グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年8月 4日

ファーヴ情報: いよいよグリーンベイに

ブレット・ファーヴが現役復帰のため、日曜午後5時半にグリーンベイに到着予定であることが明らかになった(追記: 到着した)。コミッショナーも、(おそらくファーヴからの連絡を受けて)月曜正午付でファーヴに復帰許可を下すことを正式に発表した。グリーンベイでは日曜夕方からパッカーズ・ファミリーナイトが行われるが、ファーヴは出席しない見込み。月曜は休日なので、早ければ火曜午後2時からの練習に参加することになる。

パッカーズでは以前からファーヴのキャンプ参加に備えており、(表面上の)受け入れ体制はできている。合宿所であるセント・ノーバート大には彼の部屋が用意されており、ファーヴを組み込む練習プランも作成ずみ。ただし、契約を済ませたRBグラントも合流してくるので、2人をロースターに入れるには誰か1人を新たに解雇しなければならない。(追記: ロングスナッパーのトーマス・ギャフォードが解雇された)

続報1 : ファーヴのコメント

例によってBiloxi Sun Herald紙のアル・ジョーンズ記者がファーヴのインタビューに成功した。

「どのような結果になるのか、僕にもまだわからない。もし今年プレーするならキャンプに出る必要がある、ということはわかっている。ぜひまたプレーしたいと僕は望んでいる。周囲のみんなは 『ブレット、プレーしに行けよ!』 って言うけど、『でもどこで?』 っていうのが僕の疑問だ」

先日の$20ミリオンのオファーは現役復帰を思いとどまるための買収案だという見方を否定し、マーケティング契約で利益を得るのはパッカーズの方だ、と説明。「僕が引退したら、チーム側はマーケティングの権利を全て失う。僕の名前が付いたものを売ることはできなくなるわけだよ。彼らにとっては大問題だ。僕らはこの件についてしばらく前から話し合いを続けてきた」

「両サイドができるだけ早く解決しようと努力してる。どちらの側も、ストレスで参ってしまってると僕は思うよ。コミッショナーが間に入ってくれてよかったのは、最善の形で解決しようと努力してくれていることだ。彼は僕がプレーする方を望んでる。本当にストレスで大変だけど、僕は大丈夫だ。気持ちは傷ついたけど、チーム側もそれなりの理由があって行動していることだし、それで構わない。僕はこれまで常に自分のプレーに語らせてきた」

「僕の気持ちは常に、グリーンベイでプレーすることだ。グリーンベイでプレーしたくないなんてはずがないだろう? 彼らは他のどのチームにも負けないほどスーパーボウルに勝つチャンスがあるんだ」

続報2: マーフィ社長が声明

球団を代表してマーク・マーフィ社長が以下の声明を発表した。もとはといえばファーヴの変心が悪いと恨み言を述べた上で、ファーヴ放出もやむをえないのだとファンに言い訳を言っているように読める。もちろん、方針を再修正してファーヴの能力をパッカーズで活かす、と読むことも不可能ではない。

「ブレット・ファーヴがパッカーズに来て16年、彼は17年目シーズンのために戻ってくる。彼は我々の球団とともに素晴らしいキャリアを過ごした。我々は、ブレットが引退について述べたことを真摯に受け止めてチーム作りを進めてきたが、ブレットは帰ってくることになった。我々はブレットの復帰を歓迎し、この状況をプラスに活かしていく」

「率直に言って、ブレットの変心のために我々は困難な立場に置かれた。これから我々は、ブレットの引退に基づいて行われたさまざまな行動や長期的な見通しを見直していくつもりだ。ご存知のとおり、(3月の)彼の決断によって、我々はブレットのいない将来に向けて大きな投資を行い、その方向へとチームを進めてきた。今回のことが容易でなかったのはそれが理由だ。ブレットが引退を決断したことで我々はいわばルビコンを渡ったのであり、これから方向を再修正して逆向きに川を渡ることは非常に難しい・・・しかし我々はこれを前向きに活かしていくつもりだ」

「ブレットは明日キャンプに参加する。ブレットの復帰はこれまで不確実だったものの、テッド・トンプソン(GM)とコーチ・マッカーシーは以前からこの状況に備えて話し合いを重ね、プランを立ててある。コーチ・マッカーシーは、今後のプランについて選手たちに説明を行い、その後で公に話をすることになるだろう」

「何があろうと、私はパッカーズとファンのためにシーズンの成功を期待している。困難な状況ではあるが、パッカーズは状況を最大限に活用するだろう」

続報3: 先発QB争いを容認か

球団サイドの情報筋によると、ファーヴがロジャースと先発QB争いすることにパッカーズ側は合意し、(以前から言われていたような)控えQBとしての受け入れではない、Journal Sentinel紙は報じている。トレード交渉に進展はなく、ファーヴとロジャースがスナップ数を分けるプランをマッカーシーHCは準備しているとのこと。また、マーケティング契約の交渉は打ち切られたと同紙は伝えている。

いっぽう、そうした情報もしょせんはトレード条件つり上げのための作戦ではないか、という見方も根強くある。

続報4: LSトーマス・ギャフォードを解雇

ブレット・ファーヴをロースターに入れるため、ロングスナッパーのLSトーマス・ギャフォードが解雇された。初めての開幕ロースター入りを目指していたギャフォードだが、ミニキャンプからここまで、ノートルダム大からドラフト外入団したJ.J.ジャンセンに対して劣勢が続いていた。

続報5: ファーヴがグリーンベイ空港に到着!

雷雨の中、ブレット・ファーヴを乗せたチャーター機が午後7時過ぎにグリーンベイ空港に着陸した。ディアナ夫人と代理人バス・クックも同行している。集まった100人ほどのファンに笑顔で手を振ったファーヴだが、記者たちからの質問には答えずに車に乗り込んだ。(写真

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