パッカーズはRBアーマン・グリーンと1年契約を結び、代わりにRBデショーン・ウィン(ヒザ)をインジャリーリザーブに入れた。グリーンにとっては2年半ぶりのパッカーズ復帰となる。先週の練習でヒザを負傷したRBウィンが4週ほど出場できそうもないためベテラン補強に踏み切った形だが、「年をとったグリーンしかいなかったのか?」という声があるのも事実。いっぽう彼の利点は、これまで一貫してウェストコーストオフェンスをプレーし、テキサンズでもゾーンブロッキングのスキームでプレーしてきたこと。
今季パッカーズの控えRB陣は非常に内容が悪く、なんらかの補強が必要なのは明らかだった。4試合欠場したRBブランドン・ジャクソンはまだ足首が100%ではなく、しかも先日の復帰戦でいきなりファンブル。RBデショーン・ウィンはブロッキングだけは頼りになるものの、ランは明らかに精彩を欠き、パスキャッチでもミスを連発していた。ここまで5試合は必ずどちらかをケガで欠いていたが、RB2人体制でゲームを戦う方がむしろ異例といえる。
RBアーマン・グリーンはネブラスカ大出身の32歳。1998年ドラフト3巡指名でシーホークスに入団したが、RBリッキー・ワタースの影で活躍の場をもらえないまま2000年にトレードでパッカーズへ。RBドーシー・レヴェンズの負傷でチャンスをつかむと、7年間で6回の1000ydsラッシングなど大活躍し、4年連続でプロボウルに選ばれている。しかし2005年シーズンに大腿四頭筋腱を断裂してからは負傷続きで、2007年春にテキサンズにFA移籍してからも、出場わずか14試合(先発6試合)で計554ydsラッシングに留まっている。11年間のキャリア通算9045ydsラッシング(平均4.5yds)、59TD。パスキャッチは375回2865yds、14TD。