グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年5月26日

QBアーロン・ロジャースの心構え

ここ数年はファーヴがOTAを休みがちだったので決して不慣れではないが、今年のQBアーロン・ロジャースは名実ともにスターターとして初めてのOTAを迎えている。「気分はいいね。これまでにも1stチームでプレーする機会はあったけど、スターターとしてシーズンに入ることが決まっているというのはすごくエキサイティングだ。チームメイトも僕の周りに集まってきて、僕のリーダーシップのスタイルや物事の進め方にも慣れてきている。僕はこうした経験を、このチャンスを、生まれてからずっと待ち続けてきた。だから本当に嬉しいよ」

2年前のゴルフトーナメントでの、ブロンコスのマイク・シャナハンHCからのアドバイスをよく覚えているとロジャースは言う。「クォーターバックがウェストコーストオフェンスを本当に理解するには3年かかる、と彼に言われたんだ。そのときの僕は、はいはいわかりましたという感じだったんだけど、それが真実だったと今ではよくわかるよ。よく言われるように、周囲の動きがスローダウンして見えるようになったのは3年目(昨季)のことだった」

「今年でNFL4年目。オフシーズンの95%をここグリーンベイで過ごすようになって3年目になる。オフェンスを理解し、若い選手たちに教えられるようになったことが、来たるシーズンの助けになると思う。僕らは若いチームだし、QBがフィールド上で第ニのコーチのような存在であることが、このオフェンスにとっては非常に重要なんだ」

ロジャースを指導して3年目のトム・クレメンツQBコーチは、「アーロンは実戦でプレーした経験は多くないが、このオフェンスについては非常に経験豊富だ。このオフェンスを知り尽くしていて、自分の役割や、どのようなアジャストが必要かをわかっている。速いスピードの中でそれらを行うことができる」と高く評価している。

ドラフトでQBが2人も指名されたことについて、ロジャースは言う。「どちらもすごく頭のいい選手だし、大学で優れた実績を残してきた。僕は彼らに対して常にオープンでいるつもりだ。僕が(地位を脅かされるプレッシャーを感じて)彼らに対してよそよそしい態度を取るだろうというのは思い違いだ。彼らを助けることが、ウチがよりよいチームになる道でもあるんだから。必要とされればいつだって質問に答えるよ」

「ルーキーとはどういうものか僕はよくわかるし、分厚いプレーブックに彼らの頭はいま溺死しそうな状態になっているところだろう。だから必要があれば、僕の電話番号は渡してある。じっさい彼らは今夜僕の家に遊びにくることになっているんだ。アーロンがエースQBだとマイク(マッカーシーHC)が言い、僕がエースだとテッド(トンプソンGM)が言ってくれている。だから(ブライアン・ブロームの入団は)心配していない。ブライアンはよい選手で、頭がよくてオフェンス理解もとても早い。でも今はスターターの地位は僕の手にある」

ブレット・ファーヴはロジャースとあまり積極的に付き合おうとしなかったが、ロジャースの姿勢は対照的だ。その他にも毎週のようにチームメイトをたくさん家に招いている。「ブレットのときとは状況が違うよ。僕が21歳で入団したとき、彼は36歳だった。15歳も違ってはね。僕は24歳で、彼らQB2人は22歳。年齢的にも付き合いやすい。とにかく僕は自分のやり方を続けていくつもりだ」

チームリーダーとしての責任について。「僕のリーダーシップ的役割が増すのは嬉しいことだ。過去2年間も、スカウトチームでのリーダーシップは増してきていた。チームメイトを励ましたり、バックアップQBの自分にできる限りのことをしていた。でも今は自分が先発QBとなり、仲間も僕の言葉により説得力を感じてくれる。それはいい気分だけど、リーダーシップは言葉だけじゃダメだ。言行一致した安定感あるクォーターバックに、選手たちはついてくる。フィールド上のリーダーとして言行一致し、プレーもそうでなきゃいけない。全てのプレーでそうあろうと僕は努めている」

ファンからの期待、または期待されていないことについて。「自分へのプレッシャーについてはよくわかっている。自分が誰の後任であるか知ってるし、ロッカールームの外に出ればたくさんの人が僕の失敗を予想していることも知ってる。いやたぶん失敗を予想するというより、失敗を望んでいるのだろう。僕はそれでかまわない。気になどしていない。僕が心配するのは、自分を信じてくれている53人のチームメイト。僕がいいプレーをすれば、みんなついてきてくれる。そうすればいずれはファンも僕を好いてくれる、そう思うよ」

「こうした状況に身を置くメンタル的な準備を、だいぶ前から僕は重ねてきた。自分が1番手だと認められたのは本当に嬉しいし、自分の運命はいま自分の手の中にある。僕がいいプレーをすれば、全てのことは自然とうまく行く。いいプレーができなければ、そのときはブライアンか誰かが僕に取って代わるだろう」

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