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Packers 24 - 27 Browns
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年8月15日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Browns (1-0) |
14 |
7 |
0 |
6 |
27 |
Packers (0-1) |
7 |
7 |
7 |
3 |
24 |
天気は晴れ、気温は28℃。序盤にファンブルロストなどで失点を重ねたパッカーズは、QBロジャースの活躍で同点に追いついて後半へ。第4Qにはいったんリードするが、2ミニッツに入ったところでKドーソンが58ydsの同点FGを成功させ、最後は終了と同時に46ydsFGが決まってしまいサヨナラ負け。
さいわい主力組に目立ったケガ人はなかった。ブライアン・ブラガはLGとLTを両方プレーし、安定したプレー内容。2巡指名のDEマイク・ニールも光るものを見せた。3番手を争RBうポーターとRBランプキンも悪くない働きだった。スペシャルチームはCBサム・シールズがファンブルロストを犯すなどリターナー陣が散々の内容で、カバレッジミスや反則も目立った。
第1Q
ブラウンズは先発QBデロームが次々とパスを通し、4thダウン1のギャンブルもノーバック隊形からWRマッサクワにパス成功。最後はRBハリソンが4ydsTDラン。パッカーズがいきなりRBグラントのファンブルでボールを失うと、ブラウンズは2番手QBウォレスが左に逃げながらエンドゾーン左奥のWRロビスキーに13ydsTDパスを通すスーパープレーを決め、あっという間に14点差に。
QBロジャースはTEフィンリーへのパス2回とWRジョーンズへの13ydsパスなどで得点圏に進み、最後はWRジェニングスへ25ydsTDパス成功。ディフェンスはOLBポピンガの好パス守備で3&アウト。QBロジャースからFBホールへの14ydsパス、WRジェニングスへの見事な34ydsパスでレッドゾーンへ。
第2Q
RBジャクソンへの11ydsスクリーンパスでゴール前に迫り、FBクーンの2ydsTDランで同点。QBウォレス率いるブラウンズはWRロビスキーへの13yds、FBヒリスへの26ydsスクリーンパスなどでレッドゾーンに進み、TEワトソンに20ydsTDパス成功。QBロジャース最後のシリーズはWRドライバーへのパスで1stダウンを取ってパント。
ブラウンズは新人QBコルト・マッコイ、パッカーズは2番手のQBフリンが登場(OL陣も2ndチーム)するが、どちらも3&アウト。ブラウンズはQBスクランブルで1stダウンを取った後パントとなるが、リターナーのCBシールズがファンブルロスト。自陣でのピンチに、CBアンダーウッドがエンドゾーンへのパスをインターセプト。GB攻撃は残り28秒で得点圏に進めず、ヘイルメリーもエンドゾーンに届かずインターセプト。
第3Q
パッカーズはRBポーターの8ydsランやWRジョーンズへの22ydsパスのあと、エンドゾーンでパスインターフェアをもらい、RBランプキンが1ydsの同点TDラン。ブラウンズはまたもQBスクランブルで1stダウンを取るがそこまで。パッカーズは自陣1ydsからRBランプキンのランなどで2回1stダウンを取ってパント。直後のプレーでSマーティンがインターセプト。
第4Q
パッカーズはRBランプキンの12ydsランが出るが、ファンブルと反則とサックでFG圏内から出てしまう。ブラウンズは4番手QBラトリフが出場するが3&アウト。パッカーズは3番手QBハレルが登場、RBポーターのラン中心に時間を使い、33ydsFG成功で勝ち越し。ブラウンズはRBデイヴィスのランで1stダウンを取ってパント。
パッカーズはホールディングが響いて3&アウト。ブラウンズは2ミニッツ明けにTEアレックス・スミスへの23ydsパスでGB陣に入り、4thダウンはギャンブルせず、Kドーソンがなんと58ydsFGを成功させて同点。残り1分22秒、QBハレルは得点圏に進めず3&アウトに終わり、スペシャルチームのミスと反則で、残りちょうど1分、CLE陣46からブラウンズの攻撃。QBラトリフはギャンブルも成功させてGB陣に進み、WRアレンへの12ydsパスで残り02秒。終了と同時にKドーソンが46ydsFGを成功。
- ケガ人は以下のとおり。
- RBライアン・グラントは頭を打って退場。その後もサイドラインで歩き回っているので大丈夫そう。(脳震盪なら次は欠場かもしれないが)
- TEトム・クラブトリーが手を負傷して退場。ロッカールームでのX線検査でははっきりせず、明日の詳しい検査待ち。
- アクティブ登録から外れたのは、RBスタークス(ハムストリング)、C/Gスピッツ(ふくらはぎ)、OLBマシューズ(ハムストリング)、ILBアレックス・ジョセフ、CBハリス(ヒザ)、SSビグビー(足首)、Sブラックモン(ヒザ)。
- 先発QBロジャースは4シリーズ出場(最初はいきなりファンブルロストなので実質3シリーズ)。2番手QBフリンは第2Q半ばから第4Q最初まで。3番手QBハレルは残り第4Qいっぱい。
- QBアーロン・ロジャースはパス成功12/13、159yds、1TD、0INTでレーティング143.3と完璧な内容(ハイライトビデオ)。基本的に短いドロップバック中心で球離れが早く、ブリッツへの反応も見事だった。WRジェニングスへの25ydsTDパスは、CBブリッツを見てWRジェニングス対セーフティのマッチアップを突いたもの。
- QBマット・フリンは9/15、69yds、0TD、1INTでレーティング43.5。インターセプトは第2Q末のヘイルメリーなので仕方がない。ハードヒットされてわき腹を痛めながらも、恐れずポケットに留まってガッツあふれるプレーを見せた。ただコントロールは今ひとつで、2回ほどINT寸前のプレーがあった。スクランブルは1回10yds。
- QBグレアム・ハレルは3/7、13ydsでレーティング50.3。キャンプでの評判どおり、基本的にチェックダウンしか投げられず、たまにダウンフィールドに投げられても球速・コントロールともさっぱり。
- チームラッシングは29回106yds(平均3.7)、2TD。上位2人はほとんど走れなかったが、3番手を争うRBランプキンとRBポーターがよく頑張った。
- 先発RBライアン・グラントは3回6yds(平均2.0)。最初のキャリーでファンブルロストを犯し、次のシリーズ途中で頭を打って退場となった。
- RBブランドン・ジャクソンは3回6yds(平均2.0)。第1Q末にファンブルがあったがロストにはならず。
- RBクイン・ポーターは9回38yds(平均4.2)とまずまずの出来。レシービング1回6yds。
- RBクレッグ・ランプキンも11回42yds(平均3.8)、1TD。レシービング2回5yds。第3Q末にファンブルしたがRTジャコミニがリカバー。
- フルバック陣はそれぞれよい働きがあった。FBコーリー・ホールは14ydsパスキャッチの好プレー、FBジョン・クーンはタックルを2つ跳ね返して見事な2ydsTDラン。FBクイン・ジョンソンは2ndチーム以降にランブロックで大活躍し、彼の破壊力がRBランプキンとRBポーターの活躍に直接結びついた。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスは3回68yds、1TDの大活躍。ドナルド・ドライバーは3回19yds。
- ジョーディ・ネルソンは1回9yds、ジェームズ・ジョーンズは3回46yds。彼らはQBマット・フリン率いる2ndチームではスターター役だった。
- TE陣では、ジャーマイケル・フィンリーが2回30yds、 ドナルド・リーが1回5yds、スペンサー・ヘイヴナーが2回9yds、アンドリュー・クウォレスが2回12yds。
- 1stチームOL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。左ガードはカレッジとブラガが1シリーズごとに交代した。
- 2ndチームOL陣はLTブラガ、LGカレッジ、Cディートリック=スミス、RGラング、RTジャコミニ。後半最初はカレッジが退いてバーバーがLGに入り、さらに次のシリーズでブラガが退いてLTニューハウス。その後バーバーとニューハウスがLGとLTを入れ替わった。
- 左ガード争いについて試合後のマッカーシーHCは、「フィルムを分析してから」
- 被サックはQBマット・フリンの1回のみ。
- トータルオフェンスはパッカーズ340ydsに対してブラウンズが296yds。スペシャルチームでブラウンズが大きく上回る。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが33分14秒。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが3/11の27%と今ひとつ。ブラウンズは5/14の36%。
- オフェンスの犯したターンオーバーは2つで、どちらもファンブルロスト。
- RBライアン・グラントが今夏最初のキャリーでファンブルロスト。
- パントリターナーのCBサム・シールズが前進しながらフェアキャッチしようとしてマフ。相手に押さえられてしまった。CBシールズは他にもキックオフリターンでキャッチミスしており、もうリターナーのチャンスはもらえないかもしれない。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つで、どちらもQBコルト・マッコイのインターセプト。
- CBブランドン・アンダーウッドはエンドゾーンでのごっつぁんインターセプト。セーフティと2人で完全にカバーしているところに投げたQBの判断ミスで、しかもかなりのアンダースローのため、振り向いたアンダーウッドの真正面。CBシールズのミスで招いたピンチがこのプレーで救われた。
- Sデリック・マーティンのインターセプトは、左OLBフランク・ゾンボがブルラッシュで相手RTを押し込み、QBマッコイの手がRTのヘルメットをヒットしてしまい、パスが弱くなった。
- パス守備は相手QB4人合わせて
22/40、214yds、2TD、2INTのレーティング66.0。控えディフェンス組の方がよかった。
- 先発QBジェイク・デロームは1シリーズだけプレーして、6/7、66ydsのレーティング106.0。
- 2番手QBセネカ・ウォレスは4/8、72yds、2TDのレーティング120.8と活躍。TEベン・ワトソンへの20ydsTDは、カバーしていたILBホークがワンフェイクで完全に抜かれたところへの完璧なパスだった。
- 3番手の新人QBコルト・マッコイは5/10、25yds、2INTのレーティング16.7。しかも負傷退場。スクランブルでは13ydsと12yds走ってどちらも1stダウンを獲得している。
- 4番手QBブレット・ラトリフは7/15、51ydsのレーティング55.1。それでもこちらのQBハレルよりはずっとマシで、ここが勝敗を分けた。
- ラン守備は22回85yds(平均3.9)、1TD。ブラウンズは昨季ラン攻撃NFL8位だったことを考えればまずまずか。
- 先発OLBは右サイドにブラッド・ジョーンズ、左サイドにブレイディ・ポピンガ。それにブランドン・チラーを加えた3人でローテーションし、とくにチラーはほとんど最後まで出ていた。LB不足のための措置で、本人は不満を押し殺しているだろう、と地元メディアは同情的。
- パッカーズ守備のサックはOLBブレイディ・ポピンガの1回(3yds)だけで、OLB陣のパスラッシュは今ひとつ。
- 予告されていたとおり、TEスペンサー・ヘイヴナーは第4QにインサイドLBもプレー。
- 他の1stチームDB陣が退いた後もSSモーガン・バーネットは出場し、第2Q終わり近くまでプレー。ランを2ydsで止める好タックルがあった。
- 反則は6回40ydsとパッカーズにしてはマシな方。スペシャルチームでの反則が目立った。ブラウンズは5回51yds。
- キックオフリターンは5回13.8ydsと不振。RBジャクソンが1回18yds、CBシールズが1回13yds、もう1回はキャッチミスして拾い直してヒザをつきタッチバック。RBポーターが1回22yds。最後はCBパット・リーがこちらもキャッチミスし、拾って走って16yds。
- パントリターンははさらに悪く、平均わずか0.8yds。CBサム・シールズが2回平均0.5yds。2回目はファンブルロストの失態だった。RBクイン・ポーターが1回4yds。あとはダウン2回、アウトオブバウンズ1回。
- パントはPクリス・ブライアンが3回平均47.3yds(最長57)、ネット平均41.3yds。Pティム・マステイも全く同じ3回平均47.3yds(最長56)、ネット35.7yds(56ydsパントが6yds地点に着地したがエンドゾーンに転がってしまい、ネットの数字を悪くした)。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは33ydsを成功したのみ。(問題の)右ハッシュマークから、ホルダーは(上手い方の)Pティム・マステイだった。
- Kクロスビーのキックオフはエンドゾーン5yds以上奥に蹴りこんだのが2回あり(タッチバック1回)、飛距離は十分。
- カバレッジチームは、相手のキックオフリターン4回平均21.5yds(最長34yds)。パントリターンは平均6.6ydsと悪くないが、最長18ydsを許したのはよくない。