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Day 11: 今季初デプスチャート公開
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年8月11日
朝夕の2回練習。朝はノーパッド練習で、ベテラン選手の多くが休養を与えられている。
- ケガ人情報。
- LB不足のためLBモーリス・シンプキンズ Maurice Simpkins と契約し、CBジョシュ・ベル(足)をインジャリーリザーブに入れた。LBシンプキンズはコースタル・カロライナ大出身、インドアフットボールリーグのグリーンベイ・ブリザードで大活躍してシーズンを終えたばかり。
- OLBシリル・オビオザーがふくらはぎを痛めて退場。LTクリフトンが途中退場したので心配されたが、体調を崩した(ウィルス性)だけとのこと。
- OLBブレイディ・ポピンガは脳震盪テストに合格して練習復帰。「彼は普段からちょっとイカレてるので合格は簡単だろう」という声多し。
- 今季初めてのデプスチャートが公式サイトに公開された。暫定もいいところなのであまり深読みしても無意味だが、コーチ陣がどう見ているかの参考にはなる。ケガで参加できていないPUP組は一番後ろとなっている。
- ブライアン・ブラガはLTとLGの両方の2番手。ジェイソン・スピッツはセンターの控えだけで、ガードにはリストされていない。T.J.ラングは右ガードの控えだけ。マーシャル・ニューハウスは左タックル(3番手)だけ。
- RB陣の序列は3番手クレッグ・ランプキン、4番手クイン・ポーター(ドラフト外)、5番手ジェームズ・スタークス(6巡指名)。
- FB陣の序列はコーリー・ホール、ジョン・クーン、クイン・ジョンソンの順。
- TE陣は3番手ヘイヴナー、4番手トム・クラブトリー(ドラフト外)、5番手アンドリュー・クウォレス(5巡指名)。
- ブランドン・チラーが先発OLBとリストされ、OLBブラッド・ジョーンズはその控え。チラーはもはやインサイドに名前がなく、デズモンド・ビショップが両インサイドの2番手を兼ねている。
- リターナーは両方ともSウィル・ブラックモンが1番手。パントリターナーの2番手はCBトラモン・ウィリアムズ、キックオフリターナーの2番手はRBブランドン・ジャクソン。CBサム・シールズが両方の3番手となっている。
- いったいどういうミスなのか、パンターが表示されていない。
- 毎週水曜を休日としていることについてマイク・マッカーシーHC。「このフォーマットを3年続けているが、キャンプのこの時期になるとチームは完全に疲れ切っている。水曜をオフにすることを含めたこのスケジュールは、疲れによる負傷をできる限り減らすためのものだ」
- LTクリフトン不在でもブライアン・ブラガが(左タックルでなく)2ndチームの左ガードを続けたことが注目される。当面はLG修業に専念させる方針か。
- 左ガード争いに加えてもらえなかったC/Gジェイソン・スピッツ。ガードとしてのスケールの小ささ、それに腰痛再発のリスクも考え、便利な控えとして置いておく方が得策、と判断されたのではないか。
- マッカーシーHCは練習後にC/Gスピッツを呼び寄せて話し合いをしていた。「彼は先発争いのできる選手であり、インサイド3ポジションの控えがこなせる選手でもある。彼がフルタイムでプレーしていた時期の調子に戻すことが一番重要だと私は考えている。オフシーズンを全休していたことを忘れてはならない」
- ベテラン両タックル不在の1stチームOL陣は、LTバーバー、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTジャコミニ。2ndチームはLTニューハウス、LGブラガ、Cニック・マクドナルド、RGディートリック=スミス、RTラング。 T.J.ラングがまだブレノ・ジャコミニの後塵を拝しているのは、キャンプ前の予想からすると意外なところだ。
- ディフェンスをだます系のプレーをおこなう"screens and deceptions"の時間が毎日設けられ、スクリーンパスやさまざまなトリックプレーを練習する。この日はリバースでボールを受け取ったWRジェニングスがヘロヘロのパスを投げ、SSバーネットが簡単にインターセプト。「このプレーは秘密のままにしておいた方がいい」と記者たち。(先日はWRネルソンがTDパスを通した)
- ゴールラインオフェンスでFBクイン・ジョンソンがボールキャリーしてTDランを決める場面があった。
- 2ポイントコンバージョン練習では、3回トライしたQBロジャースがすべてパス成功。TEリーとTEヘイヴナーにはTDパスが決まったが、WRネルソンへのパス成功はエンドゾーン少し手前だった。
- 7巡ルーキーのDE C.J.ウィルソンはここまで目立たなかったが、この日の1on1ドリルでは進歩を見せた。RTタウシャーに敗れたあと、LGブラガを抜き去り(ブラガ2日間のガード経験で最悪のプレー)、G/Cディートリック=スミスをブルラッシュで押し込み、最後の2回はドラフト外のCニック・マクドナルドに完勝した。昨年のDEウィンも、キャンプの途中から成長を見せて開幕ロースター入りに成功している。
- そのDEジャリアス・ウィンは、LTバーバーやLTクリス・キャンベルをぶち抜くなど頑張りを見せた。朝の会見でマッカーシーHCが、「彼の出来はまあまあ(OK)」と評したことに発奮したか。外部に向けては褒めるのが当たり前の世界において、"He is OK."と言われるのは酷評に近いからだ。
- OLBブラッド・ジョーンズは最新デプスチャート上では控えだが、ファミリーナイトでもこの日の練習でも力強いパスラッシュを見せており、スターター奪回は近いかもしれない。OLBマシューズ不在のため、慣れた左サイドで1stチームに入っている。
- ILB A.J.ホークはWRネルソンをぴったりカバーしてパスを叩き落とすなど、相変わらず好調。「入団以来最高のキャンプを過ごしている」とマッカーシーHC。
- この日のキックオフリターン練習ではPティム・マステイもキックオフを蹴る機会があった。ケンタッキー大時代にキックオフスペシャリストを兼ねていただけあって、Kクロスビーとほぼ同じ、エンドゾーン奥5ydsに蹴りこんでいた(弱い追い風)。
- OLBクレイ・マシューズが(リハビリ組なので)フィールドを去る際、車いすのファンに歩み寄って背中を叩き、声をかけていた。そのファンが大喜びしていたのは言うまでもない。
- 朝のノーパッド練習の様子を映したビデオ映像。ヘルメットなしのジョグ・スルーに続いて、43秒あたりからスペシャルチーム練習が始まり、マイクを使ったスローカムSTコーチの大音声が朝もやのなか響き渡る。その後はRB陣のボールセキュリティ練習(?)に続いて11on11練習。