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Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年11月23日
- 敵地でヴァイキングスのプレーオフの望みを断ち切った満足感は?という質問にマイク・マッカーシーHC。「彼らの順位などより、こちらは地区優勝争いに集中していた。選手たちの働きをどれだけ褒めても足りないほどだ。先週を通して練習内容が素晴らしく、それをここに持ち込むことができた。ターンオーバーを犯さず、規律正しいオフェンスをして反則を犯さなければ、ディフェンスがボールを奪ってくれると信頼していた」
- ファーヴへの同情は?という質問にWRドナルド・ドライバー。「いや、まったくないよ。いつだって激しい戦いだ。僕は彼を愛してる。心から愛しているけれど、いざゲームになれば、試合が終わるまでは友人も何もない。あちらが勝っていたら、彼も同じことを言うはずだ。僕らが彼を倒せて本当に嬉しい。(チームメイトとして)彼と一緒に勝ち、一緒に負け、今度は彼と対戦して勝つことができた。これは思い出の中でも最上のものになるだろう」
- QBロジャースにとってこの勝利は格別なのでは?という質問にOLBクレイ・マシューズ。「アーロンは決して口にしないけれど、その気持ちは必ずあるはずさ。僕だったら、前任者を上回って勝つことができれば、すごくいい気分だろうと思うから。個人としてもあれだけのパフォーマンスを見せ、チームにとって大きな勝利をつかんだ。でもそれ以上に、自分が 『正しい選択』 だったと証明し続けていることがね」
- うまくパスラッシュをかわして左へ逃げてからWRジェニングスに通した11ydsTDパスについて、QBロジャース。「周りを囲まれている気がしたけど、なんとか逃げ出せた。そしたら前が開けていて、グレッグがうまく反応して中央方向に戻ってきたので、TDパスを成功させることができた」と説明している。試合後、自分の逃げ回り方についてジョークを言ってDEジャレッド・アレンを笑わせたのがこの写真らしい。
- QBロジャースは今週もスクランブルで好プレーを生み出している。とくに第3Q冒頭、3rdダウン8での15ydsランは大きかった。「私が対戦相手なら当然懸念するところだ。必ず対策を組み込むことになる。アーロンは非常に足の使い方が優れている。ディフェンスにとって最も腹立たしく、守りにくいことの1つなんだ」とケイパースDC。
- 第1Qにわずか8ydsだったオフェンスがどうやって調子を上げた?という質問にWRグレッグ・ジェニングス。「相手に合わせるのではなく、僕ららしいオフェンスをやった。よりアグレッシブに、ヴァーティカルに攻める努力をした。それでランニングゲームも少し楽になったし、フィールドの中央も空くようになった。選手たちが頑張って、大きなプレーを決めることができた」
- 7回152yds、3TDと大爆発のWRジェニングスについてマッカーシーHCは、「グレッグは見事だった。走るルートも、ランアフターキャッチも。相手は1on1で来ると思っていて、そこにつけこむことができた」と絶賛。QBロジャースは、「TEフィンリーが倒れて以来、僕もコーチングスタッフも、グレッグにできるだけボールを渡そうと意識的な努力を続けてきた」と説明している。
- WRジェニングスは今季最初の5試合でターゲット31回、キャッチ14回183yds、3TD。その後の5試合でターゲット45回、キャッチ32回520yds、6TD。
- WRジェニングスは2007年(プロ2年目)以来、40yds以上のパスキャッチが24回。この期間としてはNFL最多。
- この4連勝の間、TE陣のパスキャッチはわずか8回66yds。
- 相手の若いCBクリス・クックとCBアッシャー・アレンを繰り返しカモにした。第2QのWRジェニングスへの47ydsパスはCBクック、WRジョーンズへの39ydsパスもCBクック、3ydsTDパスもCBクック。後半最初のWRジェニングスへの46ydsTDパスはCBアレン、第4Qの22ydsTDパスもCBアレン。「アントワン・ウィンフィールドがあちらの最高のCBだと僕らは思っている。だからウィンフィールドがスロットのレシーバーを守れば、アウトサイドの連中がなんとかできると。あまり能力のないCBがウチのWRとマッチアップすると、痛い目に逢う」とWRドライバー。
- オフェンスは3試合連続でターンオーバーゼロ。パッカーズにとって1963年以来の快挙だ。「僕らがシーズンを通して自分たちに言い聞かせていることだ。ターンオーバーを犯さなければ、大部分のゲームは勝てる。でも3試合連続でゼロってのは大変なことだね。これを続けていければ、僕らはすごいことになる」とWRドライバー。
- ラン12回37ydsと入団以来最も出番の多かったRBディミトリ・ナンス。「ショートヤーデージでの起用をこの3週間ほど話し合ってきたから、出番があるとすればそこだとわかっていた。ちょうどそうしたシチュエーションになって僕が呼ばれ、すごくいい結果が出せた」
- RBナンスについてマッカーシーHC。「ディミトリが自分で勝ち取ったチャンスだ。(9月半ばの)入団から長い時間かけて慣れてきたからね。彼は優秀な若手RBだし、キャリー機会を与えて育てていく必要がある。ようやくローテーションが組めるようになって満足してるよ」
- CBチャールズ・ウッドソンは貴重なファンブルフォースの他にも、チーム最多タイの7タックル、QBヒット1回。「こういう試合のいいところは、試合の最後にファンが去っていくのを見られることだね。遠征にやってきてそれが見られれば、こちらは自分たちの仕事ができたということだ。アウェーの自分たちが圧勝できた。いい気分だよ。長くは喜んではいられないけれど」
- CBウッドソンはRBゲアハートから必殺のチョップでファンブルフォース(写真)。「スキが見えたからね。僕はいつだって必ずボールを狙う。そして今回はそれに成功した」
- ファーヴにやられた昨年の2戦との違いについてCBウッドソン。「昨年の僕らはファーヴとの対戦に興奮しすぎたところがあった。今年は、自分たちがよいプレーをすればよいことが起きるという心構えで、いつもの試合と同じように臨めた。昨年は大きいことを狙って本来のポジションから外れてしまうプレーが多く、そこを突かれてビッグプレーを何度も許した。パスラッシュが届かず、QBに8秒も与えてしまうようなプレーは、今回はなかった。必要なときはプレッシャーをかけ、彼をポケットで動き回らせることができた。セカンダリーがタイトにカバーし、LBたちをいろいろと動かしたのが、よい結果になった」
- CBトラモン・ウィリアムズは試合の流れを引き寄せたインターセプトの他にも、WRグレッグ・ルイスがキャッチした瞬間のハードヒット(写真)で落球させるなど、好プレーを連発。プロボウル級との評価をさらに高めている。「あのINTのときは、どんなパスが来るか正確に読めていた。フォーメーションを見て、TEシャンコーが"アウト"のルートを走るのを見て、WRハーヴィンにスラントを投げるのがわかった。僕はオフカバレッジをしていて、投げるタイミングもそれほど速くなかった。そしてそのとおりのパスが来て、僕は反応しただけ」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解もCBウィリアムズのインターセプト。ヴァイキングスは1バックの3WRセット、こちらも当然ニッケル隊形で、ブリッツなしの4メンラッシュ。TEシャンコーが右クイックアウトのルートに出て(セーフティを釣り出す意図)、右スプリットエンドのWRハーヴィンがそれとクロスしてスラントへ。QBファーヴはTEシャンコーをじっくり見てからWRハーヴィンへ鋭いパス。CBウィリアムズは7ydsも離れたオフカバレッジから、見事にパスを読んで飛び込み、キャッチして14ydsリターン。そのままオフェンスがTDドライブを成功させ、14点差でハーフタイムを迎えることができた。
- CBサム・シールズは第1QにWRルイスへの29ydsパスを許し、第2QにはWRシドニー・ライスへのスラントで17ydsを許した。しかしその他は安定したカバレッジを続け、次のWRライスへのスラントはしっかり防いでいる。「相手は当然サムを狙ってくる。ルーキーだしね。サムについて1つ言えるのは、一度やられても必ず立ち直り、良いプレーをすることだ。コーナーバックに必要なのは、ショート・メモリー(記憶が長続きしない、つまり悪い記憶を引きずらない)と立ち直りの早さだから」とケイパースDC。
- OLBクレイ・マシューズは前回ホームではLTマッキニーに、今回はRTロードホルトにフェイスマスクあたりをつかまれて振り回されている(どちらもホールディング)。「僕も慣れてきたよ。これもゲームの一部だ。(顔の向きが変わるほどのひどい引っ張られ方だが)あまり心配はしてない。相手を抜いてサックを奪えれば一番いいけど、あちこちで反則を取ってもらえば、それで10ydsだから」
- ヴァイキングスではWRベリアン(鼠蹊部)が第2シリーズ後に退場したため、初出場のWRシドニー・ライスが48スナップも出場したらしい。当初の予定ではその半分ほどと言われていた。
- ドム・ケイパースDC率いるディフェンスはこの3ゲーム合計でわずか10失点。過去13クォーターで1タッチダウンしか許していない。今季の平均失点14.6点はベアーズとぴったり並んでNFL1位タイ。今季許したTDは14回(パス9/ラン4/パントリターン1)でこれもNFL1位。
- 危険なキックオフリターナーのWRパーシー・ハーヴィンを4回17.3ydsに抑えたことについて、ショーン・スローカムSTコーチ。「キックオフに変化をつけた。テンポや狙う場所をね。このゲームプランは非常に効果的だったと思うし、選手たちのエクセキューションもよかった。相手はインパクト・プレーヤーなので、彼のビッグプレーを封じ込めようと努力し、それができたと思う」
- スペシャルチームではFBホール(背中)が欠場し、FSアンソニー・スミス(足首)とSSビグビー(ハムストリング)とCBリー(足首)も負傷退場したので、スローカムSTコーチの仕事は見た目ほど容易ではなかった。FSコリンズやILBビショップもカバーチームに参加させられている。
- マッカーシーHCは就任以来初めて、コイントスに勝って後半冒頭のレシーブを選んだ。「あまり深く触れたくはない。金曜のゲームマネジメント・ミーティングで話し合ったことだ。考えれば考えるほど、理にかなっていると思えてきた」とマッカーシーHCは詳述を避けた。いっぽうケイパースDCは、「ここ3戦連続でディフェンスが最初のシリーズを3&アウトで止めていたからね。それにロードでのオフェンスは、試合の最初が最もクラウドノイズが大きいものだ」と説明している。
- マッカーシーHCは就任以来、ドーム球場での勝率が.714となった。メトロドームでは3勝2敗。
- MIN側サイドラインでの激しいやり取りが、少なくとも3回は目撃されている。最初はINT直後のQBファーヴとダレル・ベヴェルOC、2回目はDEレイ・エドワーズがCBクリス・クックを怒鳴りつけ、3回目は(4thダウンで下げられた)TEシャンコーがジミー・ロビンソンTEコーチに食ってかかっている。試合後も「全力でプレーしていないヤツがいた」という発言がMINロッカールームで相次いでいる。
- 続報: 一夜明けて、ヴァイキングスはブラッド・チルドレスHCを解任、レスリー・フレイジャーDCの暫定HC就任を発表した。パッカーズは2戦連続で相手HCを解任に追い込んだことになる。
- DEカレン・ジェンキンズは以前から悪かったふくらはぎを少し悪化させ、第4Qはプレーせず。「大事を取っただけ」と本人。