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Packers 31 - 3 Vikings
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年11月22日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (7-3) |
0 |
17 |
7 |
7 |
31 |
Vikings (3-7) |
3 |
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3 |
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パッカーズにとってQBファーヴとの4回目、おそらく最後の対戦。メトロドームの外では冷たいみぞれが降っている。第2Q半ばまでは3-3とディフェンシブな展開だったが、WRジェニングスへのTDパスからは一方的なパッカーズペースに。調子を上げたパス攻撃が4シリーズ連続得点して第3Qで試合を決め、予想外の大勝となった。終盤はスタジアム全体から"Fire Childress !"のコール。
序盤は両軍ともディフェンスの圧力が上回っていたが、第2Q冒頭にCBウッドソンが得意のファンブルフォースを決めると、パッカーズオフェンスも調子を上げた。WRジェニングスへのTDパスのあと、2ミニッツを切ったところでCBトラモン・ウィリアムズがインターセプトを奪ったのが勝負の分かれ目。前半終了間際にWRジョーンズ、後半最初のシリーズでWRジェニングスがTDパスキャッチを決めて大量リード。その後もMINオフェンスに攻略の糸口を与えず、第4QにWRジェニングスが3TD目を決めてダメ押し。
心配されたWRドライバー(太もも)とDEピケット(足首)はどちらも出場。ヴァイキングスではWRシドニー・ライス(今季初)とWRバーナード・ベリアンが復帰し、紙の上ではベストメンバー。パッカーズは主力にケガ人が出ず、控えセーフティのSSビグビー(ハムストリング)とFSスミス(足首)が負傷退場している。
第1Q
- MIN陣27から。RBピーターソンのノーゲイン、TEシャンコーへのパス失敗、フォルススタート、スクランブル不発で3&アウト。
- GB陣31から。RBジャクソンのラン2回で3rdダウン5、パス失敗でパント。
- MIN陣17から。RBピーターソンの25ydsランのあと、3rdダウン12からRBゲアハートへの19ydsパス、WRグレッグ・ルイスへの29ydsパスで一気にGB陣11ydsへ。MINイリーガルシフト、GBオフサイド、RBゲアハートの3ydsラン、WRルイス落球、WRキャマリオへのパスはyds止まり。24ydsFG成功。
- GB陣27から。RBジャクソンの4yds、5ydsラン、RBナンスの2ydsランで1stダウン。サック10yds、WRドライバーへの7ydsパスで3rdダウン13、サック5ydsで結局パント。
- MIN陣33から。TEシャンコーへの6ydsパス、WRハーヴィンのエンドアラウンドは1ydsどまりで3rdダウン3、WRハーヴィンへの3ydsパスで1stダウン。RBピーターソンの2ydsランで第1Q終了。
第2Q
- 3rdダウン8からRBゲアハートへのパスで大きくゲインしたところでCBウッドソンがファンブルフォースし、ILBホークがリカバー。
- GB陣35から。WRドライバーへの6ydsパスなどで3rdダウン4、WRジョーンズへのスラントが通らず。
- MIN陣28から。FBタヒへの10ydsパス、RBピーターソンの3ydsラン、WRルイスがハードヒットで落球、WRライスへのパスは通らず。
- GB陣22から。パス失敗、RBジャクソンの1ydsランで3rdダウン9、WRジェニングスへの47ydsパスで一気にMIN陣30へ。RBジャクソンの7ydsドローなどで3rdダウン3、WRドライバー落球。42ydsFG成功で同点。
- MIN陣31から。RBピーターソンの3ydsランなどで3rdダウン7、プレッシャーで投げ捨てて3&アウト。
- GB陣20から。WRジェニングスへの13ydsパス、WRネルソンへの7ydsパス、WRドライバーへの10ydsパスでハーフラインへ。3rdダウン10からWRジョーンズへの39ydsパスで一気にゴール前11ydsへ。WRジェニングスに11ydsTDパス成功。
- MIN22陣から。RBピーターソンの3ydsラン、WRシドニー・ライスへの17ydsパス、RBピーターソンの10ydsラン、11ydsランでGB陣37へ。RBピーターソンの4ydsロスで2ミニッツ。WRハーヴィンの16ydsランで1stダウン。CBトラモン・ウィリアムズがインターセプトして14ydsリターン、MINローブロック反則で15yds。
- 残り1分03秒、GB陣47から。QBスクランブル5yds、TEクウォレスへの14ydsパスでMIN陣34へ(GBタイムアウト#1)。RBジャクソンへの8ydsパス(GBタイムアウト#2)、WRジョーンズへの9ydsパス、RBジャクソンへの15ydsパスでゴール前3ydsに迫って残り09秒。WRジョーンズへ3ydsTDパス成功。
- 残り05秒、キックオフリターンは不発で前半終了。
第3Q
- GB陣27から。RBジャクソンの2ydsラン、パス失敗で3rdダウン8、15ydsスクランブルで1stダウン。WRネルソンへの8ydsパス、RBジャクソンの2ydsランでMIN陣へ。WRジェニングスに46ydsTDパス成功。
- MIN陣30から。3rdダウン7からWRライスに19ydsパス成功。RBピーターソンへの16ydsスクリーンパスでFG圏内へ。MIN反則2回などで3rdダウン22、WRルイスへの11ydsパスで再びFG圏内へ。51ydsFG成功と思いきや、MINホールディング反則でけっきょくパント。
- GB陣16から。WRジェニングスへの8ydsパス、RBジャクソンへの5ydsパスで1stダウン。RBナンスの12ydsラン、ノーゲイン、RBジャクソンへの11ydsパスでMIN陣へ。RBジャクソンの5ydsロス、1ydsランで3rdダウン14、WRジェニングスへのパスは5ydsどまり。
- MIN陣09から。WRライスへの20ydsパスのあと、RBピーターソン落球などで3rdダウン10、ロングパス失敗でパント。
- GB陣33から。RBジャクソンの4ydsラン、1ydsロスで最終Qへ。
第4Q
- サック8ydsを喰らってパント。
- MIN陣35から。ロングパス失敗、WRキャマリオへの8ydsパス、パス失敗で4thダウン2、RBゲアハートへのパスは通らずギャンブル失敗。
- GB陣42から。QBスクランブル1yds、RBジャクソンの2ydsランで3rdダウン7、WRドライバーへの7ydsパスで1stダウン。RBジャクソンの2ydsラン、RBナンスの9ydsランで3rdダウン1、WRジェニングスに22ydsTDパス成功で28点差に。
- MIN陣21から。WRキャマリオへの17ydsパス、WRハーヴィンへの9ydsパス、RBピーターソンの15ydsランでGB陣へ。TEシャンコーへのスクリーン不発、スナップミスで4ydsロスして4thダウン13、WRハーヴィンへのパスはオーバースローでギャンブル失敗。
- 残り6分37秒、GB陣41から。QBフリンが登場。RBナンスの3ydsラン、2ydsラン、WRネルソンへの6ydsパスで1stダウン。RBナンスの2yds、7yds、3ydsランでさらに1stダウン。QBスクランブル5ydsで2ミニッツ。RBナンスの3yds、1ydsランで4thダウン1、RBナンスの4ydsロスでギャンブル失敗。
- 残り28秒、MIN陣33から。WRキャマリオへのロングパス失敗、RBゲアハートへの12ydsパスで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは22/31、301yds、4TD、0INTのレーティング141.3とほぼ完璧。
- 序盤こそMINのパスラッシュに押されてパス攻撃が苦しんだが、第2Q半ばからは絶好調。ここから第3Q最初のシリーズまでの4シリーズで、FG、TD、TD、TDと24点を挙げて試合を決めてしまった。
- ショートパスとロングボムを織り交ぜて相手CB陣を翻弄。(ハイライト映像)
- QBスクランブルは3回21yds。。WRジェニングスへの最初のTDパスは、左にスクランブルしながらの見事なプレーだった。
- QBマット・フリンは最後のシリーズに登場し、パス1/1、5yds。スクランブルで5yds。
- チームラッシングは30回91yds(平均3.0)。QBスクランブル4回を除くと26回65yds(平均2.5)とシャットアウトされたが、数多くランをコールしてボールコントロールができた。
- 先発RBブランドン・ジャクソンは14回28yds(平均2.0)、最長6ydsと完全に止められた。レシービングではチェックダウンを中心に4回38ydsと大きな貢献。
- RBディミトリ・ナンスは12回37yds(平均3.1)。入団以来もっとも出番が多かった。
- FBジョン・クーンは今季初めてラッシング機会なし。
- FBコーリー・ホール(背中)が欠場し、FBクイン・ジョンソンが先発出場。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは7回152yds、3TDのモンスターゲーム。
- 復帰初戦のWRドナルド・ドライバーは4回31yds。3rdダウンで痛いショートパス落球あり。
- WRジェームズ・ジョーンズは3回51yds、1TD。39ydsのロングパスキャッチに加え、前半最後のTDパスキャッチがよかった。
- WRジョーディ・ネルソンは3回20yds。
- TEドナルド・リーは1回0yds。スクリーンパスを読まれてノーゲイン。
- TEアンドリュー・クウォレスは1回14yds。
- 再契約のTEヘイヴナーはインアクティブだった。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTブラガ。
- 被サックは3回23yds。予想されていたとおり、前回の対戦と比べてパスプロテクションが苦しんだが、第2シリーズで2サックを喰らった後は立て直すことができた。最初のサックはFBジョンソンがブリッツへの対応を怠ったミス、2つ目はQBロジャースの持ち過ぎまたはカバレッジサック。
- 点差の開いた終盤にはT.J.ラングが左タックルに。
- トータルオフェンスはパッカーズ374ydsに対してヴァイキングスが300yds。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが33分16秒と完勝。
- フィールドポジション争いは、パッカーズが自陣32yds、ヴァイキングスが自陣26yds。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが8/15の53%とDAL戦の好調をキープ。ヴァイキングスは4/13の31%。
- オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。ターンオーバーバトルの勝利が大きかった。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。(その他に4thダウン失敗が2回)
- 第2Q冒頭、自陣に入られたところでRBゲアハートからCBウッドソンが得意の鋭いチョップでファンブルフォース、ILBホークがリカバー。そこから一気にこちらに流れがきた。
- 第2Q残り1分13秒、MINの好ゲイン連発でFG圏内に入られたところで、CBトラモン・ウィリアムズがWRハーヴィンへのスラントを読んで飛び込み、見事なインターセプト。しかもMIN反則でフィールド中央近くからのGB攻撃がTDドライブとなり、差し引き10点の差ができた。MINベンチではベヴェルOCとQBファーヴが口論。
- パス守備はQBブレット・ファーヴを17/38、208yds、0TD、1INTのレーティング51.2とシャットアウト。
- パッカーズ守備のサックは最初のシリーズの1回1ydsのみ。スクランブルをOLBマシューズが追い詰め、ファーヴがスライディングした。
- 前回の対戦と比べてブリッツが多く、サックは1回だけだがQBヒット回数は多かった。ヒット寸前に巧みにパスを通すプレーも何度かあったが、全体としてはプレッシャーが奏功してパス失敗に終わるプレーが多かった。
- パスカバレッジは申し分なく、繰り返し狙ってきたロングボムを(反則もなく)封じ込めることができた。CBシールズがWRグレッグ・ルイスに29ydsパスを許したのが数少ないミスか。
- 復帰初戦のWRシドニー・ライスは3回56yds。しかし10回ターゲットになって7回はパス失敗に終わっている。WRパーシー・ハーヴィンも5回ターゲットになって2回12ydsのみ。彼ら2人へのパスを5/15の68ydsに抑えたのが勝因の1つだろう。
- ラン守備は18回93yds(平均5.2)とまずまず。後半はランがコールできない状況に追い込めた。
- 先発RBエイドリアン・ピーターソンは14回72yds。序盤の25ydsランを除けば、13回47yds(平均3.6)とほぼシャットアウトできた。
- 2ndダウン14でWRハーヴィンに中央を16yds走られたプレーも。次のプレーでCBウィリアムズのインターセプトが飛び出していなければ、手痛いプレーだった。
- 反則はわずか1回5ydsと今回も素晴らしかった。第1QのOLBゾンボのオフサイドのみ。ヴァイキングスは6回50yds。
- キックオフリターンはCBサム・シールズが1回22yds。もう1回は短く高いキックオフをFBクーンがキャッチ。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが2回平均6.0yds。フェアキャッチ1回、ダウン1回。
- 最初のパントリターンではCBトラモン・ウィリアムズがCBシールズに手渡すリバースを敢行したが、1ydsロスする裏目。
- Pティム・マステイのパントは5回平均39.2yds、ネット平均38.2yds。シャンク(31yds)が1回あったものの、それ以外はまずまず。インサイド20が2回、フェアキャッチ3回。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは42yds成功の1回のみ。
- カバレッジチームは言うことなし。パントカバレッジはWRキャマリオを1回5ydsに抑えた。キックオフカバレッジもWRハーヴィンを4回平均17.3ydsとしっかり止め、ブロッカー役に捕らせる高く短いキックオフも2回成功。
- コイントスはパッカーズが勝ったが、後半冒頭のリターンを選んだ。マッカーシーHCにとっては初めてのことらしい。
- ケガ人は以下のとおり。
- SSアタリ・ビグビーがハムストリングを負傷して退場し、後半は出場しなかった模様。
- FSアンソニー・スミスが足首を負傷。X線検査では骨に異状なし。
- アクティブ登録から外れたのは、RBスタークス、FBホール(背中)、TEヘイヴナー、T/Gニューハウス、G/Cマクドナルド、DEウィン、OLBブリッグス、CBアンダーウッド。
- ヴァイキングス戦における3失点は1971年第9週に並ぶ最少失点。実はこのときは0-3で敗れている。
- 先日解雇されてMIAに移ったCBアル・ハリスが、ファンへの感謝の気持ちを示すためJournal Sentinel紙に大きな広告を掲載(写真)。春にOLBキャンプマンが移籍したときもそうだったが、素晴らしい別れの挨拶だとファンから称賛の声が上がっている。