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Day 22: QBフリンが2番手へ追い上げ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年8月20日
- 今夏最後のナイター練習。昼間は31℃まで気温の上がったグリーンベイだが、6時半の練習開始時には24℃まで下がっている。
- WRジェニングス(ヒザ)とWRマーティン(軽い脳震盪)とLBビショップ(アキレス腱)が練習に復帰。
- Cスコット・ウェルズはキャンプ序盤で負傷したわき腹を悪化させてしまい検査中。
- 49ers戦で途中退場したLBバーネット(でん部打撲)も元気に練習参加。相手TEウォーカーにスティッフアームで突き飛ばされ、プライドが傷ついただけだと笑っている。「高く行き過ぎて、少年フットボールのようなミスをしてしまった。引きずり下ろすか、せめて低くタックルにいかないと。でもまあプレシーズンでよかったよ」
- 今週末のブロンコス戦も欠場する、とLB A.J.ホーク。相変わらずケガの内容は話してくれず、胸筋の断裂ではない、胸骨打撲でもない、とのこと。「質問はマッカーシーHCにさせるように、とチーム側から言われてるから」。開幕戦には間に合う、とも明言はしなかった。
- 次の試合こそ出場したいとRBライアン・グラント(ハムストリング)本人は言っているが、10日間も練習できていないようでは無理だろう、という見方が有力。今年は契約問題のためOTA・ミニキャンプを全休、トレーニングキャンプ第1週を休み、ようやく練習に合流したらわずか3日間でハムストリングを痛めてしまった。厳しい目で見られるのは避けられない。
- QBアーロン・ロジャースは左ヒザに少し痛みがある、とのことで黒いテーピングを巻いている。動きそのものは全く問題ないようだ。
- 2巡指名のQBブライアン・ブロームがプロのディフェンス相手に苦しむ中、7巡指名のQBマット・フリンが追い上げてきている。この日の11on11練習では2人のスナップ数がほぼ同じで(ブローム20、フリン18)、コーチ陣も同格に近い扱いをするようになってきているようだ。
- この日のチーム練習はスクリーンパスに重点が置かれた。
- WRジョーディ・ネルソンはQBロジャースからのロングパスを見事ジャンピングキャッチ。
- リターナーとしての活躍についてWRネルソン。「簡単に倒れされたくはないんだよね。タックルを破ってコンタクト後のヤードを稼げれば、チームを助けることができる。(WRとして出番が少なくても)リターナーの仕事はフィールドに出るチャンスだから、もちろん大歓迎だよ。ただウチにはウィル・ブラックモンやトラモン・ウィリアムズのようなすごいリターナーがいるからね。できる限りの仕事をするだけだ」
- Cウェルズ(わき腹)とLTクリフトン(ヒザ)が休養のため、この日の1stチームOLは左からLTモール、LGカレッジ、Cスピッツ、RGシットン、RTタウシャー。
- ガード陣で最も安定していたジェイソン・スピッツが49ers戦で不振だったのは意外だが、コーチ陣は依然としてLGスピッツ&RGシットンの組み合わせが最もポテンシャルが高いと考えているようで、(Cウェルズが出場できれば)少なくとももう1試合はこのコンビで行くことになりそうだ。
- 49ers戦でのパスプロテクション不振についてマッカーシーHC。「ポケットがハードに押し込まれているようで、それが試合を通じて続いてしまった。我々よりも49ersの方が、よいパッド・レベル(ヒザを曲げ姿勢を低く保つこと)でプレーしていた。我々のパッド・レベル、それにフットワークについては不満だ。相手の方が我々よりもフィジカルにプレーしていた」
- このところ好調なプレーを続けていながら、49ers戦では不調だったQBロジャースについて、マッカーシーHC。「これも反省材料とすべき大きな経験だ。どんなQBにとっても決して容易な道ではない。若く経験の浅いQBたちにとっては、試合でプレーすることがまず必要であり、昨日の彼らはいいプレーができなかった。相手チームはさまざまな方法でこちらを打ち負かそうとしてくる。だから第1Qにそれにどう対処するかが重要だ。悪いなりにも何とかついていって、せめて10点差で第4Qに入れれば、勝ちに行くこともできるからね」
- 3-4をベースに4-3も織り込んでくる49ersのフロント7に翻弄された。序盤にラン回数が少なかったが、フィルビンOCによると、相手の陣形を見たQBロジャースがオーディブルでパスに変えたプレーが多かったらしい。しかしパスラッシュを適切に読めなかったため、ダウンフィールドでオープンになるレシーバーがおらず、オーディブルは不発に。パンプフェイクする時間があると思っても、実際はそうでなかった。
- QBロジャース。「オフェンスはどのポジションもメンタル・ミステイクが多かったし、僕自身もひどい判断ミスがいくつもあった。今回のようにマルチプル・フロントを使うディフェンスと対戦するには、コミュニケーションがしっかりしなければならないのに、今回の僕らはそれが十分にできなかった。レシーバーたちも同じようにメンタル・ミステイクがあった」
- 49ers戦でのロングパス失敗について、責任は自分にある、とWRドライバー。「ダウンフィールドで僕がビッグプレーを決めていたら、試合全体が全く違ったものになっていたはずだ。僕がボールを見誤らず、ボールの下まで走れていたら、捕ってそのままエンドゾーンだった。サンフランシスコでの僕は十分集中できていなかったかもしれない。WRグループとして、今日の練習では落球は許されない、という心構えで臨んだ。このキャンプではレシーバーの落球が多すぎる」
- かなり強い風が吹いていたが、Kメイソン・クロスビーは20yds台を5本全て成功。
- ロン・ウルフ元GMがサイドラインを訪れ、弟子のテッド・トンプソンGMと談笑。パッカーズのファーヴ問題の扱いについて記者から感想を聞かれたが、ノーコメントだった。メリーランド州アナポリスの自宅が売れしだい再びグリーンベイ地区に居を移すが、冬用のフロリダの家はキープするとのこと。
- Press-Gazette紙によると、前任者のボブ・ハーラン(現名誉会長)はあまりキャンプ中の練習フィールドを訪れる方ではなかったが、マーク・マーフィ社長は頻繁に顔を見せているとのこと。就任1年目なのでできるだけファンに姿を見せることを心がけているのだろう。同じように、アンドリュー・ブラント元副社長はあまり練習フィールドに来なかったが、後任のラス・ボールは頻繁に練習に来ているらしい。