブル・レインボウが美しく彩った。吉祥である。(写真)
- プレシーズン初戦を前に、各球団が今季最初のデプスチャートを公開(リーグから義務付けられている)。パッカーズのデプスチャートに大きなサプライズはなく、これまで報道された練習フィールドでの序列がそのまま反映されている。先発左ガードは新人シェロッド、RBはグラント、右DEはニール、右OLBはウォルデン、パントリターナーはWRコブ、キックオフリターナーはRBアレックス・グリーン。むろん暫定もいいところで、今後いくらでも変わってくる。
- オフェンス
- 1stチーム同士は今日もディフェンスが優勢。QBフリンの出来じたいは悪くなかったが、ディフェンスが繰り出す強烈なプレッシャーにパスプロが対応できず、またレシーバーの落球も目立った。
- ゴールラインオフェンス練習で、QBマット・フリンがQBドローでTDを決める場面があった。
- QBグレアム・ハレルは今夏最高の内容。とくにWRトリ・ガーリー(ドラフト外)とのホットラインで何度も好プレーを決めていた。「こうした機会は金では買えないものだ。フリンもハレルも今日はよい働きだったと思う」とマッカーシーHC。
- RB陣はブリッツのピックアップに苦しんでいる。RBブランドン・ジャクソンの抜けた穴があるとすればここだろう。
- 順調なキャンプを過ごしてきた2巡指名WRランドール・コブだが、この日は不調。高いパスをうまく捕れなかったり、手をすり抜けたパスをSSバーネットにインターセプトされたり、パントリターナーでキャッチミスしたり。
- LTクリフトン休養の今日はマーシャル・ニューハウスが1stチームの左タックル。
- デレク・シェロッドは1stチームの左ガードと2ndチームの左タックル。ただ今夏初めて、シェロッドよりT.J.ラングの方が1stチームの左ガードでの出番が多かった。「左ガード争いはワイドオープンだ。T.J.とデレクが争っている」とマッカーシーHC。
- 2年目のブライアン・ブラガは大きな成長を見せ、危なっかしいところが全くなくなっている。(入団当初の思惑とは違って)将来もRTをプレーすることについて本人。 「どこをプレーさせられようと僕は問題ないよ。本気でそう思ってる。僕はいまのポジションに馴染んでいるし、プレーしていて楽しい。ジョシュ(RGシットン)の隣でプレーするのが大好きだ。素晴らしい右ガードだからね。でもコーチが望むところなら僕はどこでもやる」
- 昨年ドラフト外入団でロースター入りを果たしたCニック・マクドナルド。グランド・ヴァレー州立大(ディビジョンII)ではガードしかプレーしなかったが、チームは昨年からスピッツ退団を見越してセンターとして育ててきた印象だ。今夏は彼以外の選手が2ndチームのセンターに入ることがないので、現状では開幕ロースター当選圏内。
- 昼のインタビューでQBアーロン・ロジャースは前日のオフェンス不調について聞かれ、NBAのアレン・アイヴァーソンのコメントを真似して笑いを誘った。"Practice? We're talking about practice? Not talking about the game, talking about practice, right?" 元ネタはこちら。
- ディフェンス
- この日の11on11練習では毎回のようにDBのブリッツを送りこみ、CBトラモン・ウィリアムズがサックを決める珍しい場面も。サイコ・パッケージ(1DL隊形)もあった。
- DEマイク・ニールはオフに手術した肩を保護するハーネスをもう着けていない。元のパワーが戻るには10月頃までかかるかも、と本人は話している。
- OLBエリック・ウォルデンはNFC決勝で足首を捻挫。「スーパーボウルには出られない」とケヴィン・グリーンOLBコーチから告げられたときのつらさが今季の最大のモティベーションになっている。「長い目で見ろ。チームが勝てばリングはもらえるのだから、と一生懸命慰めてくれたけど、本当につらかった。だから僕はこれほどハードに頑張ってチームの連覇を助けようと努力してるんだ。次こそはプレーできればと願ってる」
- OLBブラッド・ジョーンズは2サックを挙げる活躍。
- 今夏初めてILB対RBのブリッツ・ピックアップ・ドリルは、Journal Sentinel紙の集計ではディフェンスの6勝7敗1分けだった(これではオフェンスがやられすぎ)。中でもよかったのはILBロバート・フランソワで、RBグラント、RBグリーン、FBジョン・ホース(ドラフト外)を相手に3連勝。オフェンス側でよかったのはFBクイン・ジョンソン。
- FSコリンズが休日のため、1stチームのセーフティはモーガン・バーネットとチャーリー・ペプラーが並んでプレーしている。パス守備に優れたバーネットは、もともとフリーセーフティ向きとの見方が多い。
- スペシャルチーム
- パントリターンの1stチームは、CBブッシュ、CBシールズ、ILB D.J.スミス、ILBアシオドゥ、OLBジョーンズ、TEクラブトリー、TE D.J.ウィリアムズ、RBアレックス・グリーン、SSペプラー、CBリー、リターナーのWRコブ。
- Kメイソン・クロスビーが足首捻挫中のためキッカーと契約する可能性もある、とテッド・トンプソンGM。「そうするかもしれない。今後数日の回復を見守ることになる」
- パスキャッチした新人WRトリ・ガーリーをCBトラモン・ウィリアムズがハードヒットしてしまい、2人は小競り合いに。しばらく後でテッド・トンプソンGMがCBウィリアムズに何か話しかけ、背中をポンと叩いていた。
- 元パッカーズのFSアンソニー・スミスはタイタンズと契約。
- ケガ人情報は以下のとおり。
- ドラフト外ルーキーのCBブランディアン・ロスがハムストリングを痛めて退場。
- 昨日負傷退場したLTマーシャル・ニューハウス(肩の捻挫)が早くも復帰。
- 引き続き休んでいるのは、WRスウェイン(ハムストリング)、OTクリス・キャンベル(不明)、OGエイドリアン・バトルズ(アキレス腱)、DEイーライ・ジョセフ(ハムストリング) 、OLBダイレル・ブリッグス(ハムストリング)、ILBカーディア・ジャクソン(不明)、CBデヴォン・ハウス(ハムストリング)、S/CBアンダーウッド(ヒザ)、Kクロスビー(足首)。
- 一昨年レイ・ニチキ・フィールドに1500席のスタンドが建設されたが、今年は常に満員でファンは座りきれない。しかしジェイソン・ウィード副社長は、「増設も話し合ったが、今のところ球団としては現状に満足している」とのこと。