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ファーヴ情報: ブレット・ファーヴのインタビュー
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年7月16日
ブレット・ファーヴがFox Newsの "On the Record with Greta Van Susteren" に出演し、はじめて自らの言葉で現状を語った。専門分野の違うグレタが全米注目の独占インタビューを手に入れたことに驚きの声が上がったが、彼女はグリーンベイにほど近いアップルトンの出身で、パッカーズの株式を所有しており、1月のNFC決勝の直前にはチーズヘッドをかぶって出演したこともある(動画)。ファーヴが彼女に話をもちかけたのは、パッカーズファンに本当のところを説明したい、という意図らしい。
インタビューは二晩に分けて放送されることになったが、二日目の内容もすでに文書にして各メディアに配布されているので、それも合わせてお伝えする。チームやトンプソンGMへの不信感をこれまで以上に強調する内容となっていて、「両者の不和は決定的で修復不可能」とする見方が圧倒的だ。前日のトンプソンGMのインタビューと比べると、(特に下記に示した3つの件について)かえってファーヴの身勝手さが浮き彫りになっているようで、メディアにおける支持率はむしろダウンしている。
- 基本的な内容はこれまで間接的に語られてきた報道と変わらない。
- バックアップとして復帰するつもりはない。
- 正式な復帰願いはまだ提出していない。けっきょくどこでもプレーしないかもしれない。
- トレードされてもよいチームのリストを出すよう球団側から打診されたが、自分は好きな移籍先を選べるよう、解雇を望んでいる。
- 「早まって引退してしまったのは僕が悪い。でも理由があってしたことだ。『じゃあなぜ引退したんだ』 『ブレットはグリーンベイでプレーしたくないから解雇を望んでる』 というのが議論の的になっているけど、事実はそうじゃない。今日の僕の話を聞いて、『OK、これで納得できた』 とみなさんに感じてほしい」
- 「気持ちが変わるかもしれないと僕も思っていたし、マイク(マッカーシーHC)もそうコメントしていたほどだ。そして、実際そのとおりになった。するとチームは、グリーンベイではプレーさせられないと僕に言い、『我々は君の名声を守ろうとしているのだ』 と言う。そうかい、ありがとう。感謝するよ。でも今彼らが言っているのは、僕を復帰させてバックアップをさせることで名声を守ってくれる、ということだ。なんとありがたい話だろう。彼らにとっては僕が他所でプレーするよりその方がマシなのかもしれない。自分たちの名声が傷つけられるよりはね。自分の名声は自分で心配するよ。馬鹿げてる」
- 「チームが僕抜きで 『前に進んでいる』 ことに不満はない。本当だ。僕も完全に理解している。3月に引退したときから、こうしたことも起こりうると覚悟していた。僕が言ったのは、またプレーしたいと考えているということだけだ。もし再びプレーするならば、それは100%のコミットメントだ。そしてチームがすでに前に進んでいるなら、なぜ僕には 『カムバックしてくれるな』 と言っておいて、公にはそうでないようなことを言うのか。話をでっちあげたり、真実の半分だけ話すようなことをしないでほしい」
- 6月20日にマッカーシーHCに電話をかけ、復帰を真剣に検討していると伝えたときの話。「マイクの答えは、『我々はもうきみ抜きで前に進んでいる。選手たちにはそう明言せざるをえなかった。3月には100%コミットできないと君が言っていたし』 というものだった。『まったくその通り。そのときの僕はそうだったよ。でも、あなたたちが答えを出せというから、僕はその時点での率直な気持ちを話しただけだ。トレーニングキャンプまで決断を待ってくれたら、最高だったんだけど』 と僕が言うと、『なぜそのときそう言ってくれなかった。そうさせたのに』 とマイクは言う。でも実際は一番最初に僕はそう伝えたし、決断を急がせたのはチームの方だ」
- トンプソンGMへの不満を募らせることになった過去の3つの出来事。
- 2年前に自分はWRランディ・モスを獲得するよう一生懸命働きかけ、「自分のサラリーの一部を返上してもいい」とまで言ったのに獲れなかった。自分がモス獲得を働きかけたことをトンプソンGMは公式に否定した。
- 2005年春にはRGマルコ・リヴェラとLGマイク・ウォールとの再契約するよう自分はトンプソンGMに働きかけたが、けっきょく2人とも移籍してしまった。
- 2005年1月にシャーマン前HCを解任した際には、新HC候補としてスティーヴ・マリウッチとも面談するよう働きかけたが、その通りにはならなかった。
- 「いま挙げたようなことは引退とは関係ないけど、信頼するのが難しくなったのはたしかだ。つまり、僕に言うことと公に言うことが異なってしまっている。それが解雇を求めている理由の一部でもある」
- 「他のチームに所属する自分の姿は考えたこともなかったし、今なお想像することができない。これまで言い続けてきたことをここでも繰り返すが、グリーンベイでプレーすることほど素晴らしいことは他にない。まるで運命のように感じていた。南ミシシッピで育った子供が、バート・スターと同じように活躍できるなんて。僕がグリーンベイに行ってこのようなキャリアを築けるなんて、誰が想像しただろう」
- 「だからこのような状況になったのは本当に残念なことだ。『ブレットは裏切り者だ、他所でプレーすることを望んでる』 と思うファンもたくさんいることだろうけれど、それは本当のことじゃない。グリーンベイでプレーはさせられない、と僕が言われたんだ。球団の誰がなんと言おうとね。僕は嘘を言ってない。グリーンベイでプレーさせられないと言われたのは僕の方だ」
- QBアーロン・ロジャースについて。「こんな騒ぎになってしまって、アーロンにはすまないと思っている。彼はきっと立派な働きをするだろう。本心からそう思うよ。彼はケガをしていたが、2つのケガはどちらも彼の責任じゃないし、コントロールしようのないものだった。今回のこと(復帰騒動)は彼とは何の関係もない」
- 「僕は今までどおり、これからもパッカーであり続ける。他のチームでプレーするか? それはまだわからない。ただ、パッカーズにい続けるためだけに現役復帰するつもりはない。チーム側はそう言っているけどね。僕がこうして話しているのは、ずっと公に話さなかったから、自分を弁護する必要があると感じたからなんだ。本当はこんなの好きじゃない。インタビューのことを考えると、昨夜は眠れなかった。『真実だけを話そう。僕は何も隠すことはない』 と自分に言い聞かせた。チーム側が言っているのは真実の一部分でしかない。僕が言ったのは、『またプレーすることを考えている』 ということだけだ。それがこの騒ぎになってしまった」