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Notebook: LBチラーの存在価値がアップ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年11月22日
- 今春の事実上唯一のFA加入選手のLBブランドン・チラーは、キャンプでLBポピンガとの先発ストロングサイド争いに敗れたものの、ここへきて非常に重要な役割を果たすようになっている。有力TEとマッチアップさせるためパスシチュエーションになるとサイドラインから登場する機会がしだいに増え、バーネットの戦線離脱でついにフルタイムのウィークサイドLBに。「たしかに彼はトレーニングキャンプよりシーズンに入ってからの方がいい。おそらく(それなりの金額で契約したので)キャンプに来れば即スターターという気持ちもあったのだろう。しかしそこでブレイディ(LBポピンガ)が奮起して、結局ブランドンを退けてしまった。しかし今の彼はセントルイス時代よりもよくやっているよ。一段成長して、プレーの質を上げている」とウィンストン・モスLBコーチ。
- 先発2試合ですでに5回もパスを叩き落としているLBチラーのパスカバレッジ能力について、モスLBコーチ。「ウチの4人はどれもパスカバレッジに優れているが、ブランドンは本当に素晴らしいカバレッジ・ガイだ。とくにショートエリアでの反応のよさが彼の特長だ。それに、トップエンドのスピードがあれほどあることにも正直言って驚かされた」
- もうひとつLBチラーのいいところは、ブリッツで効果的にプレッシャーをかけている点だ。フロント4であまりプレッシャーをかけることができないパッカーズにとって、ブリッツの成否は今後ますます大きな意味を持ってくる。「ラムズのジム・ハスレットDCの下では、僕はほとんどブリッツばかりだったからね。あれほど回数をこなしていれば、自然に上手くなるものさ」と本人。モスLBコーチは、「どういったタイミングでQBに向かっていくかは、選手個人の本能によるところが大きいんだ。教えて出来るものではない。彼にはそれがあると思う」
- 開幕直前の加入で心配されたロングスナッパーのブレット・グードだが、ここまで10試合ほぼノーミスで来ているのだから立派だ。唯一ミスに近いスナップは第2週DET戦でセーフティにしてしまったプレーだが、これもパンターの顔の高さに来ているのだから、捕れなかったPデリック・フロストが悪い。「いつも言っていることだが、月曜から土曜まで記者のみなさんの話題に上らないということは、よいロングスナッパーだということだ」とマイク・ストックSTコーチ。
- WRドナルド・ドライバーの父マーヴィンは深刻な状態からは脱し、今は安定しているとのこと。ドナルドからの公式のコメントや声明はいまのところ一切ない。金曜の練習から合流するかどうかは微妙だが、試合がマンデーナイトで1日余分にあるのは幸いだ。
- ベアーズ戦を欠場したDEジェレミー・トンプソン(鼠蹊部)は水・木とフル参加し、セインツ戦への出場がほぼ確実に。
- DTコリン・コールはベアーズ戦でヒジを痛めたが、木曜の練習にはフル参加。DEアーロン・キャンプマン(ふくらはぎ)は部分的にしか参加していない。Sチャーリー・ペプラー(ふくらはぎ)も同じく部分的。
- DTジャスティン・ハレルは、先週木曜の練習でOL選手が脚の後側に倒れ込んできてヒザを捻挫。痛みはあるものの、プレーには影響ないと頑張っている。ベアーズ戦では22スナップに出場し、数字は1タックルだけだったが、DT陣のローテーションを楽にする役割は重要だ。DTジョニー・ジョリー(32スナップ)とDTライアン・ピケット(27スナップ)のプレー回数は、DE/DTジェンキンズの戦線離脱以来もっとも少なかった。
- ルイジアナ州出身のCBトラモン・ウィリアムズは、スーパードームで少年フットボールの試合をしたことがあるとのこと。「最後にプレーしたのは11歳か12歳のときだった。またあそこに戻れるのは嬉しいね」
- ヒザを負傷して3試合欠場していたセインツのRBレジー・ブッシュは木曜の練習に参加し、復帰にむけて順調。ショーン・ペイトンHCも楽観的なコメントをしている。パッカーズ側も復帰してくるものとしてゲームプランを立てているようだ。
- 元パッカーズのCBマイク・マッケンジーは、膝蓋骨の骨折のため先週インジャリーリザーブ入りしている。RBアーロン・ステッカーはグリーンベイ南郊のアシュウォベノン出身だが、彼も残念ながらハムストリングの負傷のため今週インジャリーリザーブ入りしてしまった。
- ロンバルディHC時代のパッカーズでプロボウルCBとして活躍したボブ・ジーター氏が心臓発作により急死。71歳だった。アイオワ大でエースRBとして活躍した彼は、1962年にパッカーズに入団してからCBに転向。殿堂入りCBのハーブ・アダリーとのコンビで活躍してNFL3連覇に貢献し、1967年と69年にはプロボウルにも選ばれている。1971年にトレードでベアーズに移り、3年間プレーして引退。パッカーズ・ホール・オブ・フェイムにも当然選ばれている。息子ロブはウィスコンシン大ミルウォーキー校男子バスケットボールのヘッドコーチとして活躍中で、3年前には同校をNCAAトーナメントに導いている。