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Packers - Browns Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年10月27日
- ケガ人はTEジャーマイケル・フィンリーとWRブレット・スウェインの2人で、どちらもヒザの捻挫。「詳しいことは検査を待たなければならないが、より悪いのはWRスウェインの方のようだ。選手本人と話したところ、フィンリーは大事には至っていないように思った。それでも2週間ほど休むかもしれない。今日の試合を終えて、それが最大の懸念だ」とマイク・マッカーシーHC。
- 来週のファーヴ&ヴァイキングスとの対戦のことをいつ考え始めたか?という質問に、「たった今」とQBアーロン・ロジャース。「マイク(マッカーシーHC)は僕らをクリーヴランド・ブラウンズに集中させた。技術的には今日がこれまでのベストパフォーマンスだった。僕らは調子を上げてきている。オフェンスもディフェンスもプレーがよくなっていると思うし、11月や12月に向けてプッシュしてる。プレーオフが決まるのはそこだからね」
- 楽な相手に2連勝しただけなのでは、という質問にOLBアーロン・キャンプマン。「いいかい、どのチームにもそういうときはある。ミネソタはすでにクリーヴランドとデトロイトに勝っているし、シカゴもデトロイトに勝ってるよね。それになんといっても、僕らには自信というものが必要だ。フットボールには自信がすごく重要だから。いま僕らはすごく高いレベルでプレーできてる。戦力をどのように活かすべきか、かなりつかめてきたところだし、いくつかの工夫が効果を発揮してきてる。来週はもう少しばかり高くランクされてる相手に、この成功を続けたいね」
- NTライアン・ピケット。「今日、ウチのディフェンスは序盤で主導権を奪ったと思う。試合の最初で相手の口にパンチを喰らわせ、そのダメージを長引かせ、ファンをゲームから追い出した。これがディフェンスのやるべき仕事だ」
- 常に率直なCBチャールズ・ウッドソン。「ここ2ゲームは、勝つべき相手に対してしっかり仕事をした、ということだと思う。自分たちがよいチームであることは、僕らは前から知っていた。しかし前回(ヴァイキングス戦)は、フィールドでやり残したことがたくさんあった。能力を出し切ることができなかった。来週こそはすべてを出し切らなければならない。そういう意味で、今はいい気分だ」
- 41回202ydsを稼いだランオフェンスについて、マイク・マッカーシーHC。「このように走れれば、チームにとって大きい。決して無理にそうさせられたわけではない。さいわい、最初のシリーズでラン攻撃を確立できた。私にとって最も重要なランのスタッツはラン回数であって、今日はその目標に到達できた」
- ゲーム最初の11プレーのうち10プレーがラン。とくにラン・ヘビーなゲームプランを作ったわけではないとマッカーシーHC自身は説明している。「どのゲームでも、ランの準備をし、投げる準備もするものだ。ゲームはどちらの方向に進むこともある。毎週の試合展開を当てるほど私は予想がうまくない。だからどちらの方向に進んでもいいように準備する。以前は一方向に偏りすぎたゲームプランを作って失敗したこともあるけどね。ただ今日は、出発点がラン・ザ・ボールだったのは間違いない。そして確立したラン・ゲームを4クォーターを通して続けることができた」
- LGダリン・カレッジ。「ウチはゲーム最初からランで攻めたかった。そしてそれがうまく行けば、それを続けるぞとコーチ・マッカーシーが言った。1stダウンで十分なランを稼げるとオフェンシブラインが証明できたら、それを続けるチャンスをやる、と」
- ぶじ初先発ゲームを終えたLT T.J.ラング。ランブロッキングが非常によく、パスプロテクションもまずまずだった。「かなりうまく行ったと思う。もっとうまくやれたプレーがいくつかあったけど、全体としてはまずまず。今日の僕らのオフェンスは波に乗っていた。最初から調子がよく、そのテンポをゲーム最後まで保つことができた。コンスタントにランを出し、パスプレーでもいくつかビッグプレーが出て、オフェンスが向上した。自分としては、パッド・レベルなど技術的な部分で改善が必要なプレーがいくつかあったけど、ゲームを通してプレーできるのはいい気分だね。また出番が来たらいつでも行けるよう、準備を続けるだけだ」
- Cスコット・ウェルズはCスピッツ(腰)の代役として先発し、難敵NTショーン・ロジャースのコントロールに大きく貢献した。それでもスピッツが回復すればベンチに戻るのだろうか? 「その質問は、実際に決断を下す人たちに聞いてもらわないと。僕はノーコメント。ずっとその方針だ」とCウェルズは答えている。ジョー・フィルビンOCは、「フィルムをみなで分析してみないといけないが、私の第一印象としては、スコットは非常にしっかりやったと思う。(NTロジャース相手に)しっかり正対し、ギャップを素早く割られることのないように、ということに注意させた」
- 先発をウェルズに譲ったジェイソン・スピッツ(腰)は、フィールドゴールチームでだけ出場した模様。彼を欠場させず控えとしてベンチに置いたことについてマッカーシーHCは、「金曜日に精力的なワークアウトを行い、その後の状態もよかったからだ。休ませたのは念のためにすぎない」と説明している。Cスピッツ本人によると、腰を痛めたのはヴァイキングス戦のウォームアップ中。今週はプレー可能だったが、チームの指示で控えに退いた、とのこと。「もうすっかりなんともない」と言っているのは先発争いのために強がっているだけかも。
- WRドナルド・ドライバーの71ydsTDは、相手セーフティブリッツを見たQBロジャースが、ホット・レシーバーのWRドライバーにクイックパスを通したもの。WRドライバーはSブロドニー・プールとCBエリック・ライトの追走を振り切って、71yds先のエンドゾーンへ。
- WRドライバーへの71ydsTDパスについて、QBロジャース。「(パスラッシュの手がかりをつかむため)ロングカウントをしながら、あいつが(ブリッツに)来てくれればいいなと僕は思った。そしたらビッグプレーにできるから。そのとおりになって、僕はクイックに投げ、彼はクイックにボールを見て、あとは 『さすがドライバー』 だった」
- QBロジャースは第1シリーズのQBスニーク失敗の際、押し戻されながらOLBデヴィッド・ボーウェンスにヘルメットをむしり取られて顔にパンチを喰らった。「味方のラインマンが寄ってきて、『誰だ?誰にやられた?』 『オレたちが守るからな』 と言ってくれて、そちらの方がすごく嬉しかったよ。(そうしたまとまりは)チームにとっても大きな意味がある」とQBロジャース。その後はほとんど相手ディフェンスに触れられることさえなく、ゲームを終えることができた。OLBボーウェンスは「悪気はなかった。彼には謝った。だいいちあの時彼はパサーでなくボールキャリアーだったのだから」と弁明しているが、AP通信の記事の中ではこっぴどく叩かれている。
- TEスペンサー・ヘイヴナーはNFL初タッチダウン(高校時代以来)を決めただけでなく、ブロッキングもよかったようだ。本職?のスペシャルチームでも、TD直後のキックオフカバレッジでブロッカー2人を吹き飛ばして好タックルを決めている。「あのタッチダウンは右へのブーツレグで、僕は遅れて出て行くプレーだった。たぶんむこうがブリッツを入れたからだろう、フラットでパスをキャッチしてみると、あまりにオープンなので驚いた。あとはサイドライン沿いをパイロンまで競走だった」
- TEスペンサー・ヘイヴナーについてQBロジャース。「ここ2週間ほど、アフターザキャッチの能力にもっと自信を持て、と彼を励ましていたところだった。彼にはすごいアスレチック能力があるし、チームはそれを知っているから(LBから)オフェンス側に転向させたんだ。これまでプラクティス・スクワッドで必死に頑張って、キャンプでは攻守両方でプレーした。そのスペンサーが成功して、これほど嬉しいことはないよ。ジャーマイケル(TEフィンリー)のヒザの状態がどうなるかわからないが、スペンサーならいい仕事を続けてくれるはずだ」
- 序盤のターニングポイントとなったのが、第1Q末に自陣ゴール前でタッチダウンを許さなかったディフェンス。自陣6ydsでの1stダウン、4ydsランでゴール前2ydsに迫られた。しかし2ndダウンはスナップミスでQBがファンブルして2ydsロス(GBは惜しくもリカバーできず)、3rdダウンはWRファーリーへのパスをILBバーネットがもう少しでインターセプト(腹に当てて捕れず)。このピンチを3点で抑えたあとは、連続31得点で点差は開くばかりとなった。
- 先週は各紙にさんざんなことを書かれたILB A.J.ホークだが、今回はチーム最多の8タックル、うちロスタックル3回の大活躍を見せた。「批判されたからカリカリきてプレーしたかって? 正直そんなことは全くなかった。ゲーム前から気分はよかったし、チーム全体が気分よくゲームに臨んだ。僕は自分の言い分を証明するためにプレーしたわけじゃない、ただ普段の自分のままプレーしただけだ。今日は出番がたくさんあった。ラインバッカーというのは試合によって、大きなプレーを決める立場になることがあるんだよ。今日は好きなように走り回れたゲームだった。フロントラインの連中が相手ブロックを受け止めてくれたおかげだ」
- ブラウンズは背番号66番(ハンク・フレイリー)をエリジブルレシーバーと宣言するプレーが多く、そのヘビーなパッケージに対応するためか、パッカーズ側はラムズ戦で使ったLB5人の"Big Okie"パッケージを使うこともあった。それ以外も、今回はニッケル隊形が少なくベースディフェンスが多かったため、自然とILB A.J.ホークの出番が多くなった。
- 後半途中でOLBクレイ・マシューズが退いてOLBブレイディ・ポピンガがプレーしていた(痛いホールディング反則もあった)のは、OLBマシューズが頭を打ったから。脳震盪ではないが、念のため大事を取ってポピンガに任せることにした、とドム・ケイパースDC。
- ILBブランドン・チラーは第4Q半ばで退場し、代わりにILBデズモンド・ビショップが入った。ヒジをすこし過伸展してしまったが、たいしたことはないと本人。
- 予想に反して、ブラウンズはワイルドキャット隊形をわずか1回しか使わなかった。「むこうは先週のPIT戦のようにワイルドキャットを多用してくると思ってたけどね。たぶんWRジョシュア・クリブスがすこしケガをしている(ヒザ)ことと関係があると思う。今日の彼らはコンサバティブなチームに見えた。ほんとにコンサバティブだった」とSSアタリ・ビグビー。
- サイドラインに出たRBをヒットして、つまらないアンネセサリーラフネスを取られたSSアタリ・ビグビーが反省の弁。「馬鹿な反則をやってしまった。サイドラインまでボールを追っていって、相手からちょっと目を離してぶつかってしまった。むこうが派手に倒れたせいかどうかはわからないが、責任は僕にあると認めるよ。そもそも、相手に当たるところまで近づくべきじゃなかった」
- CBチャールズ・ウッドソンは今季4回目、キャリア40回目のインターセプト。そのうちレイダーズでの8年間で17回、パッカーズ4年目で早くも23回。
- QBデレク・アンダーソンがCBウッドソンにインターセプトされると、スタンドからはQBブレイディ・クイン登場を求める"Bra-dy, Bra-dy"のコールが起こった。クインの契約には今季70%以上のスナップに出場させると2010年・2011年のサラリーが計$10.9ミリオンも跳ね上がってしまうエスカレーター条項があるので(給料が高すぎるとトレードの買い手もつきにくい)、大スランプのQBアンダーソンを使い続けているのだろう、というのがもっぱらのもっぱらの評判。(記事1・記事2)
- WRジョシュア・クリブスのビッグリターンを許さなかったスペシャルチームについて、Kメイソン・クロスビー。「今季のブラウンズを見ると、なんといっても彼がビッグプレー・ガイだ。大きな仕事を何度もやってる。彼を封じ込めるのが非常に重要なテーマであり、僕らはその点でチームに迷惑をかけずにすんだ。キックオフを2回アウトオブバウンズにしてしまったのは残念だけど、(40ydsからの相手攻撃で)ディフェンスがすごく頑張ってくれた」
- 相手パントのシチュエーションで12メンの反則を犯したのは、WRスウェインの負傷でスペシャルチームが混乱した影響が出た、とマッカーシーHC。「これはコーチのミスで、私の責任だ。ケガ人が出て交代を行うところで、コミュニケーションが正確でなかった」
- WRブレット・スウェインが退場してスペシャルチームが手薄になったため、珍しくFSニック・コリンズがスペシャルチーマーとして投入された。