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Notebook: クラウドノイズへの対処
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年11月18日
- DAL戦を欠場したWRドナルド・ドライバー(太もも)。「今日はコンディショニング・テストを受けなきゃいけなかった。結果はよかったと思う。明日にもゴーサインをもらえるといいんだけど」
- この日のDEカレン・ジェンキンズは、開幕戦で左手を骨折して以来初めてギブスや添え木なしでプレー。本番でもできればこうしたい、と本人。「指が使えなくて、これまでサックを4、5回逃してる気がする。これからはブロッカーを振り払いやすくなるし」
- 昨季第4週の@ミネソタでは、LTカレッジ、RTバーバーのコンビが相手パスラッシュに惨敗し、QBロジャースはなんと8サックを喰らった。「そのうちいくつかは僕が大きいのを狙ってボールを持ちすぎ、いくつかはOLがやられたものだ。きついゲームだった。今回の僕らはそんな問題はないはずだ。ターンオーバーバトルに負ければゲームを落とす。前回は僕が2回やってしまった。最初は良いドライブだったのに、敵陣で(サックされ)ファンブルしてしまった。そのあと、またしても敵陣でインターセプトを投げてしまった」とQBアーロン・ロジャースは振り返っている。
- メトロドームのクラウドノイズについてQBロジャース。「屋根から反響してくるからよけいに厄介だ。ロードで大事なのは、スタートをよくして(先取点を取って)観客席をすこし静めることだ。しかし、言うは易しでね。これまでもミネソタではタイトなゲームを繰り返してきたけど、ノイズがファクターになったのはたしかだ。一番きついのは僕の声が出なくなること。第1Qから叫びどおしだからね。一番ノイズが大きいのは第1Q、それに相手が得点した直後のドライブ。3rdダウンはサイレント・カウントを使うから、むしろ容易なんだ」
- シーズン後半は少しプレーブックを薄くする方向、とマイク・マッカーシーHC。「今季の初めは正直すこし多すぎたように思う。ふつうシーズン初めは少な目だが、(RBグラントとTEフィンリー負傷前は)武器が多いこともあって、特定の状況については少し量が多すぎた。それほど大きな違いではなく、数プレーのことなんだが。頼りにできるコンセプトに集中しよう、ということだ。ダラス戦では、うまく行っている3つか4つのことを繰り返すことができた。ただ、お互いに慣れているミネソタとなるとすこし話が違ってくる。オフシーズンからずっとお互いを研究しているし、2回目の対戦となるとチェスマッチの様相が濃くなるものだ」
- マッカーシーHCはレギュラーシーズン通算44勝29敗で勝率.603。アウェーでも20勝16敗の.556と勝率の高いのが特徴。
- 先週ロースターに加わった新人RBジェームズ・スタークスについてマッカーシーHC。「細かな部分をしっかり身に着ける必要がある。今は(控え選手たちが対戦相手をシミュレートする)スカウトチームで、彼は24プレーのうち18プレーぐらいを担当している。長くフットボールから離れ、キャンプにも参加できなかったから、いま彼に必要なのはこうした練習。出場機会をめぐって競争しているところだ。火曜のコーチのミーティングでは(選手名を)ボードに並べ、53人の中からどの45人を選ぶか、誰と誰が争っているのか整理する。その勝敗を分けるのはスペシャルチームであることが多い。彼が日曜に出場するためには、そうした競争に勝つ必要がある」
- WRグレッグ・ジェニングスは第5週まで14回183ydsともたついていたが、最近はWRドライバーの負傷もあって4試合で25回368ydsと数字を伸ばしている。
- WRドナルド・ドライバーが月曜の練習を欠席したのは、がんで死去した親友の葬儀に出席するため。「最大の親友のひとりであり、妻を僕に紹介してくれたのも彼だった。本当につらいよ。彼は僕の腕の中で息を引き取ったんだ。立ち直るにはしばらくかかりそうだけど、乗り越えていかなきゃ」
- 再契約のTEスペンサー・ヘイヴナーは練習での参加スナップ数が多い。TEクウォレスも復帰できそうなので、新しい4人組をどう起用するかが興味深い。スターター扱いのTEドナルド・リーだが、TEフィンリー戦線離脱後のパスキャッチはわずか4回。今後もWR陣にパスが集中するのか、もう少しTE陣に回ってくるのか。
- RTブライアン・ブラガ。「前回メトロドームに行ったときは、ミネソタ大に55-0で勝ったんだ。それが彼らにとって(新スタジアムへ移る前の)ドームでの最後のゲームだった。ただ今回とは(競争のレベルが)比べ物にならないね。あの時の経験は参考にもならない」
- 前回RBエイドリアン・ピーターソンに131ydsラッシングを許したとはいえ、そのときはDEジェンキンズ欠場、DEピケット序盤で退場、NTハワード・グリーンは移籍前で、NTラジ、DEウィルソン、DEウィンの3人だけで1試合を戦わなければならなかった。DEピケットはまだ復帰できるかわからないが、今回こそラン守備で良い結果を出したいところ。
- NT B.J.ラジ。「ファーヴであろうと別のQBであろうと僕らは心配していない。ライバリー・ゲームであり、大事な今週の対戦相手だ。それが一番重要なことだ」
- 新人CBサム・シールズの成長についてジョー・ウィットCBコーチは、「書いておいてくれ。サムは2年のうちにリーグのトップ・コーナーの1人になるだろう、とね」と豪語している。開幕前には「CBトラモン・ウィリアムズのカバー能力はウッドソンやハリスより上」と発言して的中させたCBコーチだけに、この評価はうれしい。
- 大学3年目までWRをしていたサム・シールズはCB経験が浅く、ウィットCBコーチは短期間でディフェンスを叩き込む必要があった。「入団したころは、彼は本当に何もわかっていなくて、こっちの気が変になりそうな日もあったよ。しかし、ルイヴィル大でオフェンス選手をDBにコンバートした経験が役に立った(FSケリー・ローズとSアントワン・ハリス)。教材用のカードを用意し、表にフォーメーションを、裏にチェックすべきことを書かせて覚えさせるんだ。翌日私が出勤すると、彼はそのカードを2インチも積み上げ、すべてを書き込んでいた。あの日から、猛勉強によって完全に生まれ変わったんだ。指導役もよかった。毎週(オフの)火曜日、彼はたいていスタジアムに来てCBウッドソンとフィルムを見ていた。"ウッド"は素晴らしい役目を果たしてくれた。せっかくの休日、若手とそんなことをする義務はないのに、そうしてくれた。サムも非常によく吸収した」
- 火曜夜にはQBアーロン・ロジャースを含めて多くの主力選手がミルウォーキーを訪れ、NBAのバックス対レイカーズ戦を観戦(写真)。チャリティーイベントでのサイン会もあった。