グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年7月 4日
ここまでのOTAおよびミニキャンプで評判のよかった選手をまとめてみる。ただしパッドを着けない練習ばかりでは、ラン攻撃/守備、とくに攻守ラインマンやRB/FBについてロクなことはわからない。
- CBトラモン・ウィリアムズ。順調に成長を続けていて、先週はディフェンス選手の中で最も光っていた。CBアル・ハリスを抜くのは今年か来年か、いずれにしても時間の問題だろう、と絶賛する向きも。
- WRグレッグ・ジェニングス。充実したWR陣の中でも格の違いを見せつけている。練習を見た元NFLスカウトは「彼が特別な選手であることは、プロのスカウトでなくとも一目瞭然」
- QBアーロン・ロジャース。プレーぶりはシャープで、非常によいボールを投げている。それ以上にリーダーシップ面が昨年とは段違いで、チームメイトのミスを恐れずに指摘したり、コーチに対しても自信を持って提案をしている。
- TEジャーマイケル・フィンリー。1年目と比べると見違えるような動き。サイズやスピードに優れているのでパッドを着けない練習ではよくても、実戦ではどうか。昨年より人間的に成長したとはいえ、プレー終了後にマッチアップ相手の頭をひっぱたくなど、精神面で危なっかしいところは残っている。
- RTアレン・バーバー。OTAやミニキャンプではラインマンの評価などできないとはいえ、スターター最有力候補の座を固めたのはたしか。アスレチック能力も馬力も現OL陣ではトップクラス。昨年までの左ガードより、やはりタックルが向いていそう。
- WRジョーディ・ネルソン。見るからにすごい動きをするわけではないが、常によいルートを走り、来たボールは必ず捕ってくれる。(白人大型WRだけに)やや動きの硬さは感じられるものの、オープンになる術を知っている。先週の練習でQBロジャースが彼に頻繁に投げたのもうなずける。今夏はWRジェームズ・ジョーンズと3番手争い。
- WRブレット・スウェイン。7巡ルーキーだった昨年とは大違いで、安定したプレーを続けている。昨年見限らずにプラクティス・スクワッドに入れてキープした甲斐はあった。今夏は5番手の座をめぐってWRルヴェル・マーティンに挑戦することになりそう。
- LBブランドン・チラー。新戦力やコンバート組に注目が集まっているが、フィールドでの動きが一番よかったのは彼。3-4向きかどうかはまだわからないが、控えに固定してしまうのはもったいない。
- OLBジェレミー・トンプソン。この春のサプライズであり、常に先発組に入れるほどコーチ陣が絶賛。しかし一流LTとのマッチアップがなく(クリフトンはリハビリ中)、本当にどれだけ優秀なのかはわからない。ただ、DEだった昨年よりもチャンスが大きくふくらんだのは事実。
- RGジョシュ・シットン。かつてのスターター、RGマルコ・リヴェラを重くして少しアスレチックにしたような選手、との声も。新スターターとして大丈夫そうだが、問題は隣の右タックルが代わること。RTマーク・タウシャーがいてくれた昨年の方がとうぜん仕事は楽だった。
- RT T.J.ラング。新人離れした落ち着いた働きを見せていて、トレーニングキャンプが楽しみ。RTバーバーを脅かすとしたら、足首の手術で出遅れたブレノ・ジャコミニよりもラングだろう、という見方が一般的。
- Pジェレミー・カピノス。オフシーズンに入る時点では、スターター争いは不利だろうと見られていたが、先週のパント内容もPデュラント・ブルックスを上回り、明らかにリードしている。飛距離よりもハングタイムの安定性がいい。あとは実戦。プレシーズンゲームでの出来で決着がつくことになりそう。