過去の記事 |
2010年 >
04月 >
Draft Notebook 5: T/G Marshall Newhouse
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年4月29日
5巡38位(全体169位)指名のT/Gマーシャル・ニューハウスについて。
- テキサス州ダラス出身。
- 大学ではタックル専門でガード経験はない。しかし指名直後からパッカーズ公式サイトではポジションを"T/G"と表示し、ガード兼用で試す意図を示している。
- 「ガード向き」と見る理由として、NFLの左タックルをやるにはサイズ(身長・肩幅・腕の長さ)が物足りないこと、パスプロ技術に不安があることが挙げられている。直線スピードは素晴らしいが横方向のアジリティがいまひとつかもしれない。
- かといってガードをやるには下半身の馬力がまだ物足りない。ずんぐりした上体のわりに脚が細い。スカウトたちの話では「上体に無駄な肉がつきすぎ」との評判もある。
- ワンダーリックテスト32点は優秀。人格面の懸念もまったく聞こえてこない。
- 40yds走などコンバインでの数字が素晴らしく、あまりタフガイタイプでない点でOTアレン・バーバーに似た印象だが、ニューハウスの方がずっと頭がよい。バーバーはドラフト前のワンダーリックテストが11点(その年のOL最低点)で、実際その懸念が的中してしまっている。
- 昨季TCUの強力オフェンス(トータル全米4位・得点3位・ラン5位)に貢献した。
- T/Gマーシャル・ニューハウス本人の会見から。
- 「ポジション的にはとくに好みはない。タックル/ガードのどちらでも、左右どちらサイドでもプレーできる。タックルができるだけの能力を、キャリアを通じて示してきたと思うし、East-West Shrine Gameではガードもできることを示せた」
- TCUはスプレッドオフェンスを多用したため、OTは2ポイントスタンスが多く、その点はプロのスカウトにとって減点材料だった。 「ウチは多彩なオフェンスで、ショットガンばかりやっていたわけじゃない。2ポイントスタンスも多かったけど、3ポイントスタンスも多かったんだ。昨年はだんだんとスプレッドの色彩が強くなっていったのはたしかだけど、3ポイントからのグラウンドゲームもさんざんやった」
- TCUではDEジェリー・ヒューズ(1巡31位でINDへ)相手にずっと練習してきた。 「2人ともフレッシュマンのときからスターターになり、僕らは一緒に成長してきた。彼とは4年間さんざんマッチアップしたし、彼はこれまで対戦した1番か2番のディフェンシブエンドだ。だから実戦に行って(強力DE相手でも)さほどまごつくことはなかった。練習で彼が僕を成長させてくれたし、その逆も言えると思う」
- 副専攻が「芸術」だって? 「大学に入ったときはグラフィックデザイン専攻だったんだけど、その後で広告学に変えなきゃいけなくて、そしたら時間に余裕ができたから。興味はあったけど副専攻で十分かなと」
- ジェームズ・キャンペンOLコーチの会見から。
- 「非常に大きな成果を残してきた選手だ。サイズがあっていろんな数字もよく、とても頭のよい選手だ。ツイストやスタントなど変化への対応もいい。それはフィルムに表れている。人間的にも、とてもしっかりしている」
- 「ガードとタックルの両方をやらせる。結果としてどちらになるかはわからない。体つきはガードっぽく見える」
- 「ランブロッカーとしては、ブライアン(ブラガ)ほど3ポイントスタンスでプレーした経験がない。それでも、彼らのオフェンスの中で相手DEをしっかり押し込むことはできていた」
- テッド・トンプソンGM。 「2人の若いラインマンを加えたことで、オフェンシブラインがよりよくなったと満足できている。彼らはこのチームにとてもよくフィットすると思う。年上の選手たちとどのように渡り合うかが楽しみだ。長く在籍しているベテラン両タックルがいて、ここ数年に入団した若手たちもいる。オフェンシブラインには満足している」
- 背番号は昨年までOLBアーロン・キャンプマンが着けていた74番。ロンバルディ時代の殿堂入りDTヘンリー・ジョーダンの番号でもある。