グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年12月29日
今シーズンのプロボウル選手が発表され(全リスト)、パッカーズからはWRグレッグ・ジェニングス(初)、LTチャド・クリフトン(2)、OLBクレイ・マシューズ(2)、CBチャールズ・ウッドソン(7)、FSニック・コリンズ(3)の5人が選ばれた。パッカーズの5人選出は2007年以来最多。このうちOLBマシューズ、CBウッドソン、FSコリンズの3人はNFCのスターターに選ばれており、ディフェンス3人がスターターに選ばれたのは1967年以来43年ぶりの快挙だ。
いっぽうQBアーロン・ロジャースとCBトラモン・ウィリアムズは補欠1番手に留まり、1人でも辞退者が出れば繰り上げ出場することになる(スーパーボウル前週のため出場チームは自動的に辞退となる)。NFC最高のQBレーティング101.9を挙げているQBロジャースが選に漏れたのがなんとも残念だが、選手・コーチ投票が行われたときに脳震盪のため欠場していたのが響いたのではないか。
上記2人の他に補欠に選ばれているのはWRドライバー、RGシットン、NTラジ、ILBホークの4人。補欠1番手の選手以外は、実際に何番手なのか明らかになっていない。
- WRグレッグ・ジェニングスはジミー・ロビンソンWRコーチから初選出の知らせを受けた。「スーパーボウルに行くから出られない、と真っ先に答えたよ(笑)。序盤は数字が稼げていなかったし、ジャーマイケル(TEフィンリー)を含めてタレント豊富なレシーバー陣だから、とてもプロボウルなど考えられなかった。『今年はプロボウルに出るぞ』と個人の目標にしたことは一度もないんだ」
- LTチャド・クリフトンは2007年以来2回目の選出。序盤の不振から脱却し、パスプロテクションで立派な働きをしているとはいえ、殿堂級LTたちの引退でNFCの左タックルの層が薄くなったのが最大の要因だろう。
- OLBクレイ・マシューズはプロ2年目で早くも2回目の選出。ハムストリングとスネの負傷でシーズン後半は数字が伸び悩んでいるが(12.5サックはNFL3位タイ)、相手からダブルチームされる代わりに他選手をフリーにする貢献は大きい。「ちょっとしたケガを抱えているのは誰もが同じだ。大事なのはそれを乗り越えて頑張ること。今はちょうどよいタイミングで体調が100%に近づきつつあるし、自分のプレーでプレーオフの勝利に貢献できたらと思っている」
- CBウッドソンとFSコリンズは「顔」で選ばれた面が大きく、「彼らよりCBトラモン・ウィリアムズが選ばれるべき」との声が地元メディアには大きい。互選とはいっても自分と関係のないポジションの選手はろくに知らないのが普通で、初選出まで年数がかかるのはプロボウルの常だ。「人々がまだ僕のことを知らないのだろう、と思っている。落胆する選手もいるかもしれないが、自分が良いプレーをしているからこそ、こうしてプロボウラーたちと一緒に話題にしてもらえるんだしね」
- 昨年のようにCBウッドソンがケガを理由に辞退したら、即CBトラモン・ウィリアムズが繰り上がることになる。CBウッドソンは昨年も一昨年もプロボウルを欠場している。
- 昨季初出場を果たしたQBアーロン・ロジャースだが、タイミングの悪い脳震盪にくわえ、ライバルが強力(昨年もそうだったが)だった不運もある。MVP候補ともてはやされるQBマイケル・ヴィック、12勝3敗のQBマット・ライアン、昨季の大ヒーローで今季も4424ydsを投げているQBドリュー・ブリーズがいるためだ。