パッカーズは1巡最後の32位指名でOTデレク・シェロッド(ミシシッピ州立大)を指名。直前で目ぼしいDEたちが立て続けに売れたので、その他の候補はOLBアキーム・エイヤーズ(UCLA)やOLBブルックス・リード(アリゾナ大)あたりだっただろうか。プレーヤーとしては昨年のOTブライアン・ブラガと対照的なタイプにも見える。
Strengths : 理想的なサイズとアスレチック能力に恵まれ、腕が長く(ブラガより5cm以上長い)と大きな手(11インチ)を持っている。アジリティとクイックネスに優れ、サイズの割にフットワークは軽い。強力パスラッシャーのひしめくSECで3年間先発LTとして頑張ってきた。パスプロでもランブロックでも一歩目のクイックネスが強みで、ランプレーではセカンド・レベルへの到達が速い。ブリッツやスタントなど変化球への対応もよく、裏をかかれることは少ない。
Weaknesses : 体がトップヘビー気味で、時おり腰高になる。パワーが物足りないので、プロで鍛えることが必要。ポイントオブアタックでは馬力で圧倒することができず、テクニックで勝負するタイプ。フィールド上での頑張りに問題はないが、もっと嫌らしいプレーもほしい。どの点をとってもエリート級の部分がなく、左サイドでも右サイドでもガードでも中途半端な選手になりかねない恐れはある。
Mental : ケガを押してプレーするタフネスがあり、フットボール頭もいい。学生アスリートのお手本のような真面目なチームキャプテンで学業成績も優秀。すでに経営学の学位を取得して昨年8月に卒業を済ませている。慈善イベントにも積極的に参加。やや大人しめで、もう少し自信満々なところがあってもいい。