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Packers 10 - 3 Bears
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2011年1月 3日
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3Q |
4Q |
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Bears (11-5) |
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Packers (10-6) |
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ランボーフィールドの天気は晴れ、気温は-7℃。直前のゲームでバッカニアーズが勝ち、パッカーズの他力プレーオフが消滅。ベアーズも第2シードが確定していたが、宿敵を叩きのめすため、まったく温存せずに試合最後まで100%本気勝負だった。前半はオフェンス不振で苦しんだパッカーズだが、ディフェンス(トータル227yds)とスペシャルチームの活躍で流れを引き寄せ、QBカトラーのミスにもつけこんで逆転勝利。辛くも2年連続のプレーオフ出場を決めた。
パッカーズは落球やファンブルなどでオフェンスが波に乗れないなか、ディフェンスの素晴らしい働きでロースコア勝負に。前半に3点リードを許したものの、第3Qに入るとディフェンスの頑張りとスペシャルチームの活躍でようやくモメンタムをつかむ。CBトラモン・ウィリアムズのビッグリターンから同点に追いつくと、第4Qに入ったところでWRジェニングスへのロングパスが通ってついに勝ち越し。その後は再びオフェンスが苦しんで1stダウンさえ奪えなかったが、Pマステイの連続好パントと好調パス守備で反撃をしのぎ、最後はFSコリンズのインターセプトで勝負あり。
さいわいパッカーズのケガ人はなかったようだ。プレーオフ初戦は@フィラデルフィアで、東部時間9日午後04時30分(日本時間10日午前6時30分)から行われることになった。
第1Q
- GB陣28から。RBジャクソンの8ydsラン、WRドライバーへの1ydsパス、FBクーンの1ydsランで1stダウン。WRジェニングスへの12ydsパスでCHI陣に入るが、3rdダウン2からRBジャクソン落球で1stダウンならず。
- CHI陣14から。RBフォーテのラン2回とCHIディレイで3rdダウン12、RBフォーテへのパスは9yds止まり。
- GB陣34から。10ydsスクリーンパス、RBスタークスへの12ydsパスなどで2つ1stダウンを取るが、WRドライバーのファンブルロストで得点ならず。
- CHI陣35から。パス失敗2回で3rdダウン10、WRラシード・デイヴィスへのパスは6ydsどまり。
- GB陣11から。WRネルソンへの25ydsパスで1stダウンを取るが、3rdダウン2からQBスクランブル不発でCHI陣に入れず。
- CHI陣16から。RBフォーテの25ydsラン、21ydsランで簡単にGB陣へ。しかし3rdダウン8からサック(DEウィン)が出て得点ならず。
第2Q
- GB陣20から。RBスタークスの3yds、7ydsランで1stダウン。WRドライバーへの1ydsパス、10ydsパス、GBホールディング、サック3yds、QBスクランブル2yds、FBクーンへのスクリーンパス7ydsで1stダウンならず。
- CHI陣26から。WRデイヴィスへの21ydsパス、RBフォーテへのスクリーンパス3yds、5ydsランで3rdダウン2、RBフォーテへのショートパスが27ydsゲインしてレッドゾーンへ。WRデイヴィスへの9ydsパス、6ydsパスでゴール前4ydsへ。RBフォーテのノーゲイン、パス失敗、サック(OLBウォルデン)でTDならず、30ydsFGで3点先制。
- GB陣40から。RBジャクソンの3rdダウン9からフォルススタート、QBスクランブルも6ydsどまり。
- CHI陣27から。RBフォーテのラン2回で3rdダウン1となって2ミニッツ。WRノックス落球で3&アウト。
- 残り1分45秒、GB陣17から。TEクウォレスへの7ydsパス、QBスクランブル6ydsで1stダウン。ラフィングザパサー、RBジャクソンへの6ydsパス、WRジェニングス落球、WRジョーンズ落球でけっきょくパント。
- 残り33秒、CHI陣20から。RBフォーテへの2ydsパスで前半終了。
第3Q
- CHI陣23から。RBフォーテの4ydsラン、11ydsランで1stダウン。TEオルセン落球、RBフォーテの4ydsランで3rdダウン6、WRデイヴィスに7ydsパス成功。3rdダウン10からRBフォーテへのパスは8ydsどまり。4thダウン2のギャンブルはパス失敗に終わる。
- GB陣40から。WRジェニングスへのパスがCBティルマンにインターセプトされ、GB陣15までリターン。
- GB陣15から。CHIホールディング、RBフォーテへのノーゲインパス、QBスクランブル1ydsで3rdダウン19、SSペプラーがエンドゾーンでインターセプト。
- GB陣20から。RBジャクソンの2ydsラン、WRジェニングスへの6ydsパスで3rdダウン2、ロングパス失敗で3&アウト。
- CHI陣24から。パス連続失敗で3rdダウン10、WRデイヴィスへのパスは8yds止まり。
- CBウィリアムズの41ydsパントリターンでCHI陣44から。RBスタークスの4ydsラン、パスインターフェア6ydsで1stダウン。WRジェニングスへの33ydsパスで一気にゴール前1ydsへ。しかしFBクーンのノーゲイン、RBジャクソンへのパスは2ydsロス、QBスクランブル不発(2ydsサック)でTDならず。23ydsFGでようやく同点。
- 好リターンでハーフラインから。サック9yds(NTグリーン)、TEオルセンへの4ydsパスで3rdダウン15、15yds成功かと思いきや、寸前でCHIコーチがタイムアウト。またもサック11yds(OLBウォルデン)で3&アウト。
- GB陣25から。RBスタークスへの3ydsパスで最終Qへ。
第4Q
- オフサイド、FBクーンのノーゲインで3rdダウン3、WRドライバーへの21ydsパスでCHI陣へ。WRジェニングスへの46ydsパスで一気にCHI陣01へ。TEリーに1ydsTDパスが通ってついに7点リード。
- CHI陣20から。RBフォーテの1ydsランのあと連続パス失敗で3&アウト。
- GB陣46から。ロングパス失敗、GBホールディング、RBスタークスの5ydsランで3rdダウン15、WRネルソンへのパスは14ydsどまり。
- 好パントでCHI陣03から。TEオルセンへの5ydsパス、RBフォーテの7ydsランで1stダウン。RBフォーテの1ydsランのあと、CBウッドソンとOLBマシューズの連続サックでパント。
- CHI陣46から。RBジャクソンの4ydsラン、RBスタークスの1ydsラン、フォルススタート3rdダウン10、QBスクランブルは4ydsどまりでFG圏内に入れず。
- またも好パントでCHI陣02から。RBフォーテのラン2回とTEオルセンへの7ydsパスで1stダウン。TEオルセンへの6ydsパス、QBスクランブル7ydsでさらに1stダウン。TEオルソンへの6ydsパスで2ミニッツ。WRデイヴィスへの5ydsパス、RBフォーテへの10ydsパスでGB陣へ。RBフォーテへの0ydsパス(CHIタイムアウト#2)、WRヘスターへの16ydsパスでFG圏内へ。残り20秒、ロングパスをFSコリンズがインターセプト。
- ニーダウンで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは19/28、229yds、1TD、1INTでレーティング89.7。
- 彼の調子自体は決して悪くはなく、度重なる落球とWRドライバーのファンブルに足を引っ張られた。
- ベアーズはブリッツを入れずに4メンラッシュで十分プレッシャーをかけ、多人数でカバレッジ。なかなか投げる場所がない。
- QBスクランブルは7回21yds。3回のうち2回は1stダウンならず。しっかり警戒されていた印象。
- チームラッシングは23回60yds(平均2.6)と止められ、苦戦の原因を作った。
- 先発RBブランドン・ジャクソンは7回21yds(平均3.0)といいところなし。レシービングはスクリーンを含めて2回16yds、落球1回。
- RBジェームズ・スタークスは5回20yds(平均4.0)とジャクソンよりも走れていた。レシービングでも2回16ydsと貢献している。
- FBジョン・クーンは4回0ydsとシャットアウト。試合最初に3rdダウン1で成功したほかは、ショートヤーデージでことごとく止められ、なすすべなし。
- RBディミトリ・ナンスはラッシング機会なし。
- WR/TE陣は以下のとおり。
寒さのせいかミスが多く、ここも苦戦の原因に。
- WRグレッグ・ジェニングスは4回97yds。前半にロングパス落球(イージーではないにしても)が2回あり、どちらかが捕れていればもっと楽な展開になっていた。後半のロングパス2発でなんとか汚名返上したが、もし負けていれば最大の戦犯だっただろう。
- WRドナルド・ドライバーは5回41yds。パス機会すべてキャッチしているが、第1Qの敵陣でのファンブルロストは痛かった。
- WRジェームズ・ジョーンズは1回8ydsのみ。落球1回。
- WRジョーディ・ネルソンは2回39yds。第4Qの3rdダウン15の場面、ランアフターキャッチで外に逃げず縦に突っ込んでいれば1stダウンが取れたはず。
- TEアンドリュー・クウォレスは1回5yds。
- TEドナルド・リーは1回1yds、1TD。2試合連続のタッチダウンを挙げた。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは2回5yds。ベアーズはブリッツがほとんどなく、パスプロが崩れたというよりもカバレッジサックまたは持ち過ぎによるものだろう。
- ランブロッキングは先週と比べてかなり苦しんだ。
- RTブライアン・ブラガが反則4回でオフェンスの足を引っ張った。
- トータルオフェンスはパッカーズ284ydsに対してベアーズが227yds。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが29分20秒とほぼ互角。
- フィールドポジション争いはパッカーズが自陣33yds、ベアーズが自陣27yds。毎回ベアーズ戦で苦しめられるポイントだが、今回は大きな勝因となった。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが2/11の18%と絶不調。ランでショートヤーデージが取れず、パスも他人数でしっかりカバーされて通らない。ベアーズも5/16の31%とよくなかった。
- オフェンスの犯したターンオーバーは2回。
- 第1Q、WRドライバーがパスキャッチ後にファンブルロスト。上から腕を押さえられたとはいえ、ボールを直接叩かれたわけではないので、ちょっと情けない。
- 第3Q最初のオフェンス、WRジェニングスへの17ydsほどのパスがCBティルマンにインターセプトされ、GB陣15まで42ydsもリターンされた。低く鋭いパスを地面スレスレで確保したCBティルマンもほめるべきだろう。INTリターンでは、何人もミスタックルしたあげくようやくRTブラガがタックル。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2回。
- 第3Q、INTされた直後のシリーズでSSペプラーがインターセプト。反則などで3rdダウン19となり、長いTDパスを狙ったところを完璧にカバーしていた。QBロジャースのインターセプトによるピンチを救った。
- 試合終了間際、FSコリンズがインターセプト。WRヘスターを狙った25ydsほどのパスがオーバースローとなり、後ろにいたFSコリンズがジャンプしてしっかりキャッチ。24ydsもリターンしたあと、思い出したようにスライディング。
- 今回も欠場のDEジェンキンズに代わってNTハワード・グリーンが先発。OLBゾンボに代わってエリック・ウォルデンが右OLBで先発。
- パス守備はQBジェイ・カトラーを21/39、168yds、0TD、2INTのレーティング43.5。
こちらもレシーバー陣の落球が目立った。
- パッカーズ守備のサックは6回51ydsをかぞえ、どれも効果的だった。DEウィン、OLBウォルデン(NFL初)、NTグリーン(GB移籍後初)、OLBウォルデン、CBウッドソン、OLBマシューズ。
- パスカバレッジはCBトラモン・ウィリアムズを中心に安定感があった。CBウッドソンのブリッツはラン・パスともに効果的。
- ラン守備は20回110yds(平均5.5)と苦しんだ。しかし後半に限れば11回45yds(平均4.1)とさほど悪くない。
- 反則は4回30ydsで、すべてRTブラガが犯したもの。ホールディング2回、フォルススタート2回。DEイドニジェ相手に苦しかったのか。ベアーズの反則は6回46yds。
- CBシールズがケガを抱えているため、キックオフリターンはCBパット・リーが2回平均23.5yds。GB陣40まで走った好リターンもあった。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが5回平均10yds。第3Q、41ydsのビッグリターンが試合の流れを引き寄せた。
- Pティム・マステイのパントは8回平均43.5yds、ネット平均36.6yds。インサイド20に4回も落とし、WRヘスターにビッグプレーのチャンスを与えなかった。とくに第4Qに2本連続で敵陣5yds以内に落としたことが勝利に直結した。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは23yds成功のみ。キックオフではこの時期珍しいタッチバックが1回。
- 注目のカバレッジチーム。パントカバレッジはWRデヴィン・ヘスターに2回17.5ydsを許したが、8回のうち2回しかリターンさせなかったこと自体が立派。キックオフカバレッジはCBダニエル・マニングを2回平均15.5yds。
- 試合後のマッカーシーHCによると、今回はケガ人がなかったようだ。
- アクティブ登録から外れたのは、FBホール(ヒザ)、G/Cマクドナルド、G/Cディートリック=スミス、DEジェンキンズ(ふくらはぎ)、OLBゾンボ(ヒザ)、CBゴーディ、SSビグビー(鼠蹊部)。