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Packers 31 - 3 Browns
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年10月26日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Browns (1-6) |
0 |
3 |
0 |
0 |
3 |
Packers (4-2) |
0 |
21 |
3 |
7 |
31 |
気温10℃で天気は晴れ、やや空席の目立つブラウンズ・スタジアム。第1Qこそ敵陣で攻めきれず3点を失ったパッカーズだが、その後はすべてにおいて一方的な展開。オフェンス、ディフェンス、ターンオーバーバトルすべてで圧倒し、心配だったWRジョシュア・クリブスにも一発を許さず。トータルオフェンス460yds対139ydsという数字通りの圧勝を収めた。
なによりめでたいのは、被サックが今季初めてゼロだったこと。ラン守備不調のブラウンズに対して序盤からラン回数を多くし、それが相手パスラッシュをさらに鈍らせる好循環を生んだ。クイックパス中心、しかも試投数わずか20回のパスオフェンスだが、TEヘイヴナーとWRドライバーがランアフターキャッチでロングTDを決め、スタッツ的にも素晴らしいゲームになった。
心配なのはTEジャーマイケル・フィンリーが第1Qにヒザを痛めて退場したこと。WRブレット・スウェインもヒザを捻挫している。
第1Q
- キックオフがアウトオブバウンズでCLE陣40からの攻撃だが、オフェンスのパスインターフェアが響いて3&アウト。
- RBグラントのラン2回とRBジャクソンの3ydsドローで1stダウン。さらにRBグラントの9ydsラン、TEフィンリーへの16ydsパスでフィールド中央へ。RBジャクソンの6ydsラン、RBグラントの4ydsラン、RBグラントのラン2回、RBジャクソンの再びドローで1yds足りずギャンブル。QBロジャースのスニークは失敗に終わる。
- CLE陣32からの攻撃。TEゲインズへの9ydsパス、QBスニークで初1stダウン。WRマッサクワへの20ydsパスとフェイスマスクで一気にGB陣21へ。WRファーリーへの5ydsパス、FBヴィッカースへの10ydsパスでゴール前6ydsへ。RBジャマール・ルイスの4ydsランのあと、QBファンブル(エクスチェンジミス)で2ydsロスし、3rdダウンでTDパスは通らず。
第2Q
- 23ydsFG成功でブラウンズが3点先制。
- 3rdダウン6からWRドライバーへの13ydsで1stダウン。WRジェニングスへの6ydsパス、RBグラントの3ydsランで3rdダウン1、TEヘイヴナーへのパスが45ydsのタッチダウンに。
- 3rdダウン5でパスが通らずパントとなるが、なんと12メンの反則で1stダウンに。しかしフォルススタートなどで3rdダウン15、ドローが止まってけっきょくパント。
- RBグラントの6yds、ホールディング(GB)、TEリーへの19ydsパスで1stダウン。WRドライバーへのクイックスパスが71ydsのタッチダウンに。
- 3rdダウン8からイリーガルコンタクトで1stダウン。ランが止まって3rdダウン9、CBウッドソンがインターセプトしてCLE陣15へ。
- QBスクランブルで3yds、RBグラントの9ydsランでゴール前3ydsへ。3rdダウンでのパスインターフェア(CLE)で1stダウン。ランが2回止まってまたも3rdダウン。2ミニッツ明け、最後はRBグラントが押し込んでタッチダウン。
- 残り1分46秒、WRクリブスの好リターンでCLE陣43から。RBハリソンへの9ydsスクリーンパス、TEエスタンディアへの5ydsパスでGB陣へ。しかしパス失敗とサック(OLBキャンプマン)で残り02秒、ヘイルメリーは通らずハーフタイム。
第3Q
- RBグラントの7ydsラン、WRジェニングスへの8ydsパスとCLE連続反則(アンネセサリーラフネスとトリッピング)で一気にCLE陣へ。WRジェニングスへの8ydsパスとRBグラントの9ydsランでFG圏内へ。しかしオフェンスのパスインターフェアが響き、55ydsFGは失敗に終わる。
- RBルイスのラン2回で3rdダウン2。パスキャッチしたWRクリブスがファンブルしてILBチラーがリカバー。
- GB陣48のチャンス、RBグラントの15yds、5yds、6ydsランでFG圏内へ。RBジャクソンの2ydsラン、TEリーへの16ydsパスでゴール前8ydsへ。しかし3rdダウンのRBグラントへのパスは1yds及ばず、18ydsFG成功で3点追加。
- オフサイド、RBルイスの11ydsランで1stダウン。3rdダウン10はホールディング(GB)でさらに1stダウンを取り、RBハリソンへの6ydsパスとアンネセサリーラフネス(SSビグビー)でGB陣へ。RBルイスの16ydsラン、TEゲインズへの21ydsパスでゴール前1ydsに迫って最終Qへ。
第4Q
- 3rdダウンはドロー不発、4thダウンはパスが通らずギャンブル失敗。
- GB陣1ydsからの攻撃だが、いきなりWRジェニングスに18ydsパス成功。RBグラントの3ydsラン、TEヘイヴナーへの8ydsパスでさらに1stダウン。QBロジャースの19ydsスクランブルでCLE陣へ。RBグラントの37ydsでゴール前5ydsに迫り、最後はWRジョーンズに5ydsTDパス成功。
- キックオフがアウトオブバウンズでまたもCLE陣40からの攻撃だが、プレッシャーが効いて3&アウト。
- パッカーズはQBロジャースを下げ、QBマット・フリン登場。ランが止まって3&アウト。
- GB陣45からのチャンスも、3rdダウンでサック(DEジェンキンズ)が出てパント。
- RBグラントの8ydsラン、3ydsラン、WRジェニングスへの12ydsパスで連続1stダウン。RBジャクソンのラン2回でさらに1stダウン。RBジャクソンのラン3回で時間を使ってパント。
- 残り28秒、ブラウンズはラン1回で試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは15/20、246yds、3TD、0INTでレーティング155.4と完璧な内容。
- 今季初めての被サックゼロと、パスプロテクションが安定したのが何より大きかった。ランが効果的でしかも数多く出した(ラン38回/パス25回)のもパスプロを助けた。
- クイックパス主体で、長時間のパスプロに頼らないゲームプラン。深いドロップバックがほとんどなく、QBロジャース自身も球ばなれが早めだった。ハードカウントで相手の動きを誘い、ブリッツの有無を確認するプレーも目立った。
- 最初のQBスニークこそ止められたものの、スクランブルは3回23yds。ただ前回痛めた足がやはり万全でないようで、終盤はかばう様子が多少あった。
- QBロジャースのハイライトビデオはこちら。
- 大差がついた第4Q途中からQBマット・フリンが出場し、パス1/2、12yds。
- チームラッシングは今季最高の41回202yds(平均4.9)。
- ラン守備30位と苦しむブラウンズ相手に特にインサイドのランブロッキングが好調で、ロスタックルがほとんどなかった。
- 先発RBライアン・グラントは27回148yds(平均5.5)、1TD。今季初めて100ydsを超えた。彼のハイライトビデオはこちら。
- RBブランドン・ジャクソンは9回31yds(平均3.4)。
- FBジョン・クーンはゴール前1ydsでTDランならず。
- 新人FBクイン・ジョンソンは第3QにNFL初キャッチ(0yds)を記録。
- WR陣は以下のとおり。
- ドナルド・ドライバーは71ydsTDを含む2回84yds。エンドゾーン手前で追いつかれながらも、うまいスティッフアームでタッチダウンに。
- グレッグ・ジェニングスは5回52yds。
- ジェームズ・ジョーンズは唯一のパスキャッチが第4Qの5ydsTD。相手CBにうまく体を寄せながらエンドゾーン左でキャッチした。
- ブレット・スウェインはスペシャルチームで負傷してパスキャッチなし。
- TE陣は以下のとおり。
- ドナルド・リーは3回39yds。パスインターフェアとホールディングの反則を犯している。
- ジャーマイケル・フィンリーは最初のパスキャッチ(16yds)でヒザを負傷して退場。
- フィンリー退場でチャンスの増えたスペンサー・ヘイヴナーが2回59yds。第2Qにはショートパスをキャッチして右サイドライン際を走り切り、めでたくNFL初タッチダウン(45yds)を決めた。
- 先発OL陣は左から新人LTラング、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTバーバー。LTクリフトン(足首)は欠場し、Cスピッツ(腰)は控えとしてサイドラインで待機。
- 今季初めての被サックゼロが光る。ゲームプランの成功が大きい。
- トータルオフェンスはパッカーズ460ydsに対してブラウンズ139ydsと、点差どおりに圧倒している。タイムオブポゼッションもパッカーズが35分54秒。
- 3rdダウン成功率は6/11の55%と文句なし。ディフェンスはブラウンズを2/12のわずか17%に抑えた。
- パッカーズの犯したターンオーバーはなし。
- 奪ったターンオーバーは2つ。1つ目はCBチャールズ・ウッドソンのインターセプト。2つ目もCBウッドソンがWRクリブスをハードヒットしてファンブルフォースし、ILBチラーがリカバー。
- ラン守備は21回58yds(平均2.8)とこちらも文句なし。RBジャマール・ルイスを15回47yds(3.1)に抑えて3rdダウンロングに追い込めたことが大きかった。
- パス守備はQBデレク・アンダーソンを12/29、99yds、0TD、1INTのレーティングわずか36.4。
- パッカーズのサックは2つで、OLBキャンプマンとDEジェンキンズが1つずつ。DEジェンキンズはファンブルフォースだったが、惜しくもリカバーできず。これら以外にもQBにプレッシャーをかけたプレーは数多かった。
- 反則は8回70ydsと今回も多く、唯一の反省材料か。ただ今回はディフェンスのフェイスマスク(CBハリス。写真)やアンネセサリーラフネス(SSビグビー)が大きく、オフェンシブラインの反則は1つもなし。オフェンスはTEリーの犯したホールディングとパスインターフェアだけで、反則の少なさがリズムのよい攻撃につながった。ブラウンズは反則5回40yds。
- キックオフリターンはRBブランドン・ジャクソンが2回平均18.0ydsといまひとつ。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが3回平均2.0ydsと、こちらもいいところなし。
- Pジェレミー・カピノスのパント機会は2回だけで、平均43.5yds。第4Q最後のタッチバック(45yds)は、一発TDを避けるためにわざとやったのかどうか。
- Kメイソン・クロスビーは55ydsを失敗し、18ydsを成功。キックオフはWRクリブスを避けるためか、コーナーを狙ってアウトオブバウンズ2回(CLE陣40からとなる)。タッチバック2回は優秀。WRクリブスの41ydsリターンの最後に止めたのもKクロスビーだった。
- WRジョシュア・クリブス相手のカバレッジチームはまずまず。キックオフカバレッジは1回だけ41ydsリターンを許したが、あとは28ydsとタッチバック2回。パントカバレッジも1回9yds、タッチバック1回。
- ケガ人は以下のとおり。
- TEジャーマイケル・フィンリーが最初のキャッチの際に左ヒザを負傷して退場。
- 第2Qのキックオフカバーの際にWRブレット・スウェインがヒザを負傷して退場。
- 第3Q最初のシリーズでRBライアン・グラントが足首を痛めたが、次のシリーズから復帰。
- アクティブ登録から外れたのは、RBグリーン、FBホール、WRネルソン、LTクリフトン、RTタウシャー、G/Cディートリック=スミス、DEウィン、Sジョルダーノ。
- 新加入のRBアーマン・グリーンもサイドラインで応援。(写真)