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Packers - Ravens Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年12月 9日
- マイク・マッカーシーHC。「たしかに、両軍とも反則は信じられない多さだった。タイトに審判されたゲームを、力がありフィジカルな両チームが戦った、私はそう思う。こうしたゲームになるであろうことは予想していた。フィルムで見て、彼らのプレーぶりには大きな尊敬の念を抱いていた。そして我々もそうしたスタイルで戦いたいと思って臨んだ」
- 上り坂にあるチームだと思うか、という質問にマッカーシーHC。「それが正確なところだと思うね。我々は4連勝している。いくつものケガがあったが、ディフェンスはそれを乗り越えて良い仕事をしている。ゲームに勝っただけでなく、今日我々は一段進歩したように感じる。それが毎週の我々の目標だ。自分たちのフットボールをし、勝利に必要なことは何でもやる。今日のような困難な相手であっても。今日は(ターンオーバーや反則といった)困難を乗り越えて、チームが向上することができた。そのことを非常に誇りに思い、喜んでいる。今後のゲームにもつなげていくことができるだろう」
- レシーバー陣の落球の多さについてWRドナルド・ドライバー。「僕らとしては全てのボールを捕れるつもりでやっている。今日は捕るべきボールが捕れなかったのがいくつもあった。僕らは誰よりも自分たち自身に厳しいし、自分たち自身を見つめて反省する。まず僕自身が反省し、全てはそこからだ」
- 同じくレシーバー陣のミスについてQBロジャース。「こうしたゲームは時々あるものだ。今季はああいった落球は少なく抑えることができてたんだけどね。今日はすごく競った試合になったけど、粗いゲームでもあったと思う。本当にリズムをつかむことが僕らはできなかった」
- 先週まで218キャリー連続でファンブルなしだったRBライアン・グラントだが、第1Qのファンブル判定で危うくストップするところだった。さいわいチャレンジで覆って記録続行。
- オフェンスが勢いをなくしかけた第3Q、TEジャーマイケル・フィンリーがヒザのケガから復帰してくれたのが非常に大きかった。「前回痛めたところに近かったから、自分でもちょっと心配だった。ロッカールームに戻ってスタッフが確認したんだ。それからテーピングが緩んでいたから巻き直した。戻れたのは第3Qも半ばになってからだったけど、復帰してチームの先頭に立とうと思った」
- 第2QのTEフィンリーへの2ydsTDパスは、これまでなかったフォーメーションから生まれたもの。テイルバックの位置にTEフィンリー、フルバックの位置にRBジャクソンがセットし、スナップ前にTEフィンリーが左ワイドにシフト。FSズビコウスキーがTEフィンリーについたため、高さ(15cm)のミスマッチを狙った左奥へのパスが成功。
- プロボウルの常連であるレイヴンズのFSエド・リード欠場はやはり大きく、TEフィンリーの2TDはどちらも代役スターターのFSズビコウスキー相手に決めたもの。
- 第1QにRTマーク・タウシャーは相手のディフレクトしたパスをキャッチし、記念すべきNFL初キャッチとなった(捕ったおかげで3ydsロスしたが)。2005年第16週ベアーズ戦ではちゃんとエリジブルレシーバーとして1ydsTDパスをキャッチしたが、反則のため取り消されている。「あれはつらかったからねえ。ずっと気になってたんだよ」とRTタウシャー。反則したのは誰だった?との質問に、「グレイ・ルーガマー」と即答。
- NTライアン・ピケットは第4QのCBウィリアムズのインターセプトの場面でハムストリングを負傷して退場。本人はケガの具合についてコメントせず。「ウチはこの勝利が必要だった。どのゲームも大切だ。むこうだってもうプレーオフを戦っているような感じだった。クレイ(OLBマシューズ)の活躍について? クレイにはこれぐらい期待してるからね。彼は全くルーキーとは思えないし、素晴らしい働きをしてくれてる」
- OLBクレイ・マシューズ。「新しいシステムを導入して12試合、このところディフェンスがすごく噛み合ってきてる感触がある。チームメイトがどこにいくか理解出来てきているし、互いを信じ、全員がシステムを信じることができている。(トータルディフェンス1位という)チームの位置を僕らはすごく誇りに思っているし、毎週それを続けていきたい」
- OLBマシューズは2サックを追加して今季7サック。OLBブライアン・オラクポ(WAS)と並び、現在ルーキーとしてはNFL1位タイ。球団の新人記録はシーズン8サックで、ヴォニー・ホリデイ(1998年)とDE/OLBティム・ハリス(1986)がそれぞれ記録している。1試合で新人2人がサックを決めたのは球団史上4回目で、前回は1998年11月15日のジャイアンツ戦でDEヴォニー・ホリデイとLBジュード・ワディが記録している。
- ブリッツは比較的少なく、QBフラッコのパス36回のうち4メンラッシュが27回(75%)を占めた。それでもプレッシャーをかけられたのだから上出来だろう。
- ILBブランドン・チラーが手を骨折して以来初めて、SSビグビーの代わりにILBチラーが入る"Big Okie"隊形(5LB)を使う場面があった。
- パッカーズが相手オフェンスを前半100yds以下に抑えたのは今季4回目。前半6シリーズの結末は、ファンブル、インターセプト、パント、パント、パント、ヘイルメリー失敗。
- 反則の多さについてILBニック・バーネット。「反則については、僕らはもっと賢くプレーする必要がある。でもプレーぶりがそのことに影響されてはいけないし、慎重になりすぎてもいけない。ただひたすら頑張り抜くだけだ」
- CBにとって重要なのは"Short Memory"とよく言われる(一般的な意味は「物忘れがひどい」だが、フットボールでは「一発やられても後に引きずらない」という良い意味でよく使われる)。パスインターフェア3回106ydsの後でCBトラモン・ウィリアムズがインターセプトを決めた際も、ESPN放送席は彼の"Short Memory"を称賛した。「ひとつ僕の得意なのは、前のプレーを忘れて次のプレーに進める、ということだ。パスインターフェアばかり取られてみんな苛立ちが募ったけど、ビッグプレーも決めることができた。ちょっとこちらに不利だった判定もあるし、それを乗り越えてプレーを続けるしかないさ」と本人。
- 勝利を大きく引き寄せる自陣エンドゾーンでのインターセプトについて、CBトラモン・ウィリアムズ。「デメトリアス(WRウィリアムズ)が向きを変えて逆方向に行くのが見えた。それから僕はQBフラッコと目が合って、彼がこっちを見ていたから、『こっちに投げるぞ』とわかった。ジャンプ力は自信があるんで、これは捕れると思った」
- パッカーズの反則175ydsは球団史上2位の記録。1位は1945年のボストン・ヤンクス戦で記録した184ydsだが、その試合もちゃんと勝利している。
- 両軍合わせて反則310ydsはNFL史上2位タイ。1位は1951年のブラウンズ(209)対ベアーズ(165)での374yds。
- 第4Q最初の38ydsFG失敗についてマッカーシーHCは、(一度手を滑らせてセットし直した)ホールドのせいなのかKクロスビーの蹴り損ないなのかはっきりしない、としながらも、「我々はああしたフィールドゴールは決めなければならない。スナップを正しくホールドできなかったことも認識している。あれは(14失点の後の)大きなドライブだったのに、得点できずに終わってしまった。もっといい仕事をしなければ」
- 38ydsFG失敗について、ホルダーのQBマット・フリン。「ちょっと捕りそこなってしまった。たぶん僕のせいだ」
- 第1QのRBグラントのファンブル判定のチャレンジの間にDEジョリーとDEジェンキンズは、レイヴンズのWRメイソン、RBライス、FBマクレインらとノンストップのトラッシュトーク合戦に及んだ。チャレンジのタイムアウトじゅう喋りどおしだったらしい。
- 恒例Journal Sentinel紙のパノラマ写真(QuickTime必須)は、試合前の国歌の場面とコイントスの場面。この日はパッカーズとウィスコンシン州軍の共同企画による"Military Appreciation Night"。そのため、グリーンベイ出身の陸軍軍曹が国家を歌っている。20年勤め上げて来年退役するとのこと。コイントスに出ているのはゲームキャプテンのTEフィンリー、ILBバーネット、OLBポピンガ。後ろは巨大な国旗を片付けているところか。