毎年恒例モックドラフト集の第1回。例年ならばFA前のドラフト指名予想などあまり意味がなかったが、今年はFA市場が開く前にドラフトを迎える可能性が高くなりつつあり、そうなったら各球団のニーズが変わらないままドラフト本番となる。
長い間こうした企画を見てきてわかったのは、たとえ専門誌の記者やコラムニストであっても、全32球団の各ポジションの状況をすべて理解してニーズを把握するのはけっきょく無理ということ。われわれ素人から見てもおかしいと思われることは多々あり、「プロがそんなことも知らんのか」と驚いてしまうが、無理なものは無理なのだと諦めるしかない。(地元紙記者なら特定チームの事情には詳しいが、そのぶん他球団に疎くなる)
そうした多少冷ややかな目で眺めてみると、今年はDEジェンキンズのFA移籍を見込んだDE指名予想が非常に多いが、DEマイク・ニールの存在やDEジョニー・ジョリーの復帰の可能性がどれだけ理解されているかは疑問が残る。いっぽう右OLBがディフェンスの弱点であることや、全体に穴が少なく"Best Player Available"の方針を実行しやすい状況であることは見方が一致している。オフェンス選手が少ないのが意外だが、有力OLが1巡下位まで残ってもパッカーズの目の前でCHIやPITに指名されてしまうという展開予想のためか。