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Draft Notebook 6: RB James Starks
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年4月30日
6巡24位(全体193位)指名のRBジェームズ・スタークス(バッファロー大)について。
- カナダ国境に接するニューヨーク州ナイアガラフォールズ出身。いうまでもなくナイアガラの滝のすぐそばで、バッファロー市の北約20kmあたりにある。
- ナイアガラフォールズ高校ではクォーターバックをプレー。バスケットボールではシューティングガードとして活躍し、同高は当時全米上位ランクされる強豪だった。「フットボールの方に本気だったし、バスケではディビジョンI-AA校からしか誘いがなかった」と本人。
- バスケのチームメイトには従弟のジョニー・フリンがいた。フリンはシラキュース大を経て昨年ドラフト1巡6位指名でミネソタ・ティンバーウルヴズに入団。1年目から全試合に先発出場するなど順調なスタートを切っている。(英語の"cousin"は日本の「いとこ」よりずっと範囲が広いが、この2人の場合は"first cousin"なので本当のいとこ)
- 2008年には2試合欠場しながらカンファレンス3位、同大記録の1333yds(平均4.9yds)、16TDの大活躍。3シーズンで通算3140ydsラッシング(平均4.50yds)、34TD。レシービングでも通算127回898ydsと大きな実績を残している。
- 6フィート2(188cm)はRBとしては大きいが、やや上体が直立した走り方への懸念もある。ヒットが即ダメージにつながりやすく、またボールセキュリティの面でも不利。
- 高校時代QBでしかも上背があるので、ワイルドキャットができるのでは、との見方も。しかし大学では1回パスを投げて5ydsのパスを通しているだけ。また、リターナー経験はない模様だ。
- コンバインではどの種目でも好成績を残した。40yds走と立ち幅跳びと20ydsシャトルはどれもRB中7位、3コーンドリルはRB中5位。
- マイク・マッカーシーHC。 「私はサイズのあるランニングバックが好みだ。私自身が彼のフィルムをすべて見たとは言わないが、エドガー(ベネットRBコーチ)はよく調べ、彼を非常に気に入っていた。(元パッカーズの)ターナー・ギルHCとの関係もあって、スタークスの情報ならばかなり集めたと思う。とくにあの順位としては、我々は非常によい指名ができたと感じている」
- RBジェームズ・スタークス本人のコメントから。
- 「左肩関節唇の手術は昨年8月22日。ドクターの復帰許可が下りてからもう4ヶ月経った」
- 「大学1年目にレッドシャツだったので、昨年はもうレッドシャツ適用(あと1年プレーできる)が不可能だった。肩の痛みがひどくて、それでも僕はプレーを続けようとしたけれど、まずしっかり肩を治せとヘッドコーチに説得された」
- 「自分自身としては混合型RBだと思っている。カットバックやフェイクもできるけど、ふだんダウンヒル・ランナー(パワーで縦に突っ込む系)なので、世間は僕の違う面を知らないしね」
- 「大きな影響を受けた人物は僕の牧師。彼は伯父であり、ジョニー・フリン(前述)の父親でもある。彼には多くのことを教わった。神の導きに従えばすべてが収まるべきところに収まる、と。彼の言葉で気持ちを整理し、1つの目標に集中することができた」
- エドガー・ベネットRBコーチの会見から。
- 走る姿勢が高すぎるのでは? 「他の基本技術と同じように、我々が取り組むべき課題なのはたしかだ。彼の大学時代、時おり高くなった。しかしパッドレベルを低く保つのは(新人だけでなく)RB全員がすべきことだ。我々は毎週毎週注意して取り組んでいる」
- リターナーもできる? 「可能性はある。我々はかならず機会を与えて試してみるだろう」
- チェンジオブペース系? 「いや、どのダウンでもプレーできる選手だと我々は見ている。サイズがあり、スピードとパワーがあり、タックルを振り切ることができる。レシーバーとしても優秀でヴァーサタイルだ。心構えも非常にいい。フィジカルな選手だ」
- RBスタークスはバッファロー大フットボール史上わずか9人目のドラフト指名選手。パッカーズでは初めて。2008年6巡指名のOLBトレヴァー・スコット(OAK)は、入団2年で12サックを挙げてスターターに昇格している。
- 背番号は44番。最近ではRBナジェ・ダヴェンポートが着け、ロンバルディ時代末期から70年代にかけてエースRB(優秀なパンターでもあった)を務めたRBドニー・アンダーソンも44番だった。
- 先週までロースター表にRBアーマン・グリーンの名前が(未契約FAを示す星印つきで)載っていたが、ドラフト後には消えている。球団はFA期間に入ると、再契約の可能性の有無によって掲載・非掲載を使い分けることがある。名前が消えたということは再契約がかなり遠のいたのではないか。