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Packers Family Night !
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年8月 5日
今年もまたチケット完売のパッカーズ・ファミリーナイトが、ランボーフィールドで盛大に開催された。メインイベントはスクリメージ練習(紅白戦のようなもの)だが、選手が着たばかりのジャージやTシャツのプレゼントなどさまざまなファン感謝イベントが用意されている。ウィスコンシン中で生放送されるだけでなく、NFL Networkでも録画放送がある。
- 前座は今年もオナイダ族の民族舞踊や、ポップ・ワーナーの少年フットボールゲームなど。
- イベント前には、ファーヴ支持を訴えるファンが気勢を上げた(写真)。"SaveBrett.Net" というメッセージを引っ張った小型機もスタジアム上空に飛来。(写真)
- 午後6時あたりから雨が降り出し、雷が間近に迫ってきたためスタンドのファンはいったんコンコース等へ避難した。練習開始を見合わせている午後7時過ぎ、同じ雨雲をくぐってブレット・ファーヴのチャーター機がグリーンベイ空港に着陸。
- 雷雨のため1時間以上遅れてようやくスクリメージ練習がスタート。
- 参加を見合わせたのは、RBウィン(脳震盪)、Cウェルズ(わき腹)、DTピケット(ハムストリング)、DTハレル(背中)、DEバジャ=ビアミラ(ヒザ)。ハリスとウッドソンの両先発CBは昨年と同様、ケガはしていないがプレーせず。無駄なところでケガのリスクを犯したくない、という彼らなりのポリシーに基づく行動らしい。
- TEトリー・ハンフリー(アキレス腱)とCBトラモン・ウィリアムズ(でん部)は復帰。ただCBウィリアムズはリターナー役は控えたようだ。合流したばかりのRBライアン・グラントもユニフォームを着てウォームアップだけ参加している。
- スクリメージ練習は基本的に1stチームオフェンス対2ndチームディフェンス、2ndチームオフェンス対1stチームオフェンスの組み合わせ。
- QBアーロン・ロジャースの名前がアナウンスされると、声援とブーイングが混じっている。QBロジャース率いる1stチームオフェンスは、Cウェルズ不在のためセンターにジェイソン・スピッツ、右ガードに4巡ルーキーのジョシュ・シットン。
- 1stチームオフェンスは最初のドライブこそRBジャクソンの活躍であっさりタッチダウンを挙げるが、2回目、3回目のドライブはレシーバー陣の落球もあって得点できず。
- QBブライアン・ブローム率いる2ndチームオフェンスは1stチームディフェンスと対戦。両ベテラン先発CBとDTピケットがいないが、CBトラモン・ウィリアムズが復帰している。
- 2ndチームオフェンス最初のドライブはCBトラモン・ウィリアムズの好カバレッジで3&アウト。2回目のドライブは3rdダウン12でTEハンフリーが落球。3回目のドライブはWRマーティンへの13ydsパス成功のあと、3rdダウン13からスクリーンパスをLBバーネットが素早く反応してタックル。
- QBマット・フリンも2ndチームオフェンスを率いて1ドライブだけ1stチームディフェンスと対戦。WRマーティンへの9ydsパス成功のあとが続かず、4thダウン5からQBマット・フリンがスクランブルで1stダウンと思われたが、Cコストンのホールディングで取り消しに。
- キックオフリターン練習では、CBウィル・ブラックモンとRBブランドン・ジャクソンが左右に並んでリターナーを務めた。
- 1stチーム同士の2ミニッツ練習は自陣25ydsから。
いきなり4thダウン10となったがWRジェニングスへ11ydsパス成功。次も4thダウン10からTEドナルド・リーに11ydsパス成功。22ydsパス成功で得点圏に進み、WRドライバーに14ydsパスを通してゴール前11ydsで残り26秒。RBジャクソンに1ydsパスを通し、残り15秒で最後のタイムアウト。Cスピッツのホールディングで2ndダウン20となり、最後はヘイルメリー気味のWRマーティンへのパスをFSラウスがインターセプトして終了。わずかにブーイング。
- QBブローム率いる2ndチームは2ndチームディフェンスを相手に2ミニッツ練習。DEトンプソンのプレッシャーを受けながらWRスウェインに6ydsパス、RBモレンシーに13ydsスクリーンパス。フォルススタートで1stダウン15、Sペプラーのイリーガルユースオブハンドでオートマティック1stダウン。3rdダウン10からTEハンフリーに12ydsパス成功。再びTEハンフリーに9ydsパス成功し、残り6秒で27yds地点の3rdダウン1。WRポーターを狙ったパスを今度もFSラウスがティップして時間切れ。
- パントリターン練習では、1番手のCBブラックモンが13ydsの好リターン。2番手のWRネルソンはリターンできるスペースなし。
- 最後はQBマット・フリン率いる2ndチームオフェンス対3rdチームディフェンス。RBランプキンの8ydsランとTEヘイノスへの5ydsパスで1stダウン。WRタジ・スミスへの11ydsパス、RBランプキンの12ydsランで敵陣へ。3rdダウン10からWRネルソンへ20ydsパスで得点圏へ。次の2ndダウンからQBブロームが登場、WRクインへ6ydsパスを通すがその後が続かず、4thダウン4はDEトンプソンのサックでドライブ終了。
- イベントの最後は今年も華麗な花火が夜空を彩った。(写真)
- パスオフェンスは1stチームも2ndチームも散々な出来に終わった。QBロジャースは7/20の84yds、1INT。QBブロームが6/15の61yds。QBフリンが6/11の49yds。3人合計で19/46の196yds、1INT。被サック2。
- QBロジャースはこの2日間の不調を引きずって非常に不安定な内容で、判断ミスが目立つ。特にポケットで落ち着きがないようで、フットワークが定まらないうちに投げたパスが何度もあった。
- QBブロームも不安定さでは似たり寄ったり。記者によると、投げるタイミングがわずかに遅く、タイミングの合わないパスが多いらしい。球速もイマイチ。QBフリンは投げるべきところへ投げているが、リリースまでのモーションが遅すぎる。
- ラッシング成績は、RBジャクソンが5回28yds(平均5.6yds)、RBモレンシーが1回29yds(なぜ1回だけ?)、RBヘロンが3回4yds、RBランプキンが6回19yds。
- レシービング成績はWRドライバーが2回31yds、WRジョニー・クインが2回25yds、WRルヴェル・マーティンが2回22yds、TEハンフリーが2回21yds、RBモレンシーが2回20yds、TEドナルド・リーが2回18yds、WRネルソンが1回22yds、WRジェニングスが1回12yds、WRタジ・スミスが1回11yds、WRスウェインが1回7yds、TEヘイノスが1回5yds、RBジャクソンが1回1yds、RBランプキンが1回-1yds。
- 雨の影響かレシーバー陣に落球が目立ち、WRマーティン、WRジェニングス、WRネルソンといったパスキャッチの安定した選手に落球があった。
- オフェンシブラインではOTトニー・モールが不振で、プレッシャーを許したのが少なくとも3回はあった。すでにガードとしては見放された彼は今キャンプでは左右タックルを両方やっているが、プレー内容は芳しくなく、開幕ロースター入りが難しくなりつつある。
- 4巡指名のOGジョシュ・シットンは今回も好評。Cジュニアス・コストンは苦戦。
- いっぽうディフェンシブラインで絶好調だったのがDTジョニー・ジョリー。2ndチームOLを子供扱いし、コンスタントにバックフィールドに侵入していた。
- パスカバレッジで目立つ活躍をしたのは故障明けのCBトラモン・ウィリアムズで、3番手CB/ニッケルバックの座は現状ではゆるぎない。「ケガはまったく問題なかった。次の関門は明日の朝悪化していないか、ということだけど、大丈夫だと思う」
- 2巡指名のCBパトリック・リーは最初の38ydsパスインターフェアが(もつれあって倒れた感じらしい)が不運だったが、その後はよく頑張った。CBブッシュはそこそこだが、CBブラックモンは目立たず。
- FSニック・コリンズはカバレッジの技術を磨くためCBとしてもプレーした。Sチャーリー・ペプラーは非常によかったようだ。
- Pジョン・ライアンのパント成績は最長69yds含む4回平均54.8ydsと申し分なし。
- RBライアン・グラントはホールドアウト中も、自宅のあるニューヨーク近郊でかなり厳しいトレーニングを積んでおり、体はできているという。「あまり遅れてないといいけどね。練習でのプレーについては毎日送ってもらっていたから、その点ではついていってる。フィルムも見ていたし。もちろんパッドを着けた練習をシミュレートするなんて1人ではできない。その点で少し時間がかかるかもしれないけど、コンディショニングについて僕はプライドを持って取り組んでいる。チームの練習が進んでいるのにたるんだ体で後から合流するなんて、自分にとってはありえない」
- ビッグマネーを手にしたRBグラントに対し、RBモレンシーやDTミューアが「貸してた金を返せ」とロッカールームでちょっかいを出している。「別にみんな施しを求めてるわけじゃない。たくさんの選手に晩メシ代の借りがある、そういうことでね。チームメイトはすごく僕をサポートしてくれる。僕は戻ってこられて嬉しいし、仲間も同じように喜んでくれてる」
- LSトーマス・ギャフォードの解雇でロングスナッパー争いに勝利した形のJ.J.ジャンセン。「とても驚いたけど、まだこれで仕事が手に入ったなどとは言えないよ。フィールドでのプレーで自分の力を証明しなくちゃならない、という点に変わりはないんだ。メイソン(クロスビー)やジョン(ライアン)とずっと一緒にやれることになったのは嬉しいし、みんなで技術を磨いて良い年にしたい」
- 先日パッカーズを前に講演を行ったアリ・フライシャー元ホワイトハウス首席報道官だが、なんとパッカーズは今後1ヶ月の期限でPRコンサルタントとして契約したことが明らかになった。ファーヴ騒動のダメージコントロールのため?