グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年9月12日

来季サラリーキャップの見通し

今年はサラリーキャップがないことを活かし、パッカーズはベテラン選手との契約延長を続けている。春にはFSコリンズ、DEピケット、LTクリフトン、RTタウシャー、そして夏に入ってWRドライバーとCBウッドソン。来季のサラリーキャップ復活に備えて今年支払うボーナスを多くしておけば、来年以降のキャップヒットを押さえつつ、高齢のベテランを(実力が落ちなければ)難なくキープできる。この大盤振る舞いにより、今年のサラリー支払総額はNFL1位との一部報道もある。

そうした工夫のおかげで、2011年パッカーズの想定サラリーキャップ額はPress-Gazette紙によると$111ミリオン。2009年のNFLサラリーキャップは$128ミリオンだった。年10ミリオンずつ増えたとすれば来年は$148ミリオン、その半分の伸びだとしても$138ミリオンなので、来季はたっぷり余裕が持てることになる。(パッカーズの$111ミリオンにはILBホークの$10ミリオンが含まれていて、解雇か契約見直しになるはずなので、実際はもっと少ない)

本来ならば大盤振る舞いはこうしたベテラン中心でなく、(ルーキー契約の切れる)27歳前後の中堅に使いたいところ。そうならないのはおそらく、2006年2007年ドラフト組(WRジェニングスは契約延長済み)がイマイチだったので、高額契約したい選手が見当たらないからではないか。

来春FA予定の選手は、DEジェンキンズ、CBウィリアムズ、SSビグビー、LGカレッジ、Cスピッツ、WRジョーンズ、RBジャクソン、FBホール、FBクーン、Kクロスビー、ILBビショップ、Sペプラーと人数は多い。おそらく、次に契約延長するならばCBウィリアムズかDEジェンキンズあたり。それ以外のLGカレッジたちは今年の働き次第だろう。彼らよりも今年3年目のTEフィンリーやRGシットンの方を優先するかもしれない。

再契約したFSコリンズ、DEピケット、LTクリフトン、RTタウシャーたちに3月に支払った総額$36.22ミリオンは、すでに3月末終了の2009会計年度の支出に含まれている。NFLで唯一公開されるパッカーズの会計は労使交渉の上で注目されるだけに、オーナー側の主張を裏付けるためこうして黒字幅を圧迫したという、うがった見方もある。

カテゴリ : Contract/Personnel