グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2009年6月 2日

CBアル・ハリスが新ディフェンスに自信

リーグ屈指のプレスカバレッジ能力を誇るCBアル・ハリスだが、3-4ディフェンスの導入で増えるゾーン・カバレッジは不得手ではないかという見られている。「誰がそんなこと言った? スカウトは誰もそんなこと言ってないよ。勉強のため1つ教えておくけどね、ゾーンはマンよりもずっと易しいんだ。それが事実だ。僕がゾーンに向いてない? なぜ? なぜ向いてないんだ? 僕らはプロだ。そこらのヘボい連中とは違う。これまでにプレーしたことのないテクニックなんかないんだよ」

後輩のCBウィル・ブラックモン。「アルはおそらくNFL最高のプレス・コーナーだろう。しかしそれだけでなく、最高のコーナーバックの1人でもある。おそらく、僕が見た中で最高の足を持っている。人それぞれ長所があって、チャールズ(ウッドソン)はボールが宙にあるときには最高の選手だ。それが彼の強みだけれど、チャールズはプレス・カバレッジもできるし、オフ・カバレッジもできる」

ドム・ケイパース新DCを知る人々は、彼は自分のスキームに選手をはめ込むのではなく、手持ちの戦力に合わせて柔軟なディフェンスを構築する、と信頼している。だからもしハリスがゾーンに不向きとわかれば、彼のマン・カバレッジを活かすような使い方をすることになるだろう。 「我々はコーナーバックにゾーンもマンも両方できる能力を求めている。1つのやり方に固執したら、相手は予想しやすくなってしまう。そして我々の見る限り、どちらでも好きな方をプレーできる能力がウチにはある。試合によって変えることもできる」

「ゾーンが増えることは彼にとってたしかに大きなアジャストメントだが、OTAに熱心に参加していることは進歩を助けることになるだろう。彼はハードに取り組んでいる。ここ数日、彼がレシーバーに肉迫してボールを叩き落とすプレーを何度も見ることができた。いつも思っていることだが、マンができる選手であればゾーンを学ぶことはできる。しかし逆に、ゾーンの選手をマンに変えることは容易ではない。このリーグでマン・カバレッジをするのは身体能力が要るからね」

ジョー・ウィット新CBコーチはさらに率直なコメントをしている。「彼の長所が、時にはマイナスに働くこともある。彼はあまりに優れたプレス・ガイであるために、彼にオフ・カバレッジさせることをコーチが恐れることがある。あれほど優秀なプレス・ガイになぜオフをやらせる必要がある?ってことだ。しかし彼にはオフもできるスキルセットがあるんだ。能力はあるが、誰も彼にそれを求めなかった。プレスがあまりに優れていたからだ。我々としては、彼にプレスもさせるし、オフでもプレーさせるつもりだ」

CBハリスはゾーンが苦手、という説が定着したのは、彼自身のミスというよりも、DB陣全体のミスコミュニケーションでビッグプレーを許す場面が多かったからだ。CBブラックモンは次のように説明している。「僕らがいま取り組んでいるのはコミュニケーションの部分だ。去年大きな問題だったのは、コミュニケーションの破綻だよ。だから今の課題はそこ。ゾーンではコミュニケーションがカギになる。レシーバーを受け渡すこともよくあるからね。全員の呼吸が合わなきゃいけない。それが去年の僕らの弱点だった」

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