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Packers 45 - 51 Cardinals
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年1月11日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
OT |
Total |
Packers |
0 |
10 |
14 |
21 |
0 |
45 |
Cardinals |
17 |
7 |
14 |
7 |
6 |
51 |
最終週と同じ顔合わせのワイルドカード・プレーオフ。パッカーズはターンオーバーから序盤に大量失点し、ディフェンスはラン・パスともズタズタでいつまでたっても立ち直れない。QBロジャース率いるパス攻撃が後半に5TDを重ねてついに追いつくが、延長戦でサック&ファンブルロストを犯して万事休す。カーディナルスは来週土曜(日本時間日曜朝)のディビジョナル・プレーオフで、第1シードのセインツと対戦する。
試合は序盤からパッカーズオフェンスがターンオーバーを連発し、第1Qだけで17点を奪われる一方的な展開に。第2Qにはそれなりにリズムをつかむが、それでも14点差。後半になってもディフェンスはパントを蹴らせることさえできないが、オフェンスはオンサイドキックを含めて5シリーズ全部でタッチダウンを挙げる猛攻を続け、残り2分を切ったところでついに同点。最後のカーディナルスは短いFGを失敗してオーバータイムへ。コイントスに勝ったパッカーズだが、サックされてファンブルロスト、そのままエンドゾーンまで運ばれ、あっけない幕切れとなった。
パッカーズは主力全員が出場し、カーディナルスはWRアンクワン・ボルディンが欠場。第3QにはSSアタリ・ビグビー(ハムストリング)が退場し、第4QにはLTチャド・クリフトン(足首)が退場し、それぞれ若手選手が代役を務めている。
第1Q
- いきなり最初のパスを叩き落とされ、CBドミニク・ロジャース=クロマティがインターセプト。
- GB陣40から。3rdダウン8からWRアーバンへの13ydsパス、RBウェルズの14ydsラン、イリーガルフォーメーション、WRブレストンへの11ydsパスなどでゴール前1ydsに迫り、最後はRBハイタワーが1ydsの先制TDラン。
- RBグラントの10ydsランのあと、パスキャッチしたWRドライバーがファンブルロスト。
- GB陣22から。RBウェルズの7ydsランのあと、WRドゥセットへ15ydsTDパス成功。
- 反則でGB陣8から。RBグラントのノーゲイン、RBグラントへの9ydsパス、オフサイドで1stダウン。TEヘイヴナーへの5ydsパスなどで3rdダウン5、サックされてパント。
- ARI陣41から。OLBマシューズがサックしてファンブルさせるがARIが押さえ、WRフィッツジェラルドへの15ydsパスで1stダウン。TEパトリックへの22ydsパス、WRブレストンへの18ydsパスで一気にGB陣9へ。しかしRBウェルズの5ydsロスが響いてTDならず、23ydsFG成功で3点追加。
- GB陣37から。パス投げ捨てとRBグラントの1ydsランで第2Qへ。
第2Q
- WRジェニングスへの27ydsパスでARI陣35へ。しかしサック(3yds)などで後が続かず、54ydsFGも失敗に終わる。
- ARI陣44から。RBハイタワーへの5ydsパス、WRブレストンのエンドアラウンドが28ydsゲインして一気にFG圏内へ。しかしパスキャッチしたWRフィッツジェラルドからCBウッドソンがボールを叩き落とし、OLBマシューズが拾ってGB陣48までリターン。
- RBグラントの10ydsラン、ホースカラータックル、RBグラントの20ydsランでARI陣7へ。RBグリーンのノーゲイン、サックで3rdダウン11、パスインターフェアでARI陣1へ。最後はQBロジャースのスニークでタッチダウン。
- RBウェルズの9ydsラン、WRブレストンへの11ydsパス、RBハイタワーの2ydsラン、RBウェルズの9ydsラン、5ydsラン、RBスティーヴンス=ハウリングのydsランとフェイスマスクでGB陣12へ。RBウェルズの3ydsロスのあと、WRドゥセットへのショートパスが15ydsのタッチダウンに。
- 残り2分08秒、GB陣25から。WRジェニングスへの5ydsパス(2ミニッツ)、WRジョーンズ落球、TEフィンリーへの44ydsパス、16ydsパスで一気にARI陣10へ。3rdダウン4、QBスクランブルとホースカラータックルで1stダウンをもらうが、04秒しか残らず、20ydsFG成功で14点差に。
第3Q
- RBハイタワーの7ydsラン、WRドゥセットへの7ydsパス、RBウェルズの4ydsラン、RBスティーヴンス=ハウリングへの12ydsパス、RBハイタワーの9ydsラン、パスインターフェアでGB陣へ。WRフィッツジェラルドへのパスが33ydsのタッチダウンに。
- 連続パス失敗のあと、TEフィンリーへの18ydsパスで1stダウン。パスインターフェア9yds、WRドライバーへの13ydsパス、WRジェニングスへの35ydsパスで一気にゴール前3ydsへ。3yds下がって3rdダウン、WRジェニングスのスーパーキャッチでタッチダウン。
- サプライズ・オンサイドキック成功でパッカーズボールに。RBグラントへの9ydsパス、TEヘイヴナー落球で4thダウン1、RBグリーンの4ydsランでギャンブル成功。TEフィンリーへの43ydsパス(WRドライバーのホールディング)でARI陣21へ。RBグラントのラン2回でさらに1stダウン。最後はWRネルソンに10ydsTDパス成功。
- WRドゥセットへの15ydsパスのあと、RBウェルズの42ydsランで一気にレッドゾーンへ。WRフィッツジェラルドに11ydsTDパス成功。
- WRジェニングスへの9ydsパス、RBグラントの5ydsラン、WRジェニングスへの20ydsパスでARI陣へ。WRドライバーへの10ydsパス、RBグリーンの1ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBジャクソンの4ydsラン、パス失敗で4thダウン5、WRジョーンズへのショートパスが30ydsのタッチダウンに。再び7点差。
- WRブレストンへの18ydsパス、ラン2回で3rdダウン6、ロングパスは通らず、今日初めてのパント。
- GB陣33から、TEフィンリーへの38ydsパスで一気にARI陣29へ(LTクリフトン負傷)。WRドライバーへの28ydsパスでゴール前1ydsに迫り、最後はFBクーンが1ydsTDラン成功。ついに同点。
- WRフィッツジェラルドへの6ydsパス、RBハイタワーへの7ydsパスで1stダウン。RBウェルズの2ydsラン、RBハイタワーへの9ydsパスでさらに1stダウン。RBハイタワーの2ydsロス、TEパトリックへの11ydsパス、RBウェルズの1ydsランでさらに1stダウン。WRブレストンへの26ydsパスが通ってレッドゾーンへ。最後はWRブレストンに17ydsTDパスが通り、再び7点リード。
- GB陣29から、WRジョーンズへの5ydsパス、ホールディング(ARI)で1stダウン。QBロジャースの13ydsスクランブル、WRジェニングスへの22ydsパスでARI陣25へ(GBタイムアウト#1)。RBグラントの5ydsラン、TEフィンリーへの9ydsパスで1stダウンを取って2ミニッツ。TEヘイヴナーに11ydsTDパスが通ってまたも同点。
- 残り1分46秒、ARI陣21から。TEパトリックへの10ydsパス、WRブレストンへの24ydsパス、WRフィッツジェラルドへの15ydsパスでFG圏内へ。RBスティーヴンス=ハウリングへの3ydsパス(ARIタイムアウト#2)、WRドゥセットへの16ydsパスが通ってGB陣16へ。残り14秒で最後のタイムアウト。34ydsFGは左に逸れて失敗。
- 残り09秒、ニーダウンでオーバータイムへ。
オーバータイム
- コイントスに勝ったパッカーズの攻撃。ロングパス失敗、ホールディング(GB)、WRジョーンズへの15ydsパスで3rdダウン5、サック&ファンブルリカバーされてそのままサヨナラのタッチダウン。
- 先発QBアーロン・ロジャースは28/42、422yds、4TD、1INTでレーティング121.3。
- いきなり最初のプレーでインターセプトを犯したのが痛かったが、後半の投げっぷりはものすごく、WRジェニングスとTEフィンリーが好プレーを連発してオフェンスを支えた。前半は9/14の104yds、1INT。後半(と延長)は19/28、318yds、4TD。
- 前半は被サック4回、後半は1回もサックされなかったが、延長戦で痛恨のサック&ファンブルロスト。
- ラッシングは3回13yds。うち1回はスニークによるタッチダウン。
- チームラッシングは20回90yds(平均4.5)とまずまず。なにしろディフェンスが失点する勢いがひどすぎて、中盤はろくにランプレーをコールできなかった。
- 先発RBライアン・グラントは11回65yds(平均5.9)、パスキャッチ2回18yds。
- RBブランドン・ジャクソンは2回6yds、パスキャッチ1回-1ydsと実質ブロッキング要員。
- RBアーマン・グリーンは3回5yds。4thダウン1のギャンブル成功があった。
- FBジョン・クーンは久しぶりのラッシングTDを挙げた。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスはスーパーキャッチを連発し、8回130yds、1TDの大活躍。
- WRドナルド・ドライバーは4回43yds。第1Qのファンブルロストが痛かった。
- WRジョーディ・ネルソンは10ydsのTDパスキャッチのみ。
- WRジェームズ・ジョーンズは3回50yds、1TD。第2Q末に超イージーな落球があったが、直後にTEフィンリーへのロングパスが通って助かった。
- TEジャーマイケル・フィンリーは6回159ydsの大活躍で、WRジェニングスとともに後半の追い上げを引っ張った。
- TEドナルド・リーはパスキャッチなし。エンドゾーンでの落球があった。
- TEスペンサー・ヘイヴナーは2回16yds。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。LTクリフトンが第4Qに足首を痛めて退場したあとはT.J.ラングが左タックルに入り、代役を大過なく務めた。
- 被サックは久しぶりに5回。QBロジャースが持ち過ぎるきらいもあった。第3、第4Qはパスプロが立ち直って一度もサックを許さなかったが、延長戦で右からのCBブリッツにやられ、ファンブルロストでシーズンが終わってしまった。
- トータルオフェンスはパッカーズ493ydsに対してカーディナルス531yds。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが29分51秒。
- 3rdダウン成功率は5/11の45%とまずまず。カーディナルスは3/5の60%。成功率自体よりも、57プレーも攻撃されて3rdダウンに5回しか追い込めなかったディフェンスがひどすぎる。
- パッカーズの犯したターンオーバーは、INT1つとファンブルロスト2つ。試合最初のインターセプトは、右に逃げて投げ捨てずに、カバーされているところに投げ込んでしまったQBロジャースのミス。LBダンズビーに叩かれ、CBロジャース=クロマティにキャッチされてしまった。次のシリーズでは、パスキャッチしたWRドライバーがLBダンズビーにボールをうまく掻き出された。延長戦では、右からブリッツしたCBマイケル・アダムズにボールを叩かれ、浮いたボールをLBダンズビーがダイレクトでキャッチしてそのままエンドゾーンへ。
- 奪ったターンオーバーは第2Qのファンブルリカバー1回だけ。WRフィッツジェラルドの手からCBウッドソンが狙いすましてファンブルフォース、ボールをOLBマシューズが手ですくい上げて29ydsのリターン。他にもファンブルリカバーのチャンスが何度もあったが、ボールの転がり方など不運だった。
- パス守備はQBカート・ワーナーを全く止められず、29/33、379yds、5TD、0INTのレーティング154.1の大崩壊。ミドルレンジのパスが面白いように通り、そのうえミスタックルの山を築いた。10月と11月のヴァイキングス戦を下回る、今季最悪のディフェンスだった。
- パスラッシュが不振で、サックは第1Qのわずか1回だけ。OLBマシューズがサックしてボールを叩き落としたものの、ボールは相手OLに押さえられてしまった。
- ラン守備は23回156yds(平均6.8)、1TDとこちらも大不振。ランが止められないために3rdダウンに追い込めない。ブリッツを入れないとすいすいパスを通され、焦ってブリッツを入れるとランとすれ違い、という悪循環だった。
- 反則は8回76ydsと今回も多く、さすがリーグ最多反則チーム。ただ、DEジェンキンズへのホールディングが見逃されて逆にラフィングザパサーを取られたり、QBロジャースへのレイトヒットが見逃されたり、最後のプレーでもフェイスマスクを見落とされたり、不運な判定も多かった。カーディナルスは反則9回56ydsと、こちらも回数は多い。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンが4回平均19.8yds、1ファンブル(幸運にもロストせず)と不振。後半は代わってCBトラモン・ウィリアムズが務めたが、リターン機会は1回29ydsだけだった。
- パントリターンは機会なし。試合を通して1回しかパントを蹴らせることができず、その1回はアウトオブバウンズだった。
- Pジェレミー・カピノスはパント1回47yds。両軍パンターの出番は1回ずつだった。
- Kメイソン・クロスビーは2回蹴って1回成功。第2Q初めに54ydsを狙わせたが、わずかに右に逸れた。第2Q終了間際には20ydsFGを成功。それよりも、数プレー前にもう数秒節約しておいて、タッチダウンを狙いたいところだった。
- 第3Qにはサプライズ・オンサイドキック成功。Kクロスビーが完璧なキックを転がし、CBアンダーウッドがしっかり押さえた。
- カバレッジチームは、相手キックオフリターンを4回平均21.3yds(最長29)とよく頑張った。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2QにDEジョニー・ジョリーがヒザか足首を痛めて退場するが、そのシリーズのうちに復帰。
- 第2Qのキックオフリターンの際にSマット・ジョルダーノがヒザを負傷して退場。これも復帰。
- 第3QにSSアタリ・ビグビーがハムストリングを痛めて退場。代役はSマット・ジョルダーノ。
- 第4QにLTチャド・クリフトンが足首を痛めて退場。T.J.ラングが代役を務めた。
- アクティブ登録から外れたのは、FBジョンソン、WRウィリアムズ、T/Gバーバー、RTジャコミニ、NTトリビオ、DEモンゴメリー、Sマーティン、CBフォード。
- パッカーズがレギュラーシーズン最終戦とワイルドカード・プレーオフを同スタジアムで連戦したのは、1993年シーズンの@デトロイト以来。このときは最終戦で敗れて地区優勝を逃したものの(DETの地区優勝はこの年が最後)、プレーオフで雪辱を果たした。今回と逆の展開。
- 同じ対戦相手とプレシーズン、レギュラーシーズン、プレーオフで3回当たった例は、過去10年間のNFLで4回目。2002年のタイタンズvsレイダーズ、2003年のコルツvsブロンコス、2007年のジャイアンツvsペイトリオッツ(スーパーボウル)。
- 今プレーオフのキャプテンに選ばれた選手6人の記念写真はこちら。左からWRドライバー、QBロジャース、ILBビショップ、Sマーティン、CBウッドソン、FSコリンズ。