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Packers Statistics Notebook 1
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年2月23日
Journal Sentinel紙の集計したオフェンスに関するスタッツ集を紹介する。但し書きがないかぎりプレーオフを含めた20試合での数字であり、パス落球やブロッキングミスなどは主観的なデータであることにも注意。オフになるといつが「昨季」なのかややこしくなるが、2010年シーズンが「今季」、2009年シーズンが「昨季」としておく。
- QBアーロン・ロジャース関連
- レギュラーシーズン成績はレーティング101.2(NFL3位)、成功率65.7%(6位)、パス成功3922yds(7位)、成功1回あたり8.26yds(2位)、TD率5.9%(4位)、INT率2.3%(10位)。パス成功率とTD率が上がったいっぽう、INT率(1.3→2.3)が悪化している。被サックは50回から31回へと大幅減。
- (QBフリンを含め)35yds以上のパス成功は17回(1試合平均0.85回)で、昨季の24回(1.41)から大幅減。08年が19回、07年が23回、06年が11回。
- (QBフリンを含め)20yds以上のパス成功は83回(1試合平均4.15回)で、昨季の76回(4.47)からさほどダウンしていない。
- 37TDの平均パスヤードは23.02yds。昨季が24.0yds、その前が15.6ydsだった。
- 球離れの早さを示す平均リリース・タイムは3.18秒で、昨季の3.89秒から大幅に改善(08年は3.30秒)。これがサック減につながったのだろう。
- 相手ブリッツ(5人以上ラッシュ)は全ドロップバックの30.6%で、2009年の32%(1998年以来最高だった)からわずかに減ったものの、依然として多い。
- 13INTのうち6INTがブリッツ時のもの。最多ターゲットはWRジェニングスの6回、2位がWRドライバーの3回。
- リードしているときのインターセプトが6回、同点時が4回、負けているときが3回。自陣が8回、敵陣が5回。
- 敵陣レッドゾーンでのインターセプトが過去2年間一度もなかったが、今季は2回。
- 昨季はショットガン隊形でのインターセプトが1回しかなかったが、今季は13INTのうち10INTがショットガンでのもの。2回が7ステップドロップ、1回が5ステップドロップ。
- 13INTからディフェンスが許したのはわずか12点。「逆境に強いディフェンス」の面目躍如たるところだ。同紙が96年に集計を始めて以来最少。
- QBロジャースが先発3年間でINTリターンTDを喫したのはわずか1回。QBファーヴは1年平均2.1回あった(96年から07年までの11年間)。
- レシーバー
- チーム全体のパス落球は、昨季の1試合平均2.94回から2.30回と改善している。マッカーシーHC就任以来5年間の1試合平均は2.37回、シャーマンHC時代(6年)は2.21回、ホルムグレンHC時代(7年)は1.99回。
- WR陣の落球率は7.3%で、昨季の8.2%(10年間で最悪だった)より少し改善。それでも2006-2008年より悪い。
- WR陣で落球率が最も低かったのはWRジェニングスの3.77%で、キャリアベストだった。以下、WRドライバー(6.93%)、WRスウェイン(9.1%)、WRジョーンズ(9.9%)、WRネルソン(10.87%)。
- WRネルソンはプロ最初の2年間で落球率4.8%と優秀な数字を残していたが、3年目にして10.87%と大幅悪化。
- WR以外の落球率は、TEフィンリー(0%)、TEドナルド・リー(0%)、TEクラブトリー(0%)、RBジャクソン(5.2%)、FBクーン(12%)、TEクウォレス(チーム最悪の14.3%)。
- パスプロテクションおよびランブロッキング
- 1試合平均の被サックは2.3回(46回/20試合)で、昨季の3.3回(56回/17試合)から大幅改善。
- 計46被サックのうち、OLの責任によるサックが24.5回(全体の53.3%)で、昨季の30.5回(全体の54.5%)から改善されている。1試合平均に直すと今季が1.2回、昨季が1.8回。
- 計46被サックのうち、QBロジャースの責任によるサックが13.5回(1試合平均0.68回)で最多。昨季は17試合で16.5回(1試合平均0.97回)なので、ここの減少幅も大きい。
- 被サック責任の2番目以下は、LTクリフトン(8)、RTブラガ(6.5)、Cウェルズ(3.5)、LGカレッジ(3)、RGシットン(2)、RTタウシャー(1.5)、FBホール(1.5)。(残る3回は誰の責任か判断できず)
- LTクリフトンの許したサック8回はキャリア最多。これまでの最多は2008年の6.5回で、入団から2007年までは年3.5回が最多だった。
- 今季レギュラーシーズンの被サック率はNFL20位で、29位だった昨季と比べればかなり改善している。前回優勝した1996年もNFL18位とさほどよくなかった。(ただし1997年から2007年の間は最悪でも10位)
- プレッシャーを許した回数では、RTブラガ(33)、LTクリフトン(29.5)、LGカレッジ(23.5)、RGシットン(17)、Cウェルズ(16)、RTタウシャー(13)。
- OL陣が許したプレッシャーは138.5回(その他はRB陣が8.5回、TE陣が5.5回)で、昨季の153回から大きく改善している。1試合平均に直すと今季が6.9回、昨季が9.0回。
- "Bad Run"(ショートヤーデージ状況を除く1yds以下のラン)は今季142回で、529キャリーのうち26.8%。昨季の22.7%から増えている。
- "Bad Run"の原因を作ったミスの回数では、LGカレッジが25回で2年連続チーム最多。以下、Cウェルズ(18)、RTブラガ(14.5)、LTクリフトン(10)、RGシットン(9)、TEクラブトリー(8)、RBジャクソン(7.5)、FBジョンソン(6.5)、FBクーン(6)、T/Gラング(3.5)、TEクウォレス(2.5)、RBナンス(2.5)、WRネルソン(2)、RTタウシャー(1.5)、C/Gスピッツ(1)など。
- ファンブル
- ファンブルは計28回、うちロスト12回。
- RB陣は1つもファンブルロストを犯さなかった。ランプレーに限れば、2008年第16週のRBグラント以来ファンブルロストが一度もない。
- RBスタークスは大学最後の2009年シーズンを棒に振り、約2年ぶりの実戦だったにもかかわらず、プレーオフを含めて110回416yds走ってファンブルが一度もなかった。
- 最多ファンブルはQBロジャースの6回(08年10回、09年11回)。ファンブルロストはQBロジャースとWRネルソンの2回ずつが最多。
- CBウィリアムズはパントリターンで5回ファンブルしたがロストはゼロ。
- スペシャルチーム単独でのターンオーバーレシオは-1。WRネルソンが2回、CBアンダーウッドが1回ロストしている。
- 反則
- 反則(レギュラーシーズン)は過去3年間の低迷から劇的に改善し、78回(3位)・617yds(3位)。07年は113回(29位)・1006yds(31位)、08年は110回(31位)・984yds(32位)、09年は118回(32位)・1057yds(31位)だった。
- レギュラーシーズンの反則78回はパッカーズにとって1975年(14試合で72回)以来最少。
- 第3週@CHIでの反則18回は球団最多記録。これまでの最多は1945年ボストン・ヤンクス戦の17回だった。反則152ydsは球団史上3番目。
- OL陣の反則はRTブラガ(10回)が最多。以下、LGカレッジ(キャリア最多の8回)、LTクリフトン(6)、RGシットン(3)、Cウェルズ(2)。
- QBロジャースの反則は7回で、昨季の4回から増えている。その他スキルポジションの選手の反則は多くても1回ずつ。
- DL陣はなんと開幕からプレーオフ初戦まで反則がゼロ。ディビジョナルで2回(DEジェンキンズがラフィングザパサー、DEウィルソンがオフサイド)犯しただけだった。
- LB陣の反則は7回。OLBゾンボの2回が最多。
- DB陣の反則は22回。CBウッドソンは過去4年間の平均が6.3回だったが、今季は12回も犯している。CBウィリアムズとFSコリンズが4回ずつ、CBシールズ1回、SSペプラーはゼロ。