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Packers - Bears Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月 4日
- マイク・マッカーシーHC。「今年は何度も違った形で追い込まれ、そのたびに我々は苦難に打ち勝ってきた。10勝目を挙げてプレーオフに加わることができた。球団にとってエキサイティングな日であり、ファンにとってエキサイティングな日であり、我々チームもエキサイトしている。私はこのチームを、そしてこのチームが成し遂げたことを、心から誇りに思っている。なにひとつ容易には手に入らなかったし、(たなぼた勝利でなく本気勝負で)こうした形でプレーオフに進めることが本当に嬉しい。シカゴはここにやってきて、いつもどおりの戦いぶりだった。これこそシカゴに期待するゲームであり、グリーンベイも1つにまとまって、けっして失望させることはなかった」
- ディフェンスとスペシャルチームについてマッカーシーHC。「ディフェンスとスペシャルチームの活躍が勝利の最大の要因だった。ディフェンスは相手をエンドゾーンに進ませなかった。スペシャルチームはフィールドポジション・バトルで勝利した。今日のティム(Pマステイ)は素晴らしい働きで、相手を敵陣奥深くにクギづけにした。オフェンス的には最高の日でなかったのはたしかだ。ターンオーバーを奪い、フィールドポジションもよかったので、今日は10得点で勝利に十分だった。ディフェンスとスペシャルチームが本当に誇らしい。今日は彼らがチームを勝利に導いた」
- これほどのケガ人を出しながらプレーオフ進出した意義についてQBアーロン・ロジャース。「球団全員の素晴らしさをよく表していると思う。フロントから選手にいたるまでね。フロントは難しい決断を下し、僕らは結束し、コーチの指導に従い、お互いを信頼した。穴を埋めて頑張った選手たちの功績はとても大きいと思う」
- WRドナルド・ドライバー。「とっくの昔にここ(プレーオフ)に到達してなきゃいけなかった、という感じはある。でも今季は本当に苦しくて、少しばかりハードにファイトしなければならない、とみなわかっていた。僕らはファイトした。今後は(他球団に関係なく)運命は自分たち次第だ。今季負けたのはわずかな点差ばかりで、大敗は一度もないんだからね」
- 第2シード確定だったベアーズが本気勝負で来たことについてCBトラモン・ウィリアムズ。「逆の立場でも、僕らはそうしただろう。(相手の手抜きによるのではなく)こうしてプレーオフに進めるのは素晴らしい。ベアーズが僕らのためにしてくれたようなものだ」
- ブリッツを多用してQBジェイ・カトラーを追い詰めたドム・ケイパースDCについてCBウッドソン。「今日の彼は素晴らしいコールをしたよ。繰り返し僕らをブリッツに送り込んだ。ウチにはそれが必要だった。とくに後半はね。どのコールもプレッシャー・コールのように思えたし、僕らもそういうディフェンスが好きだ。あらゆる形のブリッツでプレッシャーをかけることができた」
- この日のディフェンスのMVPはOLBエリック・ウォルデン。キャリア初サックと2回目のサックを挙げ、チーム最多の11タックル、ロスタックル2回、QBヒット2回。パスカバレッジでもよい働きが何度もあった。「彼はなんでもやってのけた。今日の彼は多くの人に強い印象を与えたと思う。高いレベルでプレーすると、それを常に求められるものだ。プレーオフでも僕らは彼に大きな仕事を期待するよ」とCBウッドソン。
- OLBウォルデンは3メンラッシュの際はQBカトラー相手の「スパイ」役としてミドルLBの位置でスクランブルを警戒し、QBがポケットに留まったときはパスラッシュさせる、というケイパースDCの使い方も効果的だった。
- OLBウォルデンやNTハワード・グリーンといった無名の代役選手の活躍についてILBデズモンド・ビショップ(彼自身もILBバーネットの負傷でチャンスをつかんだ)。「フロントがよい選手を集めてきたこと、それにチームとしてまとまっていること、その両方だろう。誰が代役として入ろうと、他のスターターと同じようにヘルメットには"G"のマークが入っている。1つのチームとして、僕らは毎週のゲームに取り組んでいる」
- これまでベアーズ戦といえば、ヤーデージでは勝ってもスペシャルチームで圧倒されて接戦を落とすのが負けパターンだったが、今回はその逆となった。「この大事なゲームでこのような良いプレーができ、プレーオフに進めるのはいい気分だね」とショーン・スローカムSTコーチは控えめに語っている。本音は飛び上がって喜びたい気分なのではないか。
- Pティム・マステイは第3週の対戦でビッグリターンを2回も許して敗因を作ったが、今回は見事に名誉挽回。「ランボーフィールド。1月。相手はシカゴ・ベアーズ。(WRヘスターは)おそらくフットボール史上最高のリターナーだろうしね。今日は本当に楽しかった。一生忘れられない思い出ができたよ。こちらは戦略を変えたわけじゃない。ただ僕が前回よりよかっただけ。どうしたら結果を出せるパンターになれるのか理解するようになり、第3週の経験を活かして向上できた。自信も深まった。ゲーム・マネジメントにどうやって貢献するか学ぶこともできた。コーチ・スローカムが進歩を助けてくれたおかげだ」
- PマステイはWRデヴィン・ヘスターのビッグプレーを封じただけでなく、敵陣深くへのパントを繰り返し、第4Qのベアーズ反撃の芽を摘むことに成功した。「ブレット(LSグード)のスナップとプロテクションの面々、ガンナーたちのカバレッジ。彼らの働きはいくら褒めても足りないよ。僕もボールをしっかりヒットでき、まさにこちらのやりたいことができた。それはヘスターのパントリターンを封じることだ。カバレッジも素晴らしくて、最後のプーチ・パントではJB(ジャレット・ブッシュ)が信じられないプレーで、2yds地点でキャッチしてくれた。あれがものすごく大きかった」
- オフェンス不振についてジョー・フィルビンOC。「私に言えるのは、あちらはよくコーチされた優れたディフェンスであり、彼らがハードにプレーして良い仕事をした、ということだ。こちらはよいゲームプランができたと感じていたが、2回のサックと数回の反則、2回のターンオーバー。3rdダウンコンバージョンも難しかった」
- QBアーロン・ロジャース。「後半に2つ長いパスを通してリードを奪えたのはよかった。しかし次のドライブ(3&アウト)はよいフィールドポジションだったのに、追加点を挙げて突き放すチャンスを活かせなかった。僕としてはそのことを考えてしまうだろうね。勝ってプレーオフに行けることも祝うだろうけど」
- 第2Q、WRグレッグ・ジェニングスはQBロジャースからの完璧なロングパスを落球。捕っていればタッチダウンの可能性が高かった。「誰でも落球はあるものだ。これほど大事なシチュエーションで落としたくはないけれど、こういうこともある。僕は誰よりも自分自身に厳しい」
- 勝ち越しTDにつながった46ydsパスキャッチについてWRジェニングス。「ドナルド(WRドライバー)が"イン・ルート"を走ってセーフティを引き付けてくれた。コーナーバックはカバー2の浅いところを守り、僕はその後ろに抜けることができた」
- 今回はショートヤーデージ・オフェンスが大苦戦した。最初の3rdダウン1こそ成功したものの、次の3rdダウン2はパス失敗、第3シリーズでも3rdダウン2でQBスクランブル不発、第3Qには敵陣01ydsでの1stダウンゴールでTDならず。
- チームの反則4回すべてを犯したRTブライアン・ブラガ。「大事なのはウチがゲームに勝ったってことだよ。(ホールディング判定は議論の余地があるにせよ)フォルススタートは言い訳のしようがない。反省して前に進むだけだ」
- 新人RBジェームズ・スタークスは3試合ぶりに出場してラン4回20yds、パスキャッチ2回15ydsの働き。「とても興奮した。チームを助ける機会がもらえただけで嬉しいよ。素晴らしい経験だった。ラインはすごくいい仕事をしてくれて、僕は穴を選ぶだけだった」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は、第4QのTEドナルド・リーへの決勝1ydsTDパス。こちらは2バック・1WR・2TEのIフォーメーションで、TEクウォレスが左フルバックの位置へモーション。FBクーンへのハンドオフフェイクがしっかり効き、ワイドオープンになったTEドナルド・リーにやすやすとTDパス成功。TDが奪えなかった前シリーズのランプレーも効いていた。
- 同点となった直後、ベアーズは好リターンでハーフラインからの攻撃。サックなどで3rdダウン15となるが、RBチェスター・テイラーへのショートパスが16ydsゲインして見事1stダウン・・・と思いきや、ベアーズのサイドラインがスナップ直前にタイムアウトをコールしていて取り消しに。やり直しの3rdダウン15でOLBウォルデンのサックが決まり、パント後のパッカーズ攻撃が決勝TDシリーズとなっている。「あのときはよいディフェンスができなかったから、やり直しになって助かった。やり直しのときは同じコールはしなかった。3rdダウン15で1stダウンを更新させるようなディフェンスでは困るからね」とケイパースDC。
- 選手の集中を妨げないようにとのチーム側の意向により、スコアボードにNYG@WAS戦の試合経過だけは表示せず。しかし先にバッカニアーズが勝利していたことは伝わっていたため、ジャイアンツに関係なくパッカーズは勝つしかない、と選手たちは正しく認識していた。
- パッカーズがもしイーグルスに勝つと、ディビジョナル・プレーオフではベアーズでなく第1シードのファルコンズとの対戦となる。第1シード球団は常に最下位シードと対戦する決まりのため、第6シードのパッカーズが勝った場合はファルコンズ、第3シードのイーグルスが勝った場合は第2シードのベアーズが相手となる。
- 今季パッカーズはひとケタ失点のゲームがこれで6試合。NFL2位の平均失点15.0でレギュラーシーズンを終えることができた。
- 今季の反則78回は、1978年にシーズン16試合制になって以来の球団最少記録。これまでの最少は1983年と2001年の80回だった。反則78回は今季NFL3位タイ、反則617ydsもNFL3位タイ。
- QBロジャースは今季パス3922ydsで惜しくも3年連続4000ydsならず。3年連続4000ydsが達成できていたらNFL史上初の快挙だった。
- WRドライバーは通算パスキャッチ9615ydsとなり、WRジェームズ・ロフトンの持つ球団記録9656ydsにあと41ydsと迫った。
- 今季のパスキャッチ回数はWRジェニングス(76)、WRドライバー(51)、WRジョーンズ(50)。Press-Gazette紙によると、WR3人がパスキャッチ50回を超えたのは球団史上初。
プレーオフ決定の喜びをファンと分かち合う QBアーロン・ロジャース