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Packers 6 - 34 49ers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年8月18日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (0-2) |
3 |
0 |
3 |
0 |
6 |
49ers (1-1) |
0 |
14 |
10 |
10 |
34 |
気温18℃と涼しいキャンドルスティックパークだったが、およそ半分が空席だった。 パッカーズは攻守にほとんどいいところがなく、28点差の惨敗に終わった。パスプロ不振のオフェンスはQBロジャースが前半だけで4サックを浴びるなど、トータルわずか182yds。ディフェンスは1stチームはまずまずだったものの、2ndチーム以降は3rdダウンでビッグプレーを許す勝負弱さが目立った。
オフェンスの1stチームは前半いっぱい出場してわずか3得点。ディフェンスの1stチームは前半2ミニッツで退いて7失点。新人WRネルソンが56ydsと58ydsのキックオフリターン2発で見せ場を作ったスペシャルチームだったが、こちらも最後にパントリターンTDを許してしまった。
第1Q QBオサリバン率いる49ersの1stチームオフェンスは、TEデイヴィスへの14ydsパス、RBゴアの6ydsラン、TEデイヴィスへの15ydsパスでGB陣に入るがそこまで。好パントでGB陣10からのパッカーズは、相手反則2回やTEリーへの13ydsパスで3つ1stダウンを取るが、サックが響いてパント。49ersはRBゴアの14ydsランのあとパス3回失敗。GB陣24からのパッカーズは3rdダウン5でのWRドライバーへのパスが1yds足りず。SF陣8からの49ersは3rdダウン5からCBウッドソンがインターセプトしてSF陣7へ。しかしエンドゾーンでTEリーが落球、サック、パス失敗で3点どまり。49ers攻撃は3&アウト。
第2Q パッカーズ攻撃は3rdダウン3でまたもサック。49ersはSF陣13から、RBフォスターの4回連続合計23yds、WRモーガンへの4ydsパス、6ydsラン、WRヒルへの27ydsパスでGB陣32へ。QBオサリバンの6ydsスクランブル、WRモーガンへの22ydsパスでゴール前3ydsに進むと、RBフォスターのランは3回連続で止まったものの、4回目をギャンブルしてついにタッチダウン。GB陣16からのパッカーズは4サック目を喰らって3rdダウン19、RBモレンシーへの20ydsスクリーンパスで1stダウンを更新するが、その後は続かずパント。残り1分44秒、SF陣28からの49ersはWRジーグラーへの13ydsパスのあと、WRモーガンへの59ydsTDパス成功。残り58秒、パッカーズはインターセプト判定がレビューで覆るが1stダウンならず。
第3Q QBブローム率いるパッカーズの2ndチームは、TEヘイノスへの11ydsパスのあとが続かず。QBアレックス・スミス率いる49ersの2ndチームは、RBクレイトンのラン2回とWRジーグラーへの7ydsパス、WRモーガンへの27ydsパスでGB陣37へ。WRジーグラーへ6ydsパスのあと、49ydsFG成功。WRネルソンのビッグリターンでSF陣33からのパッカーズだったが、ホールディングが響いて1stダウンならず、49ydsFG成功で3点を返す。49ersはWRヒルへの19ydsパス、15ydsフェイスマスクでGB陣に入るがそこまで。GB陣12からのパッカーズはスナップミスからファンブルロスト。49ersは4thダウン2となるがギャンブルでパスインターフェアをもらって1stダウン。オフサイドのあとFBノリスが簡単に1ydsTDラン。パッカーズはRBヘロンの6ydsラン、14ydsラン、WRジェイク・アレンへの10ydsパスで敵陣に入って最終Qへ。
第4Q パッカーズは4thダウン7でギャンブルするがパス失敗。QBショーン・ヒル登場の49ersはWRジーグラーへの16ydsパス、15ydsフェイスマスク、WRヒルの14ydsリバースでレッドゾーンに入り、30ydsFGで3点追加。またもWRネルソンがビッグリターンでSF陣35に進んだパッカーズは3番手QBフリンが登場。WRクインへの13ydsパス、RBランプキンの6ydsランのあと、ホールディング、サック、サック&ファンブルロスト。49ersは3&アウトだがナイスパントでGB陣2へ。パッカーズがRBランプキンのラン3回で1stダウンが奪えずパントすると、49ersはCBロッサムが56ydsのパントリターンTDを決めてさらにダメ押し。GB陣35からのパッカーズはRBランプキンの21ydsランやショートパスでレッドゾーンに入るが、最後はTEムーアがファンブルロスト。49ersはニーダウンで試合終了。
- ケガ人はLBニック・バーネットとTEエヴァン・ムーア。バーネットは相手TEのスティッフアームを喰らって倒れた際にヒップから着地してしまい、自らサイドラインに退いた。でん部の打撲かなにかで、深刻なものではなさそう。TEムーアはヒザ上をヘルメットでヒットされたようで程度は不明。
- アクティブ登録から外れたのは、RBグラント(ハムストリング)、RBウィン(足首)、WRジェニングス(ヒザ)、WRマーティン(軽い脳震盪)、TEハンフリー(アキレス腱)、OTオーリン・トンプソン(足首)、DTピケット(ハムストリング)、DTハレル(背中)、DEバジャ=ビアミラ(ヒザ)、LBホーク(胸部)、LBビショップ(アキレス腱)、Sペプラー(ハムストリング)。
- オフェンス不振についてWRドライバー。「ひどい、ひどい、ひどい、ひどい。まるでゴミだ。誰が相手でもビビらすことができるオフェンスを僕らは持っているはずなのに、誰もビビらすことができていない」
- 先発QBアーロン・ロジャースは前半いっぱい出場して9/16、58yds、0TD、0INTでレーティング64.1。4サックを喰らうパスプロ不振に加え、今回もレシーバーの落球に苦しめられた。エンドゾーンでワイドオープンのTEドナルド・リーの大落球、WRドライバーが好ロングパスをまたもキャッチできず。通るのは5yds前後の短いパスばかりで、RBモレンシーのスクリーンパス20ydsを除くと、最長はTEリーへの13yds。
- オフェンス不振についてQBロジャース。「オフェンスとして決めるべきプレーを決められず、テンポよくリズムをつかむことができなかった。まったく僕の責任だし、来週はもっといいプレーをしなきゃいけない。クォーターバックがいいプレーをすればオフェンスは波に乗れるものだ。今日の僕はそれができなかった」
- ロジャースの内容についてマッカーシーHC。「オフェンスが結果を残せなかったのだから、QBがいいプレーをしたとは強弁できないね。我々が反省材料とすべき判断ミスもいくつかあった」
- 2番手のQBブライアン・ブロームは4/9、33yds、0TD、0INTでレーティング54.4。インターセプトはなかったものの、Cコストンからのエクスチェンジミスでファンブルロストしたのはいただけない。3番手のQBマット・フリンは5/6、33yds、0TD、0INTでレーティング89.6。
- RB陣ではグラントとウィンが欠場。ジャクソンが先発して3回10yds。2番手のモレンシーはラン1回1ydsだけだったが、スクリーンパスでの20ydsゲインが光った。ヘロンは6回35yds(平均5.8)。最後に登場のクレッグ・ランプキンは10回51ydsとよく頑張った。
- WR陣では今回もジェニングスが欠場してジョーンズが先発。ドライバーが3回15yds。クリス・フランシスが2回16yds。ネルソンが2回10yds。相手オフサイドでフリープレーの際に、ドライバーはCBを縦に抜きながらロングパスをキャッチできず。
- TEドナルド・リーが1回13yds。エンドゾーンでワイドオープンになりながら大落球。「僕の落球だ。アーロンは完璧なパスを投げた。アウトオブバウンズを気にして、少し目を離してしまった」
- TEフィンリーはパスキャッチなしに終わり、ドラフト外のTEジョーイ・ヘイノスが2回16yds、TEエヴァン・ムーアが1回3yds。
- Cウェルズが復帰した先発OL陣は左からLTクリフトン、LGスピッツ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。新人シットンが1stチームに残り、スピッツが左ガードに回っている。
- 被サック6のパスプロテクション不振で、前半だけでQBロジャースが4サックを浴びた。49ersの3-4/4-3併用のパスラッシュに対応できなかった面はあるものの、ブリッツは決して多くなかった。両OTは問題なかったが、Cウェルズや両ガードが押し込まれるシーンが目立った。特にLGスピッツは相手DTレイ・マクドナルドに何度もぶち抜かれて2サックを献上。3つめのサックはQBロジャースがボールを持ちすぎたもの。
- 2ndチームOLは左からLTカレッジ、LGバーバー、Cコストン、RGシットン、RTモール。
- トータルオフェンスはパッカーズ182ydsに対して49ersは355yds。タイムオブポゼッションはパッカーズが27分54秒。 3rdダウン成功率は2/14のわずか14%で、オフェンス不振をよく示している。49ersは8/18で44%。
- パッカーズの犯したターンオーバーは第3Qのファンブルロストのみ。QBブロームがオーディブルをコールしている間にCコストンがスナップしてしまったイージーミス。
- 奪ったターンオーバーはCBウッドソンのインターセプト1つ。リターンの途中でファンブルしたが、ボールはアウトオブバウンズに。
- 1stチームディフェンスは両セーフティを除いて2ミニッツを切ったところで退いたので、2つめのTDドライブは2ndチームが許したもの。DTジョリーは復帰間もないためか、出場スナップ数が少なかった。
- パス守備はトータル237yds。QBオサリバンはレーティング74.1、チーム全体で65.4。パッカーズはあまりプレッシャーをかけることができず、サックなしに終わった。
- ラン守備は35回118yds(平均3.4)。リードされたので相手のラン回数が増えたが、先週のようにずるずるとやられることはなかった。
- ホークに代わってブランドン・チラーがウィークサイドLBとして先発したが、マッチアップしたTEヴァーノン・デイヴィスに2回29ydsを許すなど、パスカバレッジがイマイチ。
- 先発DB陣はベストメンバー。
- 2ndチームのCBに入ったジャレット・ブッシュが大きなミスを2つ犯して、どちらもタッチダウンとなる大失態。前半残り1分07秒、インサイドのWRにCBブッシュとFSコリンズが2人ともついてしまうコミュニケーションミスで、WRジョシュ・モーガンをワイドオープンにしてしまい59ydsTD。第3Qには4thダウン2のギャンブルで彼がパスインターフェアを犯して1stダウンを与え、直後にやすやすとラッシングTD。CBブッシュは昨年から「キャンプ練習はいいが試合になるとダメ」と地元メディアに言われており、今夏もそのとおりになってしまっている。
- 今回も2-4-5の変則ニッケル隊形を使った。3rdダウンの場面でLB4人全員がブリッツしてプレッシャーをかけ、QBオサリバンは投げ捨てざるをえなかった。DLはキャンプマンとモンゴメリー、LBは先発3人に加えてトレイシー・ホワイト。
- 反則は今回も多く、9回78yds。49ersは7回40yds。第1QにはパントリターンチームのCBジャレット・ブッシュがアンネセサリーラフネスで15yds。
- Kメイソン・クロスビーは31ydsと49ydsを成功させて今プレシーズン100%。キックオフも3回蹴って2回タッチバックと申し分ない。唯一の相手キックオフリターンもカバレッジチームがわずか16ydsにシャットアウトした。
- Pジョン・ライアンはパント7回平均50.3ydsと先週の不振からは脱したが、最後に56ydsリターンTDを許したため、ネットが35.1ydsに留まった。その一発を除けば49.3ydsと申し分なかったのだが。
- CBアレン・ロッサムにパントリターンTDを許したプレーでは、TEジャーマイケル・フィンリーのタックルミスが最も痛いミスだった模様。
- キックオフリターンはWRネルソンが2回平均57ydsの大爆発で、チーム合計7回平均30yds。同じく新人のCBパット・リーは1回33yds。しかしCBブラックモンとCBトラモン・ウィリアムズとRBジャクソンは3人合計で4回平均15.8ydsと不振だった。
- パントリターンはCBブラックモンが2回平均4yds。CBブラックモンからボールを渡されたSSビグビーがリバースで23ydsリターンする好プレーもあったが、反則で取り消しに。
- QBブレット・ファーヴが移籍初出場したWAS@NYJのスタッツはこちら。ファーヴのハイライトビデオはこちら。ファーヴは2シリーズ14プレーに出場し、5/6、48yds、1TD、被サック1と申し分ないデビュー戦だった。初TD相手は、これもパッカーズからトレードで手に入れた1巡30位指名権で獲得したTEダスティン・ケラー。
- 今年1月から8月までのNFLジャージ売り上げは、1位がファーヴ(ジェッツ)、2位がファーヴ(パッカーズ)、3位がQBトム・ブレイディとのこと。