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Packers - Cardinals Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年1月12日
- マイク・マッカーシーHC。「つらい敗戦だ。個人的にも、これまでで最もつらい敗戦の1つなのは間違いない。試合の序盤は相手の勢いを止めることができなかった。このチームの戦いぶりを心から誇りに思っている。しかしやはり、この負けを受け入れるのは本当につらい。見る方としては素晴らしいゲームだったとは思うが」
- マッカーシーHC。「ディフェンスは(相手攻撃を止めて)フィールドから出ることができなかった。第4Qに止めた(唯一のパント)ときには、これは流れを変えるチャンスだと思ったのだが。アリゾナ側のプレーを称賛しないわけにはいかない。カート・ワーナーは非の打ち所がなかった。こちらとしては、序盤に重ねた失敗を最後まで乗り越えることができなかった」
- QBアーロン・ロジャース。「本当につらい。ロッカールームには(人格的に)しっかりした選手がそろい、今日のゲームを僕らはハードに戦った。チームも僕個人も出だしがすごく悪くて、ウチらしからぬターンオーバーをしてしまったが、そこから盛り返して後半は勢いに乗ることができた。でも残念ながら、勝利に十分ではなかった」
- オーバータイム最初のロングパスをWRジェニングスに通せなかったことについて、QBロジャース。「僕のミスだ。CBクロマティでなくアントレル(Sロール)がついているとわかっていたし、フェイクの後で、できればもうほんの少しだけ時間がほしかった。投げた判断についてはよかったと思う。ただ少しだけ長すぎた」
- 序盤の流れを決定づけた最初のインターセプトについて、QBロジャース。「僕の判断が拙かった。ちょっとミスコミュニケーションがあって、タイトエンド2人が同じルートを走ってしまった。ジャーマイケル(フィンリー)がいなくなったところへドナルド(リー)がカムバックしてくると思ったのだけれど、僕らの呼吸が合わなかった。僕の判断ミスだったのは間違いない」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は最後のファンブルリターンTDのプレー。右にWR3人、左ワイドにTEフィンリーを置き、RBジャクソンもすぐにパスコースへ出て行くプレーで、もともとOL5人のプロテクションに負担のかかるプレーだった。RGシットンがLBダンズビーに押し込まれてQBロジャースの目前に迫り(それで躊躇して投げられなかったか)、右サイドからブリッツに来たCBアダムズを ブロックする選手はいなかった。第2Qには同じブリッツでQBロジャースがなんとかCBアダムズをかわし、TEフィンリーに44ydsパスを通したが、今回はそうは行かなかった。WRドライバーへのカバーはホールディング気味だったが反則にはならず。
- WRグレッグ・ジェニングス。「ああしていれば、こうしていれば、ああなっていれば、こうなっていれば。でも現実は、僕たちのシーズンは終わってしまったってことだ」
- TEフィンリー159ydsとWRジェニングス130ydsでパス攻撃全体の68.4%を占めた。球団のプレーオフ記録更新についてTEジャーマイケル・フィンリーは、「まったく喜ぶ気になれない。家に帰ってリラックスしたときには思い出すかもしれないけど、とにかく勝っていなければ。今季後半のプレーは自信になった。でもこれは前菜のようなものだよ。フルコースのディナーは今後すぐ始まる」
- 途中出場でLTクリフトンの穴を埋めたLT T.J.ラング。「最初だけちょっとナーバスになったけど、落ち着いてプレーすることができた。それまでにウチは相手ディフェンスを少々バテさせていたから、僕の仕事が楽になったという面もあると思う」
- パスラッシュ不振をどうすることもできない流れは、今季2回のQBファーヴとの対戦と似ていた。4メンではプレッシャーがかけられずに3ステップの早いタイミングのパスをポンポンと通され、ブリッツを入れようとするとスナップ前に察知されてうまくいなされてしまう。ゾーンで下がって守れば、ゆっくりとレシーバーがフリーになるのを待たれてしまう。「むこうのゲームプランは素晴らしかった。こちらが(ブリッツで)プレッシャーをかけようとしても、ワーナーがそれを無力化してしまった。解決策を見出すのはとても難しかった」とOLBマシューズ。
- ILB A.J.ホーク。「むこうが先週見せなかったプレーはいくつかあったけれど、そんなの関係ない。こちらは止めなきゃいけなかった。僕らがこれだけ悪かったのに、ウチはオフェンスのおかげで接戦に持ち込むことが出来た。信じられない働きだったよ。今日僕らは彼らを失望させてしまった」
- DEカレン・ジェンキンズ。「むこうはパントを1回蹴っただけ。あちらにとっては驚くべきパフォーマンスだったし、こちらのディフェンスはよくなかった。むこうは全てにおいてよい仕事をした。ヤーデージの最終的な数字は知らないが、僕らを相手に好き放題にボールを進めることができたわけだから。敗因は僕らにある。ディフェンス的には何もできずに終わった。まるで陸上の大会みたいだった(好きなように走られた)」
- ラン守備1位のパッカーズは、ラン攻撃28位のカーディナルスに156ydsラッシング(1回平均6.8)を許した。「ナンバーワンのランディフェンスはあのようなプレーはしないものだ。あんなプレーしかできなければ、(敗退して)家に帰るだけだ。それだけのことだよ」とNT B.J.ラジ。
- 序盤はWRラリー・フィッツジェラルドを封じ込めることができていたが、その後はWRフィッツジェラルドが体格を活かしてCBウッドソンをうまく押しのけてキャッチするプレーが目立った。「フィールドに倒れていては何もできない。簡単にキャッチされて得点される。実際そうなった」とCBウッドソン。
- 第3Q半ば、14点差にしたところでサプライズ・オンサイドキックを蹴ってリカバーに成功。Kクロスビーの転がし方が素晴らしかった。「これは毎試合我々が準備していることだ。完璧だったね」とショーン・スローカムSTコーチ。押さえたCBブランドン・アンダーウッドは、「正直、(規定の10ydsを超えているか)場所はよくわかっていなかった。頭の中でステップ数を数えようとはしたんだけど」
- QBロジャースへのフェイスマスク、DEジェンキンズへのホールディング、WRフィッツジェラルドが何度もCBウッドソンを突き倒して?キャッチしたことなど、こちらに不利な判定が多かったが、選手からは表立った批判はないようだ。「あまりそのことは話したくないね。せっかくのプレーオフ戦の小切手が(リーグからの罰金で)取り上げられてしまうかもしれないし」とDEジェンキンズは苦笑い。CBウッドソンは潔く、「あれが現実だ。誤審だなどと泣きわめくつもりはないよ。反則を取るべきだったか? たぶんそうだろう。でも相手チームも称賛すべきだ。彼らは決めるべきプレーを決めた。それが大事なところだ」
- パッカーズは試合前とオーバータイム前のコイントスに両方勝利。どちらもコールしたのはCBチャールズ・ウッドソンだった。
- スタッツ面ではまさに記録ずくめ。負けたら記録など無意味とはいえ、一応まとめて。
- 両軍合わせて96得点はNFLのプレーオフ記録。これまでの記録は1995年ワイルドカード・プレーオフのイーグルス58点・ライオンズ37点。両軍合わせて13タッチダウン、1stダウン62回もNFLのプレーオフ記録。
- 両軍合わせて1024ydsはNFLのプレーオフ史上2位。パス788yds、パス成功57回も史上2位。
- 45得点、51失点のどちらもパッカーズの球団プレーオフ記録。
- QBロジャースのパス422ydsは球団のプレーオフ記録。
- NFLのプレーオフ史上、試合後半(オーバータイム含む)に300yds以上を投げたQBはロジャースが初めて。プレーオフで400yds&4TDを記録したQBはロジャースを含めて6人。そのうち試合に勝ったのは1984年のダン・マリーノ(MIA)と2004年のペイトン・マニング(IND)だけ。1981年のドン・ストック(MIA)、1989年のジム・ケリー(BUF)、1999年のジェフ・ジョージ(MIN)はいずれも敗退している。
- TEフィンリーの159ydsレセプションは球団のプレーオフ記録。これまでの記録は1982年(やはりカーディナルス戦)でWRジョン・ジェファーソンが記録した148ydsだった。タイトエンドがプレーオフで159ydsパスキャッチしたのは、1981年にチャージャーズのケレン・ウィンズロウ(父)が13回166ydsを記録して以来、NFL史上2位。
- OLBクレイ・マシューズはこの試合でサック、ファンブルフォース、ファンブルリカバーを挙げた。新人選手がこの3つを同一ゲームで記録したのは、NFLのプレーオフ史上初。