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Packers - Dolphins Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年10月19日
- OLBブレイディ・ポピンガは2005年に前十字靭帯(ACL)を断裂したのと同じ左ヒザの負傷。MRI検査を予定している。「踏ん張ろうとしたとき、何かおかしい感じがした」という本人のコメントからすると、相手に接触していないケガのようなので、またACL断裂かもしれない。
- 条件付き7巡指名権とのトレードでFSアンソニー・スミスをジャガーズから獲得。
- 身長6フィート0(183cm)、200ポンド(91kg)、オハイオ州出身の27歳。シラキュース大から2006年のドラフト3巡指名でスティーラーズに入団し、3年間で14試合に先発して4INTを記録。精神面の未熟さもあってコーチ陣とうまくいかず、(RFAテンダーがなかったので)昨年春にFAでパッカーズへ。しかし開幕前に解雇され、ラムズを経てジャガーズに移り、ここまで先発出場5試合。パッカーズには13か月ぶりの出戻りとなる。
- ジャガーズにとってはマンデーナイトゲーム前日の放出であるため、事実上バイウィーク明けでパッカーズに合流できる。彼は足のケガで欠場した2試合を除いてスターターを務め、今週のマンデーナイトも先発予定だった。ジャガーズは今季NFL30位とパス守備に苦しんでいて、愛想を尽かされたということだろうか。
- 情報筋がJournal Sentinel紙に語ったところによると、「ケイパースDCとペリーSコーチは(スティーラーズで3-4経験豊富な)Sアンソニー・スミスを好んでいたが、トンプソンGMの方は(自分がドラフト3巡指名した)Sアーロン・ラウスの方を残した」というのが昨年の解雇の状況。そのSラウスも2週後に解雇し、代償を払って今回Sスミスを呼び戻したのだから、当時の判断が裏目に出たことを認めたと言える。じつは昨季半ばでラムズが彼を解雇したときもパッカーズもウェイバー入札をしたが、成績の悪いジャガーズが獲得した。
- CBトラモン・ウィリアムズ。「正直に言うと、僕らが心配しているのは同地区ライバルのことじゃない。自分たちにコントロールできることだけをコントロールしようと努力してる。勝てるゲームを勝とうと。それができれば、(地区内のことは)問題じゃないはずだ」
- QBアーロン・ロジャース。「とても残念だけど、現実的に見る必要もある。僕らはシカゴと1ゲーム差しかなくて、地区内ゲームが4つも残っている。ディフェンスでは(PUPリストから)有力選手が2人戻ってくるし、クレイ(OLBマシューズ)を含めれば3人だ。ウチには彼らが必要だ。もちろん言い訳はできないし、敵地でタフなプレーをした相手も褒めなければならない。しかし今日は、大きなモメンタムをつかめるゲームだと僕らは考えていた。ここに勝って、アル(CBハリス)とアタリ(SSビグビー)とできればマーク(RTタウシャー)とクレイも復帰して、勢いに乗るんだと。でも僕らはその仕事ができなかった」
- QBロジャースとオフェンスの働きについてマイク・マッカーシーHC。「準備はできていたと思うし、普段通りの彼だったと思う。いいボールを投げ、オフェンスをいつもどおりしっかり指揮した。しかし我々が成功できるかどうかは、3rdダウンでの働きに左右されるところが大きい。これまでずっと、ウチは優秀な3rdダウンのチームだったのに、今はそこでよい結果が出せていない」
- ジョー・フィルビンOC。「あまりにもミスが多すぎる。ネガティブなプレー、サック、ペナルティ、落球。6週を通してそうしたミスばかりだ。シカゴでは反則10回、ワシントンでは落球8回。今日は5サック。こんなのは高出力オフェンスの方程式ではない」
- 昨季QBロジャースは3rdダウンでのパス成功率67.5%、INTゼロ、QBレーティングが133.5でNFL1位だったが、今回は4/9、69yds、1INTでレーティング31.5。そのうえ3rdダウンで2サックを浴びている。ここ2試合を合わせると5/26の成功率19.2%。
- 第4Q終了直前のQBロジャースの1ydsTDランは、FBクーンがバックフィールドから外にモーションしてノーバック隊形。相手DLの間隔が大きく開いていたため、QBロジャースはショットガンをやめてセンター下に動き、クイックスナップから中央へのランがあっさり成功。「ショットガンからパスを投げるか、相手DLのアラインメント次第で、センターの後ろに動いてキープしてもいい、というオプションがQBに与えられたプレーだ。最初からそのように組まれている。彼が相手守備の弱みを見て、そこを突いた。よい判断だった」とジョー・フィルビンOC。
- 今季最高の6回133ydsを記録したWRグレッグ・ジェニングス。「何の意味もない。大事なのは試合全体だ。たしかに、よかった点と悪かった点を両方振り返る必要はある。でも僕らは『勝利』の欄に数字を書き加えないと。それだけだ。オフェンス全体がギクシャクしていて、なぜかウチらしい着実なオフェンスができていない。率直に言って、僕らは毎週その話ばかりして飽き飽きしてる。何かを変えて、ユニット全体としてもっといい仕事をしないと」
- 新人RTブライアン・ブラガはOLBキャメロン・ウェイク相手に大苦戦し、敗因の1つを作った。OLBウェイクの3サックのうち2つを彼が許し(あと1回はFBホール)、QBヒットを6回許し、さらにホールディングまで取られている。「OLBウェイクのアウトサイドのスピードより、ブルラッシュに苦しんだ。スピードがあることは意識していたし。(ブルラッシュへの対応が拙かったのは)2回とも僕のパッド・レベルが高すぎたんだと思う」
- さいわいインターセプト地点でダウン判定となったものの、WRジェームズ・ジョーンズはボールを奪ったCBジェイソン・アレンを追わずに茫然と見送ったため、サイドラインでジミー・ロビンソンWRコーチからこっぴどく叱られている。その後出番がなかった(ネルソンばかりだった)のはそのせいではないか。
- 派手なプレーこそなかったものの、NT B.J.ラジは今回もよく頑張った。「結局のところ、オーバータイムだろうと、大差だろうと、1点差だろうと関係ない。負けは負けだ」
- パスラッシュについてドム・ケイパースDC。「ゲームの初めはこれまでどおりのパスラッシュをかけたが、相手はマックス・プロテクト(7人か8人でプロテクトし、パスルートを走るのは2人か3人)してきた。フロントラインがしっかりブロックし、WRはダウンフィールドでいい仕事をした。こちらは壁に頭をぶつけ続けるわけにもいかない(届かないブリッツばかりしていられない)。必ずどこかに無理が出てしまうし、最後はバックサイドのスクリーンでタッチダウンを許した。ビッグプレーを狙ってバックサイドからセーフティをブリッツさせ、完璧なタイミングでやられてしまった」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解も、第4Qに許したTEファサノへの22ydsスクリーンパスのタッチダウン。ケイパースDCの言うとおり、ドルフィンズにとってはまさにどんぴしゃのプレーコールだった。3WRセットからQBヘニーが右にロールし、ドルフィンズOLもパッカーズDLもILBも全員が同じ方向へ。さらにバックサイドからFSコリンズがブリッツに入り、OLBジョーンズとともにQBを追ったため、TEファサノがガラ空き。スローバックのパスを受けたTEファサノの前で、1人だけブロッカーとして残ったLTロングがCBシールズをやすやすと排除し、イージーなタッチダウンとなった。
- DL不足のため、285ポンドのDEジャリアス・ウィンがノーズタックルに入る場面さえあった。「ランゲームでは我々はよく闘った。フロントラインの強さが十分でないこともしばしばだったが」とドム・ケイパースDC。
- 今季オフェンスで出番ゼロのT/G T.J.ラングだが、ショートヤーデージ守備で2回DTに入り、ランストップに貢献。彼はイースタンミシガン大学2年目にOTにコンバートされるまでDTをプレーしていた。「相手OLが何をしてくるかわかっている場合はやりやすい。むこうが使ってくるテクニックはわかっていたので、それに対抗するのは容易だった。僕はギャップを埋めようと頑張っただけ」
- T/G T.J.ラングはオフェンスでもショートヤーデージでエクストラTEとして入る場面があった。本職のオフェンシブラインでは今季まだ1スナップもプレーしていないはず。
- パッカーズディフェンスはこれで19試合連続で100ydsラッシャー(個人)を許していないが、今回それが続いたのは、RBロニー・ブラウン(19回73yds)とRBリッキー・ウィリアムズ(13回64yds)にキャリーが分散したおかげ。1970年-71年の24試合連続に続く球団史上2位の記録だ。
- 問題のイリーガルフォーメーションについて。
- LBロバート・フランソワ。「あのラインナップで正しかったと思っている。1yds離れなきゃいけないルールで、僕は1yds以上離れてた。。ラインにセットするなら、ロングスナッパーの両肩の外でなきゃいけない。前に重なるなら、1yds離れなきゃいけない。僕はやるべきことをやった。言えるのはそれだけだ」
- エド・ホーキュリ主審は試合後に記者たちに対し、「LBフランソワは1yds以内だった。だから反則となった」
- マッカーシーHC。「ルールの意図はスナッパーを保護することだが、なぜ、どういうわけであの大事なところで反則がコールされたのか。1yds、いや1yds半も離れていたと散々言ったのだが、判定は変えられないと彼らは感じたようだ」
- Pティム・マステイの今季パント平均43.1yds、ネット平均33.4ydsは、昨季のPジェレミー・カピノス(43.8yds、ネット34.1yds)をついに下回ってしまった。「プーチ・パントはよかったけど、それ以外のパントで2回ラインドライブを蹴ってしまった。ボールのドロップが低すぎた。毎週必ず失敗パントがあるのが腹立たしい点の1つだ。練習ではとてもよく蹴れているし、先週のワシントンではよかった。それだけに今日のプレーには失望している」と本人。
- WRドナルド・ドライバーはこれで(パッカーズでの)通算出場が167試合となり、元LSロブ・デイヴィスらと並んで球団史上7位タイに。1位QBブレット・ファーヴ(255)、2位QBバート・スター(196)、3位LBレイ・ニチキ(190)、4位FBウィリアム・ヘンダーソン(188)、5位OTフォレスト・グレッグ(187)、6位Sリロイ・バトラー(181)。WRドライバーが来季いっぱいフル出場できれば193試合で3位に浮上する。