グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年2月 7日
新コーチたちのインタビュー集の第3回。(写真集1・写真集2)
- ダレン・ペリー新セーフティコーチ
- 「ウチのセーフティは優れたコミュニケーターでなければならない。まず一番大事なのは(これまでとはガラリと変わる)用語を身につけ、コールを理解して相手オフェンスを判断するといった部分で呼吸を合わせる。そして互いにしっかりコミュニケートできていると全員が自信を持つ必要がある」
- 3-4への転換について。 「ひとつ我々が望んでいないのは、戦力にフィットしないやり方を押しつけて、選手の能力を台無しにすることだ。そのために、3-4の要素を減らして4-3を混ぜることがもし必要なら、我々はそうするだろう。今はまだ初期の段階だ。我々がやりたいことははっきりしているが、我々に何ができるかは、これからはっきりさせていかなければならない。できないことがあるなら、アジャストする用意はある。新しいシステムは導入するが、うまくいなかければハイブリッドにしないといけないかもしれない。OTA、ミニキャンプ、トレーニングキャンプ、プレシーズンゲームを通じて、選手たちに何ができて何ができないか、感触をつかんでいく」
- 3-4への転換において、選手たちの最大のチャレンジは? 「変化を進んで受け入れることが必要だね。人というのは習慣の生き物だから、変化は少々居心地がよくないものだ。それが人の常だよ。しかし選手たちが(新スキームの有効性を)信じて打ち込むのが早いほど、より早く進歩できるだろう。一部の選手だけじゃダメで、全員がだ。このシステムは実証済みだ。うまくいく。全員の呼吸が合えば、素晴らしいシステムにすることができる」
- FSニック・コリンズとSSアタリ・ビグビーについて。 「彼らはNFLですでにそれなりの成功を収めている。経験から言うと、新任コーチというものは、『彼はすでにプロボウラーだ。古株だ』 と少々及び腰になることがある。しかし彼らがよりよい選手となる手伝いをするためには、相手が新人であろうと5年目であろうと、大金を稼いでいようと関係ない。彼らは偉大な選手になりたいものだし、偉大な選手とはそういうものだ。彼らは成功を収めている。ニックは今年プロボウルに行くし、アル・ハリスもチャールズ・ウッドソンもそうだ。それでも彼らに教えることはできる。そういった気構えがなければ、彼らの信望を失い、尊敬を得られなくなる。彼らをさらに成長させるのは大きな挑戦だ」
- スティーラーズのコーチとして優勝を経験したあと、レイダーズに移った経緯について。「新しいことに挑戦するときだと思った。ディック・ルボウDCの下に長くいて、現役とコーチのほとんどを3-4のシステムでやってきた。それだけに、4-3のレイダーズに行ってコーチ経験の幅を広げれば、将来コーディネーターになるという個人的な目標に近づくこともできると。いい移籍だと思ったんだ。しかし・・・(笑)・・・あんまり・・・(笑)。でも多くを学んだよ。ああいった状況はよい試練だし、試合にはあまり勝てなかったけれど、非常によい勉強の機会になった。とにかく、あまりにもフィールド外での問題がありすぎ、フィールド内でのパフォーマンスに影響してしまった。詳しいことは省くけど、結局はそういうことだ。それなりにタレントはいただけに残念な成り行きだった」
- ジョー・ウィットCBコーチはクオリティ・コントロールから昇格
- 両先発CBより若い30歳だが。「最初にアトランタで教えたときも、Sロイヤー・ミロイは私より4歳か5歳年上だった。しかし理解してほしいのは、彼ら選手たちにも学びたい気持ちがあることだ。教える能力があって、言っていることが彼らに伝わるかぎり、彼らは耳を傾けて反応してくれる。仕事となれば年齢は関係ないよ」
- 先発両CBが前任のライオネル・ワシントンを慕っていたため、やりにくくはない? 「彼らがライオネルの留任を望み、心から尊敬していたことはよく知っているが、私も彼のことは尊敬し、親しい友人だった。幸いライオネル自身が私を認め受け入れてくれたし、この1年一緒にやってきたので、私の人柄や能力を彼らもよく知っているし、私も彼らを知っている。すでに互いをよく理解し人間関係が築けているので、感触を探るプロセスは不要だ」
- ウッドソンやハリスとの関係は? 「とてもやりやすいよ。とくにチャールズはね。彼は私がこれまで会った中で最も頭のいい選手だ」
- ゾーンカバレッジが増える? 「今後もプレスカバレッジはあるし、完全にオフカバレッジばかりになるわけじゃない。もちろん彼らなら両方できる。2人ともその能力があるし、必要ならやるしかない。すでに両方と話をしたんだが、彼らは新しいディフェンスに喜んでいた。高いレベルで勝ちたいと望んでいるからだ」
- ペトリーノHCがわずか1年で辞任したとばっちりでファルコンズを退団するハメになりましたが、わずか1年でCBコーチに昇格し、キャリア的には一歩後退のあと二歩前進ですね? 「去年グリーンベイに来たとき、父(オーバーン大の元コーチ)に言ったんだ。これは自分にとって最高のチャンスかもしれない、ってね。というのは、特定のポジションからいったん離れて、純粋にフットボールを学ぶ機会を得られたからだ。(クォリティ・コントロールの仕事で)プレーを分析するとき、ラインを見て、ラインバッカーを見て、相手がどのようにアタックしてくるかを見る。最も純粋な形でね。一歩離れて見られたのはよかった。まあ、そうしたいのは1年間だけだったけどね」
- ショーン・スローカムSTコーチもアシスタントSTコーチからの昇格。
- 「ディフェンスを助けるため、相手を悪いフィールドポジションに追い込まなければならない。逆にオフェンスがその日不調であれば、なんとかしてターンオーバーやビッグリターンを生み出す努力が必要だ。ときには多少のリスクを冒してもね」
- 「スペシャルチームとは、つまるところ人員の配置だ。相手も11人、こちらも11人。誰かをダブルチームでブロックすれば、誰かをフリーにしてしまう。その考え方に基づき、どこへなら負担をかけてもよいか、どこへ数的優位を作り出すか。ゲームマネジメントの観点からも、そうした判断が重要になる」
- 激しかった前任者のマイク・ストックと比べ、ガミガミ怒鳴らない教師タイプに見えますが? 「私がまだアシスタントだった、ということも理由の1つだろうね。大事なのは選手たちに要点を強く印象づけることであり、それにはいろいろなやり方がある。飛びかかるようにして怒鳴ってもいいし、論理的に話すのもいい。すべては時と場合による」
- Kメイソン・クロスビーを高く評価しながらも、複数による競争の可能性も示唆。 「テッド(トンプソンGM)とマイク(マッカーシーHC)の補強への取り組み次第だ。メイソンは上り坂にある非常に優れたキッカーだと思うし、テクニック的にも向上を続けている。ただ、競争は誰にとっても役に立つものだ。ベストの状態を保つことに役立つし、激しい競争は、よりよい選手、よりよい結果に結びつくと思う」
- テキサスA&Mの名ヘッドコーチ、R.C.スローカムを父に持つことはどんな影響を? 「私はロッカールームやフットボール・フィールドで育ち、若いコーチにしては多くのことを吸収できた。父の影響はものすごく大きい。私が生まれたとき、父はまだ大学でプレーしていて、その後すぐにコーチの道に入った。そういう環境で育ったんだ。コーチの給料は安かったから、家族の休暇といっても、オーバーンやテネシーとかに行って、同業の友人に会ったりしていたものだ。父はその後大きな成功を収めた。その過程で、どのようにチームを率いるか間近で見ることができたし、他に違った方法はなかったか2人で議論もした。そういったことから学ぶ努力を重ねてきた」