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Draft Notebook 1: OT Derek Sherrod
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年4月29日
- OTデレク・シェロッドは人口23,798人のミシシッピ州コロンバス出身。
- 高校ではミシシッピ州の2006年ハイスクール・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、卒業時はまさに引く手あまた。ノートルダム、ミシガン、フロリダの他、SECの4分の3からの奨学金オファーを蹴ってミシシッピ州立大を選んだ。自宅から30kmほどの近距離のうえ、兄もプレーしていたからだろう(後述)。
- レッドシャツを経験せず、大学1年目はおもに右タックルで11試合にパートタイム出場。2年目から3年間先発左タックルを務めた。3年目はオールSECの2ndチーム、4年目の昨季は1stチームに選出。1試合平均219.3ydsの猛烈なラッシング攻撃に貢献している。
- この2年間はサックを許していない。強豪ひしめくSECでそれを成し遂げたことは、なおさら大きな意味がある。
- 大学オールスター戦のシニア・ボウル練習では右タックルもプレーさせられたが、スムーズに対応できていた。
- 成績平均点3.54点(4点満点)で経営学の学位を取得して昨年夏に卒業を済ませている。アカデミック・ハイズマン賞とも呼ばれる"William V. Campbell Trophy"の最終候補だった。
- ミシシッピ州立大では'96年のCBウォルト・ハリスおよびWRエリック・モウルズ以来15年ぶりの1巡指名選手。
- パッカーズにとっては昨年のブラガに続いて2年連続の1巡OL指名。以前にも'96年OTジョン・マイケルズ、'97年OGロス・ヴァーバと2年連続1巡指名したことがある。
- 兄デズモンド・シェロッドもミシシッピ州立大でTEとして活躍し、2008年ドラフト外でスティーラーズへ。2年間プラクティス・スクワッドにいたものの出場機会はなく(スーパーボウル・リングは手に入れた)、昨年からUFLラスベガスでプレーしている。「まるで弟にアドバイスを与えるためにNFLを経験したような気がするよ」
- 代理人はQBブレット・ファーヴなどでおなじみのバス・クック。彼はファーヴや故QBマクネアなど、ミシシッピ州の選手に非常に強い。
- 背番号は78番に決定。2009年まではT/Gアレン・バーバーが着けていた。
- 本人のインタビューから。
- ドラフト前にパッカーズは強い興味を示していた? 「いや、とくにそういうわけじゃない。素晴らしいチームそして球団組織だし、その一員になれることに興奮してる」
- 「大学では左右両サイドをプレーしたし、左タックルでも右タックルでもチームの望む方をプレーできる自信はある」
- 選手としての自分を言葉で表現すると? 「僕はオールラウンド・ガイだ。何でもできると思っている。僕はサックを献上しない。ミシシッピ州立大で大きな成功を収めることができた。とてもアスレチックで、インテリジェントなプレーヤーだ」
- 大学4年間で一度もサックを許さなかったって本当? 「いや、1年目と2年目はいくつかあったよ。(パスプロの良さが)僕の強みなのはたしか。すべてのダウンで相手に勝とうと努力してる」
- フィジカルというより知的なプレーヤー? 「自分ではフィジカルだと思ってるよ。オフェンシブラインマンとしては、大きくて強くてナスティでなきゃいけない。そうでなきゃNFLでやってはいけない」
- スーパーボウルはテレビで観た? 「もちろん。本当にハードワーキングなチームだ。僕の故郷ではみんなパッカーズを応援していたよ」
- 「先日の竜巻では、僕の街は停電があっただけで、さいわい物質的な被害はなかった。でも近くで破滅的な被害を受けた街がいくつももあるんだ」
- フットボールのキャリアがなかったらどうしていた? 「たぶん大学に戻って修士課程を終えるだろうね。達成したい目標の1つだ」
- テッド・トンプソンGMの記者会見から。
- まずはお決まりのコメント。「遅い順位で良いビッグマンが獲得でき、我々はとても喜んでいる」
- 「どのポジションでプレーさせるかは私にはわからない。左タックルができるかもしれないが、そこに決めたわけではない。昨年のブライアン・ブラガと同じことだ。よいラインマンは多いに越したことはない」
- 「バランスが良く、ランブロックもパスブロックもできる。(穴のない)完全な選手になれる可能性がある」 「非常に頭脳明晰で、しっかり話す選手だ。君たち(記者)も好きになることと思う」
- 「我々の指名順が来る前にはいくつかのチームと(トレードの)話をしたが、ほとんどは感触を探る程度。トレードダウンについても数チームと話したが、さほど真剣な交渉があったわけではない。32位での選択肢に満足していたし、指名する心構えはしっかりできていた」
- 「(2年連続OT指名の結果)タックルのポジションにはよい感触を持てている。過去を振り返っても、優れたビッグマンが手に入るときはそちらを優先すべきだ。1巡下位ならなおさらだ」
- ジョー・フィルビンOCの記者会見から。
- 「どのポジションでプレーさせるかは決めていない。ガードをやらせることはまだ話し合っていない。ウチのどこにフィットするかはこれからだ」
- 「(11月13日の)@アラバマ戦を見たが、彼の戦いぶりはとてもよかったと思う。(LBを捕まえにいく)セカンド・レベルでの働きに我々はとても興奮した」
- 「ミシシッピ州立大はランが多いが(1試合平均219.3yds)、ショットガンからのランが多く、プル・ブロックなどパワー・スキームも多い。ゾーン・ブロッキングの我々とは異なった、ギャップ・ブロッキングのチームだ」
- Journal Sentinel紙によると、チーム側は選手の家にプレーブックを送付することができるが、パッカーズは送付せず、ルーキー・オリエンテーション・キャンプで手渡す予定とのこと。例年ならばドラフト翌週末に行われるが、今年は1週間遅れるようだ。
- パッカーズは金曜朝7時をもってロックアウトを解除し、球団施設を利用した自主ワークアウトやコーチとのミーティングも許可することが明らかになった。FAなど契約関係の暫定ルールはまだ決まっていない。ロックアウト停止の一審判決が連邦第8巡回控訴裁で覆れば、再びロックアウトに戻ることになる。