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OTA Notebook: ニッケル守備は2ダウンラインメン
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年6月12日
Organized Team Activities(OTA)のファン/メディア公開3日目。OTA全体としては9日目となる。
- 主力組で欠席しているのはFSニック・コリンズ(契約問題)だけで、先週や先々週いなかった選手たちも参加している。WRドライバー、NTピケット、CBウッドソンもちゃんといる。
- リハビリ組は先週と大きく変わらず、Cスコット・ウェルズ(肩)、LTチャド・クリフトン(肩・両ヒザ)、OTブレノ・ジャコミニ(足首)、DEカレン・ジェンキンズ(足首)、ILBニック・バーネット(ヒザ)、SSアタリ・ビグビー(足首)といったところ。DEジェンキンズ、ILBバーネット、SSビグビーは今回もウォーク・スルーだけ参加。
- 授業の都合のため遅れていたRBタイレル・サットン(ノースウェスタン大)がようやく今週初めから合流したが、6巡指名のCBブランドン・アンダーウッド(シンシナティ大)はまだ。
- ピケットが合流したため、B.J.ラジはNTからDEに戻っている。1stチームDL陣は左からLDEラジ、NTピケット、RDEジョリー(ジェンキンズの代わり)。RDEジョリーがどこか痛めてサイドラインに下がると、DEモンゴメリーが1stチームに入った。
- ハムストリングを痛めていたOLBクレイ・マシューズが復帰。まだ一部の練習にしか参加せず、慎重に様子を見ながら復帰させるようだ。
- 1stチームの右アウトサイドLBはこれまでどおりジェレミー・トンプソン。逆サイドはもちろんキャンプマン。2ndチームのアウトサイドLBは左サイドがブレイディ・ポピンガ、右サイドはクレイ・マシューズ。7巡ルーキーのブラッド・ジョーンズは上記4人に次ぐ5番手のようだ。
- 先週はRTバーバー相手に苦しんでいたOLBアーロン・キャンプマンだが、今回はバーバーを何歩も押し込むなど、かなりパスラッシュがよくなっている。
- この日唯一のインターセプトはバーネットに代わってILBに入っているLBブランドン・チラー。QBロジャースのティップされたパスを地面すれすれでキャッチしたもの。
- 昨年の2巡指名CBパトリック・リーは相変わらず5番手CBあたりだが、この日もWRドライバーへのパスを叩き落すなど、なかなかよい動きを見せている。
- ニッケルおよびダイム隊形のディフェンスのほとんどで、手をついて構えるパスラッシャーは2人だけで、実質2-4-5隊形(ニッケルの場合)らしい。そうしたパスシチュエーションではNTピケットがサイドラインに下がり、B.J.ラジとジョニー・ジョリーが(4-3のDTのように)ダウンラインメンとなっている。4メンラッシュであっても、その2人以外にどの2人が来るのか、オフェンスには予測がつかない。
- こうした起用法からも、B.J.ラジにはラン守備だけでなくパスラッシュ能力にも期待をしていることがわかる。ピケットとはタイプが違う、と見ているのだろう。
- 1stチームOL陣は先週までと同じく、LTモール、LGカレッジ、Cスピッツ、RGシットン、RTバーバー。
- 2ndチームOL陣もこれまでと同じで、LTジャマーン・メレディス、LGネヴィン・マキャスキル、Cデューク・プレストン、RGイヴァン・ディートリック=スミス(ドラフト外)、RT T.J.ラング。
- フルバック陣ではコーリー・ホールが1番手。
- TEジャーマイケル・フィンリーは11on11練習だけで4キャッチを決める活躍。また、昨年はロースターに残れなかった7巡指名のWRブレット・スウェインが、今年のOTAでは成長したところを見せている。
- 11on11練習では、QBロジャース率いる1stチームオフェンスがダウンフィールドを攻めるパスが多く、WRジョーンズやWRドライバーに長めのパスが見事に決まった。しかしこの日はプレッシャーのかかる場面も多く、もし本番であればQBロジャースは3回サックされていたはず、とのこと。
- 昨年と同じくQBマット・フリンが2番手、QBブライアン・ブロームが3番手という控えQB陣の序列についてマッカーシーHCは、「その並びでやってはいるが、私はマットとブライアンを同格だと見ている。競争が自然に結果を決めてくれるだろう」と説明している。しかし、11on11練習でのパス機会はロジャース17回、フリン12回、ブローム8回。建前はともかく、2番手と3番手では扱いに差があるのも事実。
- 今春契約したNTブライアン・ソイとPアダム・グレースルが解雇された。Pグレースルの解雇についてマッカーシーHCは、「3人のうちで彼が最も強い脚を持っていたのは明らかだった」と振り返っているので、飛距離以外の部分が粗削りすぎたのだろう。
- 残る2人のパンターのうち、練習で先に蹴るのはPジェレミー・カピノスで、Pデュラント・ブルックスはその後。現時点ではその序列なのだろう。昨季終盤に実戦で蹴った実績があるから、という理由だけかもしれない。