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OTA Notebook: WRシュレーダーがパッカーズで引退
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年5月24日
- パッカーズはドラフト外ルーキーのTEエヴァン・ムーアと契約した。6フィート6(198cm)の長身白人選手で、スタンフォード大ではWRとして通算103キャッチ1555yds、12TDを挙げている。今月初めにWRとしてセインツと契約したが、わずか2週間で解雇。パッカーズとしてはTEとして試してみよう、ということのようだ。大学最初の2年間はバスケットボールでも控え選手としてプレーしており、4.74秒のスピードはTEとしてなら悪くない。ドラフト前から、「TEとして検討している球団がいくつもある」といわれていた。成績優秀で、すでに社会学の修士号を取得しているとか。
- これでパッカーズのTE陣は6人。例年どおり3人枠とすると、先発のドナルド・リーと3巡指名のTEジャーマイケル・フィンリーは当確として、最後の枠をトリー・ハンフリー(昨年足首骨折)とドラフト外ルーキー3人で争うことになる。
- OTA練習では、3巡ルーキーのTEジャーマイケル・フィンリーが2番手TEを務め、ダブルTEセットでは当然1stチームにも入っている。なかなか落ち着いた動きで、パスキャッチも安定しているとの評判。
- パッカーズからFAとなっていたTEライアン・クラウスは、先週初めにテキサンズと契約。
- いっぽうジェッツにFA移籍したTEババ・フランクスは、OTA練習では1stチームでプレーしてなかなか好評。昨年先発を務めたTEクリス・ベイカーが契約への不満から欠席していて、1巡30位指名(パッカーズとのトレード)のTEダスティン・ケラーは入団間もないため、押し出される形で1stチーム、という事情のようだ。
- 契約問題からフットボール関連のドリルに参加していないRBライアン・グラントだが、まもなく代理人と球団側が本格交渉に入るようだ。グラント本人は、「よい方向に進んでいると思う。球団側とよいコミュニケーションがとれていて、順調に行っているよ。僕がここに来ていること自体が、それを示しているだろう。僕はチームに対して不満も悪感情もない。ただビジネス上の問題だけだ」
- パッカーズから解雇されたWRコーレン・ロビンソンについて、レイダーズとチーフスが多少の興味を示している。しかし現状では新加入選手の能力の見極めが先で、当面は動かずにいるようだ。
- シーズンチケットの売れ行きが報道されたり、各球団公式サイトに大広告が出たりする季節だが、そういった話題と無縁なのがパッカーズ。シーズンチケットベースで1960年から48年連続で全席売り切れが続いている。権利の更新をしないファンが毎年ごく少数出て、ウェイティングリストからその分が繰り上がってシーズンチケットホルダーの地位を手にするだけ。パッカーズのチケット・ディレクターによると、現在のウェイティングリストはなんと78000人で、更新率からしても、ファーヴが引退した今年も人気の衰えは感じられないとのこと。
- 元WRビル・シュレーダーが古巣パッカーズと1日契約を結んでから引退した、と発表があった。すでに4年もフットボールから離れていた選手なので意外だが、地元ウィスコンシン州シボイガン出身でウィスコンシン大ラクロス校に進んだ地元選手なので、格別の思いがあってパッカーズに頼んだのだろう。本人は声明の中で、「私はNFLキャリアの大部分をパッカーズでプレーするという大きな特権に恵まれた。プロスポーツで最も偉大なフランチャイズの一員として引退することを、グリーンベイ・パッカーズから許されたのは大きな名誉だ。今後もチームとの関係を保ち、できる限りコミュニティの助けとなることを私は楽しみにしている」と語っている。
- ビル・シュレーダーは1994年のドラフト6巡指名入団。NFLヨーロッパ派遣を経て1997年にロースター入りを果たすと最初はリターナーとして活躍し、1999年に先発WRに昇格した。アントニオ・フリーマンの相棒としてパスキャッチ225回3435yds、20TDを記録。その後ライオンズにFA移籍して2年、さらにバッカニアーズで1年プレーし、2004年がNFL最後のシーズンだった。